さて、前三回に続くシーズン振り返り企画のディフェンス編をスタートしたいと思います。ディフェンスは、細かく分けると
【DE、DT、OLB、ILB、SS、FS、CB】というようになりますが、それぞれランキングをつくると面倒くさいので、ディフェンス編は
①サック(エッジラッシャー編)
②タックル(LB編)
③パスディフェンス(CB編)
の3回に分けてランキングを作ってみたいと思います。今回はサック王とも言うべきエッジラッシャー編ですね。
それではどうぞ。日本でもっとNFLが浸透しますように。
- 9位 同着4名/11.5回
- 8位 プレストン・スミス(Preston Smith) /GB12.0
- 7位 アーロン・ドナルド(Aaron Donald )/LAR12.5
- 6位 ザダリアス・スミス(Za'Darius Smith)/GB13.5
- 4位 T.J.ワット(T.J. Watt)/PIT14.54位 ダニエル・ハンター(Danielle Hunter)/MIN14.5
- 3位 キャメロン・ジョーダン( Cameron Jordan)/NO
- 2位 チャンドラー・ジョーンズ(Chandler Jones)/ARI19.0
- 1位 シャキール・バレット(Shaquil Barrett)/TAM19.5
- まとめ
9位 同着4名/11.5回
OLBバド・デュプリーBud Dupree/PIT
DEジョーイ・ボサJoey Bosa/LAC
OLBダンテ・ファウラーDante Fowler/LAR
DEロバート・クインRobert Quinn/DAL
これが全員同じ成績で11.5回サックでした。
スティーラーズのOLBバド・デュプリーは、チーム内ではTJWattに次ぐサックを記録しています。ケンタッキー大学出身の1巡選手で今年で26歳になったチームの中心人物。
ジョーイ・ボサは49ersで大活躍してたニック・ボサの兄です、弟同様1巡指名。今年は11.5サックでキャリア2位(2年目が12.5サック)でした。4年のキャリアで3シーズン10サック以上をあげてまして、実に頼りがいのある選手です。そろそろ大幅契約更新ですね。
ダンテ・ファウラーも1巡3位の選手。ジャガーズから2018年に移籍しスーパーボウルにでてきましたね。今年の11.5はキャリア最高値。ようやく1巡選手の名目を保てます。
ロバート・クインは今年で30歳になるベテランです。スティーラーズ・ラムズ・ドルフィンズを経て19シーズンはカウボーイズでした。キャリアハイはPIT時代の19.5サック。二桁サックの記録は、ここ4年なかったのですが、今年は見事に復活しました。
8位 プレストン・スミス(Preston Smith) /GB12.0
レッドスキンズからトレードでパッカーズが獲得した選手、2015ドラフトでは2巡指名でした。「二人のスミスor スミス・ブラザーズ」の異名でパッカーズのD#チームを引っ張ってきましたね。
今年の記録は彼自身のキャリアハイ。なんとインターセプトも1回あって、本当素晴らしい活躍でした。
7位 アーロン・ドナルド(Aaron Donald )/LAR12.5
昨年トップ100人の1位にも選ばれてる選手。2014の1巡指名です。2018シーズンでは、まるでブルドーザーのようにOLをなぎ倒し、スーパーボウルにまで進出した人です。5年連続でオールプロに選ばれてるという異常値。サック回数は7位でしたが、ロスタックルではリーグ1位の20回、パスディフェンスも2回とマジで怪物くん。
6位 ザダリアス・スミス(Za'Darius Smith)/GB13.5
先程、サックランキング8位で紹介したプレストン・スミスの相棒になります。デビューも同じで2015ドラフト。こっちのスミスは5巡指名でした。向こうのスミスと同様に彼もトレードでレイブンズから獲得した選手。前のチームでは、DLにセットすることが多かったのですが、パッカーズではOLBにセットされ、持ち前のスピードを遺憾なく発揮することができました。12.5サックはキャリアハイです。
4位 T.J.ワット(T.J. Watt)/PIT14.5
4位 ダニエル・ハンター(Danielle Hunter)/MIN14.5
TJワットは2年目の選手。スティーラーズD#の最重要人物といって過言でないでしょう。スピード、跳躍力、パワー、そしてフットボールIQ。どこを切り取っても超一級品です。テキサンズのJJ.Wattの弟であり、彼と同格の存在感を発揮してくれました。
ダニエル・ハンターは、バイキングス5年目のエッジラッシャー。昨年同様に14.5サックをあげたのは本当にスゴイ。パフォーマンスが落ちない。タックルも77回、QBヒットは22回と、どこの場面でも彼の姿が見える。今年はファンブルフォース3回と当たり年。
3位 キャメロン・ジョーダン( Cameron Jordan)/NO
キャメロン・ジョーダンは、セインツのD#チームの重要人物です。今年で3年連続でプロボウルに選ばれました。サック数ではキャリアハイの15.5回。イケメンなのもいい感じ。このトップ10に入ってる選手の中では最も年上の30歳です。
2位 チャンドラー・ジョーンズ(Chandler Jones)/ARI19.0
チャンドラー・ジョーンズもキャメロン・ジョーダン同様に結構ベテラン。今年で8年目のシーズンが終わった所です。ちなみに彼の兄ジョン・ジョーンズは総合格闘技UFCのチャンピオンです、兄弟そろってアメリカのトップに君臨するとは。
今期の19サックはキャリアハイ。2度目のオールプロに選ばれる結果となりました。8年間のキャリアの中で6シーズン二桁サックを上げてる怪物OLBです。
1位 シャキール・バレット(Shaquil Barrett)/TAM19.5
シャキール・バレット(通称シャック・バレット)は、過去5年デンバー・ブロンコスでプレイしてきた選手。これまでスターターとして出場する回数も少なく、出場してきた4年間の平均サック数でいうと、年間3.5サックです。
それが今年は人が変わったかのように19.5サック。当然キャリアハイですし、サックリーダーに躍り出ました。
この人はもともとドラフト外でNFLにデビューした人です。そんな彼がタンパベイに移籍した時の話ですが、実は契約提示価格は、ブロンコスの方が400万ドル高かったそうです。しかし彼はNFLでスターターとして活躍できる可能性にチャレンジしたんですね。
結果彼は、持ち前のスピードを活かしたスピンムーブでサックを積み重ね、NFLのサック王になりました。諦めたらアカンという話をここでも教えてもらえるとは。本当NFLってドラマチックな舞台ですね。
まとめ
サックといえば、OLBの二人。今年はカリル・マックや、ボン・ミラーの成績が出てこなかったですね。カリル・マックは8.5サック。ボン・ミラーは8サック と、ふたりともキャリアワースト2位の記録でした。それでもプロボウルには選ばれてて、やっぱりファンの人気が根強い二人ですね。
さて、エッジラッシャー編はこれにて終了。新しいスターがでてくるのもNFLの魅力の一つですね。特にドラフト外のシャックがトップに立った出世話はいいよね。勇気がでます。
次回はタックル編(多分ラインバッカー)を紹介します。