さて、かなり記事にするのがおそくなってしまいましたが、ようやく昨日録画のゲームを観戦することができました。
アーロン・ロジャーズ率いるGBパッカーズが、ワイルドカードで勝ち上がってきたシアトル・シーホークスを、地元スタジアム、ランボー・フィールドで迎え撃った、ディビジョナルプレーオフ。
さぁ、軽く振り返っておきましょう。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
モバイルQBかポケットパサーか。
パッカーズは、僕が大好きなQBアーロン・ロジャーズがいるチームです。彼は素晴らしいパサーで、今までも数々のミラクルを起こしてきた素晴らしいQBです。プレイスタイルはポケットからターゲットをみつける。危なくなるギリギリになれば、華麗なステップでポケットから抜け出し活路を開く。
彼のパスはレーザービームのような速度で、まるで磁石で引き合うかのような正確さでレシーバーに突き刺さります。どんな劣勢にあっても、アーロン・ロジャーズがQBをしている以上、ゲームの潮目がどんどん変わります。
対するシアトルのQBラッセル・ウィルソンは、冷静な頭脳と熱いフィジカルの両面をもった1流アスリート。パサーとして正確性もあり、肩も強い。そしてなにより判断能力の高さにインテリジェンスの高さを感じます。
ウィルソンの怖さはパッサーとしての能力の高さに加えて、モバイル型QBとして走り出すことのできることです。シアトルのラッシングリーダーはRBではなくてQBの彼。敵D#からすると、12人目の選手がいるようなオプションがあるようなもの。実にやりにくい相手だと言えます。
今回の対決は、そんな二人のQB対決をしっかり見るという楽しみもありました。
予想通りの接戦となった名ゲーム パッカーズが勝利
ゲームはパッカーズが終始リードした形で展開していました。第1Qで2本のタッチダウンをあげたパッカーズを、シーホークスはFG1本のみに終わります。さらに第2QでRBアーロン・ジョーンズが3本目のタッチダウンをあげて、前半を21-3で折り返すという大量リードを喫しました。
オフェンスのキーマンとなったのは、もちろんQBアーロン・ロジャーズとWRデバンテ・アダムス、そしてTEブランドン・グラハム(旧シーホークス)でしたが、重要なことはシーホークスO#を3点に封じ込めたパッカーズD#です。
そのキーマンになったのが、プレストン・スミス(#99)と、ザダリアス・スミス(#55)の通称スミスブラザーズ。(実際の兄弟ではありませんよ)。そしてILBのブレイク・マルティネス(#50)の3人ではないでしょうか。QBラッセル・ウィルソンに厳しいプレッシャーをかけ続けていました。
ウィルソンはこの試合5回サックされてます。ワイルドカードのイーグルス戦1回、Week1749ers戦1回と比較すると、大変な成果をパッカーズD#は見せたと言えるでしょう。
ロジャーズのO#チームは、この大量リードを後半に繰り越すことで、ゲームを有利に展開していった感があります。これもやはりO#チームとD#チームが互いに仕事をしたという結果です。
最後までくらいついたシーホークス。さすがの強者
さぁ、しかしシアトルが為す術もない状況だったわけではありません。後半3-21と18点ビハインドからスタートしたシーホークスは、なんと最終的には23-28までパッカーズを追い詰めています。
後半スタートし、第3Qにはシーホークスとパッカーズ両方にタッチダウン。その後エンジンがかかってきたように、ラッセル・ウィルソンは2本立て続けにタッチダウンを奪います。もうガンガン走りまくり。マショーン・リンチをデコイに使って、スクランブル出しまくってました。
そしてレッドゾーンになると、リンチのゴリゴリのランプレイでタッチダウンを奪うというパターン。4Q残り9分時点で5点ビハインドの状態になってて、まだまだ勝負はわからない。そういう展開だったのです。ウィルソンのQBぶりだったらまだまだ逆転する可能性が十分ありました。
しかし、ここぞというところで、レシーバー陣の力不足が見えてきてしまいます。ギリギリフリーになるレシーバーはいるものの、ドロップすることが何度かあります。「このドライブをものにしたら逆転だ!」という流れでファーストダウンのパスをこぼすと、流れをもってこれない。シーホークスはここにきて弱点が露呈してきたように思います。
まとめ
結果、最終的に24-28の4点差が詰められず、シーホークスはディビジョナルラウンドで敗退。パッカーズが49ersと対戦するチャンピオンシップに進出することになりました。
アーロン・ロジャーズ、ラッセル・ウィルソンの二人とも、スーパーボウル優勝経験があります。しかし、どちらも1度だけ。QBとしてもう一度あの舞台に立ってロンバルディトロフィーを両手に抱えたい。そう望んでいるのです。
今回は年長のロジャーズに軍配があがりました。HC歴1年目のマット・ラフルーアにとっても、このチャンスは絶対にものにしたい!今度のチャンピオンシップゲームは相当盛り上がるものにあるでしょう!