DEという肉体的に過酷なポジションでありながら、なんと17年間もスターターメンバーとして活躍し、キャリア半分以上の9回もプロボウルに選ばれた名選手。パンサーズのジュリアス・ペッパーズが引退しました。
2018年シーズン、プレイオフに出場できなかった。最終ゲームの17週シーズンが終わり、スーパーボウルが始まる直前の2月1日に、その発表がなされました。
www.panthers.com
彼の引退ムービーはこちら
View this post on Instagram4th all-time in sacks. @juliuspeppers_ is calling it a career 👏 (via @panthers)
なんとも叙情的です。チームに尊敬されて愛されてきたMRフットボール。現役生活のうち最も長く過ごしたカロライナの街は、彼にとっても大変思い出深いことになるのでしょう。
ジュリアス・ペッパーズの年表
ペッパーズは2002年にデビューしてから2018年シーズンの最後まで、実に17年間休まずにプレイし続けた選手です。パンサーズ、ベアーズ、パッカーズ、パンサーズと移籍を3回経ています。それぞれ紹介します。
2002-2009 第一のチーム カロライナ・パンサーズ時代
ノース・カロライナ大学を卒業した彼は、2002年ドラフトの目玉選手でした。パンサーズは彼を1巡全体2位で指名。最初のゲームは9月8日のボルチモア・レイブンズ戦でした。
2010-2013 シカゴ・ベアーズへ
2010年に、8年間在籍していたパンサーズから、ベアーズに移籍します。パンサーズ時代にすでに5回もプロボウルに選ばれている選手だけに、サラリーキャップが大きすぎたのでしょう。チームバランスを考えるとリリースせざるを得ない状況だった。
FA選手になった彼と契約したのがベアーズです。契約は6年間91.5M$(100億円)、年俸17億円くらいでしょうか。さすがに巨額な投資になったようです。しかしさすがです。2010-2011-2012と三年連続でプロボウルに選ばれるほどの結果を残しました。
2014-2016 グリーンベイ・パッカーズ時代
6年契約でしたが、保証は4年まで。5年目6年目に向けて支払額が増えていく契約でした。ベアーズからするとペッパーズを確保し続けることは、サラリーキャップの負担が大きく、パンサーズ同様に彼の放出を決定します。
第三の故郷となったのは、グリーンベイ・パッカーズでした。契約金額は3年30M$。2013シーズンの出来が少し悪かったことと、彼の年齢34歳というのがネックになったのでしょう。今までのようなトップ金額では契約が付きませんでした。
しかしさすが、鉄人のペッパーズ。周りの評価なぞどこ吹く風。2015年にはまた年間10.5サック25タックルをあげ、9回目のプロボウルに選ばれました。パッカーズではDEでなくOLBとして、パスカバーもするタイプのエッジラッシャーとして活躍しました。
2017-2018 パンサーズに戻ってきた
37歳になった彼。もう引退だろうと思いきや、古巣パンサーズに1年間だけの契約で帰ってきました。背番号も長年連れ添ってきた90番。ここでもまた活躍を魅せてくれました。もう引退かと言われてた人が11サックの33タックル。シーズンが終わったあとに「泣きの1年」という感じで、2018年も1年間だけ延長契約を締結しました。
【ペッパーズの通算成績】
17シーズン、266G出場、通算159.5サック(NFL歴代4位)、通算ソロタックル557回、プロボウル9回。残念なことにスーパーボウルには出場経験がありません。
彼は引退のコメントで「さよならじゃなくて、また会おう」という趣旨のことを話しています。おそらく彼はDLコーチとしてNFLに戻ってくるんでないかと期待しています。そのときはきっと古巣パンサーズでしょうね。パンサーズ愛。素晴らしいです
きっと彼はNFLの殿堂入りを果たされるでしょうし、背番号90はパンサーズの永久欠番になるのでしょう。これから引退セレモニーが開催されると思いますが、その様子もインターネットで見れるといいですね。