今回の記事は、NFLはアメリカだけでなく、世界中に活動や影響力が広まっていることをご紹介します。日本では「アメフトはアメリカでは大人気」と認識されてますが、事実は「アメフトは世界中でもかなり人気」だってことですね。
もっと日本でも広まってほしいですね。
NFLが日本でもっと浸透しますように。ではどうぞ。
ウェールズのスター選手 ルイス・リース=ザミット選手
ウェールズの代表選手、花形ポジションのWTB(ウィング)、ルイス・リース=ザミットは、貴公子と呼ぶべきスター選手です。見た目の美しさもさることながら、敏捷性やプレイの速さでトライを積上げ、ファンを魅了しました。
2020年から2023年の4年で32試合に出場し、60得点をあげています。大変な才能に恵まれた人で、体格も191cm、95kg。押しも押されぬ名選手であり、世界のラグビー界の宝でもあります。
そんな名選手がなんと、2024年からチーフスの一人としてNFLに来たのです。
なんでラグビーの星がアメリカンフットボールに?
という疑問は当然ですよね。大谷翔平がアメフトに転向したら?納得しかねる方ばかりかと思います。
さてルイス・リース選手に限っては、完全に父親の影響だと本人言ってます。彼の父は、アメフトをやっていて、幼い頃からNFLのファンとして共にフットボールを見てきたそうです。そんな影響があり、年齢も23歳となった今、新しいことに挑戦するタイミングが到来したようです。
それにしてもウェールズのような国でアメリカンフットボールという競技が浸透していることに驚きます。しかし、実はそれは大きな勘違いです。ブリティッシュ・アメリカンリーグという組織がしっかりあり、英国ではかなり人気のスポーツの一つです。
こちらの地図、グレートブリテン島にある、大学のアメフトチームの分布図です。なんと驚くことに、レベル差ごとにプレミア(10チーム)・Division1(30チーム)・Division2(43チーム)と3つのディビジョンに分かれており、そのチーム総数は83チームもあるのです。
NFLの海外事業戦略のひとつ。IPP
NFLはアメリカ国内だけでなく世界中にマーケットを広げようとして、たくさんの海外マーケティング戦略を実施しています。そのうちの一つで最も印象的なものがInternational Player Pathway、通称IPPです。
NFL選手を、アメフト経験者だけでなく、海外の他スポーツアスリートの中から発掘するというもの。NFLの事業規模は世界一であるので、アスリートを仕事としている選手にとっては、新しい挑戦は魅力的でもあります。
ナイジェリアの選手やアフリカンな特徴が強く、現在37名の外国選手が登録されているのですが、今年は史上初でイングランド、アイルランド、そしてウェールズから合計8名のアスリートが本プログラムでNFLにインしました。
スターラグビー選手のザミット。チーフスオフェンスの中で、マホームズとどんなプレイを見せてくれるのか。2024年シーズンも新たなドラマの種がたくさん蒔かれていて、楽しみが盛り沢山ですね。