NFLが32チームあるとか、AFC,NFCに分かれてるとか、見始めた頃は知りませんでした。
NFLが面白いのは、毎年チームの状況が大きく変わっていくことです。選手も変わるんですが、もっと大きくチェンジするのがコーチ。やはりアメリカはリーダーシップの国です。船長ともいうべきHCが変わるとチームは大きく変わります。
さて、32チームを指揮するHC。どんな人がいるのでしょうか。NFLが日本でもっと浸透しますように。
- アリゾナ・カーディナルズ
- アトランタ・ファルコンズ
- カロライナ・パンサーズ
- シカゴ・ベアーズ
- ダラス・カウボーイズ
- デトロイト・ライオンズ
- グリーンベイ・パッカーズ
- ロサンゼルス・ラムズ
- ミネソタ・バイキングス
- ニューオーリンズ・セインツ
- NYジャイアンツ
- フィラデルフィア・イーグルス
- サンフランシスコ・49ers
- シアトル・シーホークス
- タンパベイ・バッカニアーズ
- ワシントン・レッドスキンズ
- ボルチモア・レイブンズ
- バッファロー・ビルズ
- シンシナティ・ベンガルズ
- クリーブランド・ブラウンズ
- デンバー・ブロンコス
- ヒューストン・テキサンズ
- インディアナポリス・コルツ
- ジャクソンビル・ジャガーズ
- カンザスシティ・チーフス
- ラスベガス・レイダース
- ロサンゼルス・チャージャーズ
- マイアミ・ドルフィンズ
- ニューイングランド・ペイトリオッツ
- NYジェッツ
- ピッツバーグ・スティーラーズ
- テネシー・タイタンズ
アリゾナ・カーディナルズ
クリフ・キングスバレー(kliff kingsbury)
イケメン独身のHC。テキサスA&M大学でヘッドコーチをしてきて、QBマホームズの大学時代の恩師でもある。NFLではQBとして数々のチームに在席。ペイトリオッツ時代には、トム・ブレイディのバックアップとして第38回スーパーボウルを優勝している。
アトランタ・ファルコンズ
アーサー・スミス(Arthur Smith)
ヘッドコーチ歴はまだ1年。2022年はキャリア2年目となります。タイタンズののOCをしたり、タイトエンドコーチをしたり、OLを指導するのに長けたコーチです。
カロライナ・パンサーズ
マット・ルール(Matt Rhule )
ベイラー大学のヘッドコーチから、NFLに抜擢された方。過去NYジャイアンツのOLコーチのアシスタントをしてます。力が弱ってきたベイラー大学を4年で強豪校に復活させた手腕は誰もが知るところ。パンサーズは3年目。
シカゴ・ベアーズ
マット・エベルフラス(Matt Eberflus )
52歳、オハイオ州トレド出身のベテラン。NFLには2009年からいるが、HC職を担当するのは、2022年からが初めて。名門のベアーズをみるのは誉まれだと思います。
ダラス・カウボーイズ
マイク・マッカーシー(Mike McCarthy)
HCのキャリアは16年目。パッカーズのHCとして記憶に残ってます。パッカーズ時代は13年間の長期政権。一度スーパーボウルを優勝してます。その後、数年在野にいましたが、2020年からダラスに抜擢。
デトロイト・ライオンズ
ダン・キャンベル(Dan Campbell)
レスラーのような男。NFL選手時代はタイトエンドとして4チームに所属。最後の2009年セインツの年にスーパーボウルを優勝。その後コーチ道を歩んでいます。2015年にマイアミ・ドルフィンズのHCを1年して解雇。2021年からライオンズへ。あだ名は「MCDC」Motor City Dan Campbell
グリーンベイ・パッカーズ
マット・ラフルーア(Matt LaFleur)
長期政権だったマッカーシーHC時代から、チェンジした方。現在42歳。彼が指導するようになってから、パッカーズは強さを取り戻した。過去レッドスキンズのコーチ時代に、ショーン・マクベイや、カイル・シャナハンらと共に仕事している。新しい時代の中心人物。
ロサンゼルス・ラムズ
ショーン・マクベイ(Sean McVay)
史上最年少HCを更新、また史上最年少スーパーボウル出場+優勝を更新した人物。レッドスキンズ時代にカイル・シャナハンらと共に仕事をしてきた。現在のNFLを代表するコーチの一人。頭の回転が速く熱中すると周りを忘れることが多い。ラムズのHCとして6年目を迎える。
ミネソタ・バイキングス
ケヴィン・オコンネル(Kevin O'Connell)
テネシー州ノッコスビル出身、元NFL選手。現役時代はQBとして数々のチームのバックアップしてきた。2021年はラムズのコーチ・スタッフとしてスーパーボウル優勝。その3日後にバイキングスからHCの指名がかかる。2022年のデビュー戦は快勝。37歳の若手の挑戦は楽しみ。
ニューオーリンズ・セインツ
デニス・アレン(Dennis Allen)
2012-2014、レイダースのHCをしてた経験があります。3年負け越しで合計で10勝利もできず、シーズン途中で解雇。その後セインツでDCを含む7年間在席。セインツはショーン・ペイトンHCが長年仕切ってましたが、年齢を理由に引退されました。繰り上がる形でアレンが2022年からHCになります。
NYジャイアンツ
ブライアン・ディボール(Brian Daboll)
カナダ人。NYバッファロー市の隣町、ナイアガラの滝を挟んだ向かい側。オンタリオ州の生まれ。でも高校からNYに。大学はロチェスターに。2000年からペイトリオッツのD#コーチをスタートして、ずっとNFLにいます。昨年まではビルズのOCをして、2022年からジャイアンツのHCに。
フィラデルフィア・イーグルス
ニック・シリアニ(Nick Sirianni)
おじさんに見えるけど、まだ41歳。WR、QBコーチ、OCなどを経てきた人。イーグルスには2021年からHCを担当。まだ今季が2年目となります。子供のときはスティーラーズの大ファンだったらしい。
サンフランシスコ・49ers
カイル・シャナハン(Kyle Shanahan)
2020年代を代表するHCの一人。プレイコールに長け、頭脳戦に強く、妙手を見つけるのが得意。O#畑のコーチですが、D#を作り上げるのも上手。父親マイク・シャナハンもレッドスキンズのHCとしてNFLを代表する人物でした。スーパーボウル54に出場し、悔しくもKCに敗北してます。
シアトル・シーホークス
ピート・キャロル(Pete Carroll)
現在最年長のヘッドコーチ。シーホークスで長年HCをして、今年で13年目。実はベリチックがペイトリオッツのHCをする前、彼が3年間HCをしていました。1997年からずっと、HCの職責を担当して早26年。現在70歳。
タンパベイ・バッカニアーズ
トッド・ボウルズ(Todd Bowles)
かつてNYジェッツのHCを4年していた人です。そこでは燦々たる結果しか残せず解雇。後にバッカニアーズのDCとして、ブルース・アリアンズ体制に加盟。トム・ブレイディとともにスーパーボウルを優勝する栄光を味わいます。HCが引退するということで、経験豊富なボウルズが昇格。2022年からHC職リベンジマッチです。
ワシントン・レッドスキンズ
ロン・リベラ(Ron Rivera)
別名おやかた。カロライナ・パンサーズのHCを9年と長いことしていて、QBキャム・ニュートンをドラフト指名し、スーパーボウル出場を果たします。対戦相手のデンバー・ブロンコスのOLBボン・ミラーにやられて敗北しますが、リベラ親方のリーダーシップは素晴らしかった。解雇されるも復帰を望む声がチーム内外に多く、低迷続くワシントン・コマンダーズを指揮します。2020年からなので今年で3年目です。
ボルチモア・レイブンズ
ジョン・ハーボー(John Harbaugh)
現在のアメフト業界を代表するコーチの一人。弟のジム・ハーボーはかつて49ersのHCをしてスーパーボウルで兄弟対決。兄のジョンが率いるレイブンズが勝利しました。弟は現在ミシガン大学のHCとしてカレッジで活躍。ジョン・ハーボーは2008年からHCをしていますので、現在15年目。ビル・ベリチックに次ぐ長期政権です。
バッファロー・ビルズ
ショーン・マクダーモット(Sean McDermott)
2017年からビルズのHCを担当。現在6年目。低迷するビルズをGMとともに徐々に強くしてきた。特にワイオミング大学のQBジョシュ・アレンを獲得し育てたのは見事。彼自身はD#畑出身なので、過去にはDCやDLコーチをしてきた。この3年は地区2位、優勝、優勝と素晴らしい成績。
シンシナティ・ベンガルズ
ザック・テイラー(Zac Taylor)
2019年からベンガルズのHCを担当。ラムズのショーン・マクベイの弟子のような存在。テイラーのほうが年は上ですが。2021年シーズンは、スターQBジョー・バロウを擁してスーパーボウルに。師匠のマクベイと対戦するという面白い構図でした。彼もまた若手HC。これからのNFL業界を引っ張っていく人材です。
クリーブランド・ブラウンズ
ケヴィン・ステファンスキー(Kevin Stefanski)
かつてミネソタ・バイキングスのコーチとして活躍。2020年からブラウンズのHCとして抜擢され、低迷が続くブラウンズを徐々に勝てるチームへ変えてきた。2021年シーズンでは万全の体制を整えたと思いきや、チーム内のイザコザで歯車が合わず。それでもプレイオフに出てくるチームに変えてきたのはHCの手腕。
デンバー・ブロンコス
ナサニエル・ハケット(Nathaniel Hackett)
かつてパッカーズのOCとして活躍した42歳。最近だとそっちの印象が強い。2022年からブロンコスのHCとして招聘された。QBラッセル・ウィルソンも同じ年に入ってきてる。HCとしての経験はゼロ、ウィルソンの天才ぶりなどもあるので、どちらが主導権を握るのか見物。
ヒューストン・テキサンズ
ラビー・スミス(Lovie Smith)
現在64歳のベテランHC。過去、ベアーズやバッカニアーズのHCを経験しており、またカレッジでの経験も豊富。テキサンズは2021年からいるが、2022年からHCに昇格。正直選手が揃ってない、特にQBが。なので今年のテキサンズは無理筋だと思われる。テキサンズをどのように改革するのか。その方針に興味がある。
インディアナポリス・コルツ
フランク・ライク(Frank Reich)
NFL現役時代はQBとして活躍。ビルズが4年連続スーパーボウル出場していたとき、QBジム・ケリーのバックアップとして在籍していた。HCとしては2018年からキャリアスタートし、今年で5年目となる。コルツは確かに強くなってきてる。スーパーボウル狙えるところにあるような気もします。
ジャクソンビル・ジャガーズ
ダグ・ピーターソン(Doug Pederson)
かつてイーグルスでスーパーボウルを優勝したHC。フィラデルフィアは彼を解雇し、そこからガタガタになった。2021年シーズン、ジャガーズはカレッジからアーバン・マイヤー(OSU)を招聘したものの全く勝てず。シーズン途中で解雇。2022年立て直しの責務をペダーゾンに任された。彼も現役時代はQBとしてNFLで活躍。これからのスターQBトレバー・ローレンスをどのように指導するんか。注目が集まります。
カンザスシティ・チーフス
アンディ・リード(Andy Reid)
NFLの名伯楽。スーパーボウル優勝の回数こそ、ベリチックに負けてはいるものの、アンディ・リードを崇拝する人は大変多い。彼の弟子となるHCが多いのもある。コーチングツリーの根っこにある人。チーフスではマホームズをとことん信じて、スーパーボウルの大舞台でも思い切り投げさせることを徹底させた。フットボールIQの高さもさることながら、人間力の高さたるや、牧師のようでもある。
ラスベガス・レイダース
ジョシュ・マクダニエルズ(Josh Mcdaniels)
ペイトリオッツ常勝時代のOCとして、ビル・ベリチックと二人三脚をしてきた人物。げ内ベリチックのDNAを最も色濃く受け継いできているコーチでもあります。年齢も40をこえ、HCとしてのキャリアをスタートするには十分すぎるほどの修行を積んできてます。2022年からレイダースをどのように変えていくか。彼の元でQBデレック・カーがどんな変貌を遂げるか。非常に楽しみです。
ロサンゼルス・チャージャーズ
ブランドン・ステイリー(Brandon Staley)
2020年からチャージャーズのHCとして招聘された。現在2年目。年齢は39歳と若い。大学時代はQBをしてきたのに、コーチング歴を見るとDCやOLBコーチばかりをしてきてる。「QBは何をされたら嫌か」。逆算的にコーチングをする人なんだなと思う。現在のハーバートはパス精度や飛距離は超一流。ステイリーHCからD#を観る力を指導してもらうと、もっともっと強くなると思う。
マイアミ・ドルフィンズ
マイク・マクダニエル(Mike McDaniel)
アトランタ・ファルコンズ時代からカイル・シャナハンの弟分としてコーチングを学んできた。特に49ers時代はランゲームコーディネーター、OCを担当してきた。2022年よりドルフィンズのHCをするわけで、新人ではあるものの、自信ある采配ぶりにチームも一丸となりつつある。これからが楽しみな人です。
ニューイングランド・ペイトリオッツ
ビル・ベリチック(Bill Belichick)
現在NFLだろうが、MLBだろうが、NBAだろうが。どのスポーツリーグをみても、彼ほど指導力のあるコーチはいないのだろう。2000年よりペイトリオッツを率いるようになり、すでに23年目。その間スーパーボウル出場11回、優勝6回。おそるべき実績。フットボール以外のことは興味の対象外。いつも同じグレーのパーカーを着る。まるでスティーブ・ジョブズさながら、人生をアメフトにつぎ込んでいる人。
NYジェッツ
ロバート・サレー(Robert Saleh)
ミシガン州出身の42歳。NYジェッツのHCには2021年から。今年で2年目となります。注目を集めたドラフトではBYUのQBザック・ウィルソンを確保。それでもなかなかチームは強くならず。49ers時代はカイル・シャナハンHCのもとDCとしてスーパーボウルにまで出場。当時のD#チームは鉄壁で無敵だったが、マホームズの才能に破れた。
ピッツバーグ・スティーラーズ
マイク・トムリン(Mike Tomlin)
2007年からピッツバーグ・スティーラーズのHC。アメリカの歴史上、初めての黒人HCとなって人。また史上初の黒人HCスーパーボウル優勝も。ベリチックに次ぐ長期政権を樹立。タンパベイでアシスタントしている時には、ジョン・グルーデンの元、SB優勝を経験している。写真を観る限り、かなり恐怖。怖い顔している。ゲーム中やインタビューでも笑う顔をみたことがない。
テネシー・タイタンズ
マイク・ブレイベル(Mike Vrabel)
かつてペイトリオッツのLBとしてスーパーボウルを優勝している。ドラフト3巡指名のバリバリの選手でした。そんな彼は今でも選手の中にまじり、一緒に練習をするという指導方法。「俺に勝てるか!」と鼓舞する姿に震えない人はいないでしょう。タイタンズには2018年からHCとして登場。今年で5年目。さてさてどんな一年になるでしょうか。