NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

アメリカで最強の人気を誇るNFL。人間を超越したNFLの名選手や、試合結果・移籍情報などのニュースを熱くレポートします!

【NFL 2022】32チーム ヘッドコーチを一挙紹介。

NFLが32チームあるとか、AFC,NFCに分かれてるとか、見始めた頃は知りませんでした。

 

NFLが面白いのは、毎年チームの状況が大きく変わっていくことです。選手も変わるんですが、もっと大きくチェンジするのがコーチ。やはりアメリカはリーダーシップの国です。船長ともいうべきHCが変わるとチームは大きく変わります。

 

さて、32チームを指揮するHC。どんな人がいるのでしょうか。NFLが日本でもっと浸透しますように。

 

アリゾナ・カーディナルズ

クリフ・キングスバレー(kliff kingsbury)

イケメン独身のHC。テキサスA&M大学でヘッドコーチをしてきて、QBマホームズの大学時代の恩師でもある。NFLではQBとして数々のチームに在席。ペイトリオッツ時代には、トム・ブレイディのバックアップとして第38回スーパーボウルを優勝している。

 

アトランタ・ファルコンズ

アーサー・スミス(Arthur Smith)

ヘッドコーチ歴はまだ1年。2022年はキャリア2年目となります。タイタンズののOCをしたり、タイトエンドコーチをしたり、OLを指導するのに長けたコーチです。

 

カロライナ・パンサーズ

マット・ルール(Matt Rhule )

ベイラー大学のヘッドコーチから、NFLに抜擢された方。過去NYジャイアンツのOLコーチのアシスタントをしてます。力が弱ってきたベイラー大学を4年で強豪校に復活させた手腕は誰もが知るところ。パンサーズは3年目。

 

シカゴ・ベアーズ

マット・エベルフラス(Matt Eberflus )

52歳、オハイオ州トレド出身のベテラン。NFLには2009年からいるが、HC職を担当するのは、2022年からが初めて。名門のベアーズをみるのは誉まれだと思います。

 

ダラス・カウボーイズ

マイク・マッカーシー(Mike McCarthy

HCのキャリアは16年目。パッカーズのHCとして記憶に残ってます。パッカーズ時代は13年間の長期政権。一度スーパーボウルを優勝してます。その後、数年在野にいましたが、2020年からダラスに抜擢。

 

デトロイト・ライオンズ

ダン・キャンベル(Dan Campbell)

レスラーのような男。NFL選手時代はタイトエンドとして4チームに所属。最後の2009年セインツの年にスーパーボウルを優勝。その後コーチ道を歩んでいます。2015年にマイアミ・ドルフィンズのHCを1年して解雇。2021年からライオンズへ。あだ名は「MCDC」Motor City Dan Campbell

 

グリーンベイ・パッカーズ

マット・ラフルーア(Matt LaFleur)

長期政権だったマッカーシーHC時代から、チェンジした方。現在42歳。彼が指導するようになってから、パッカーズは強さを取り戻した。過去レッドスキンズのコーチ時代に、ショーン・マクベイや、カイル・シャナハンらと共に仕事している。新しい時代の中心人物。

 

ロサンゼルス・ラムズ

ショーン・マクベイ(Sean McVay)

史上最年少HCを更新、また史上最年少スーパーボウル出場+優勝を更新した人物。レッドスキンズ時代にカイル・シャナハンらと共に仕事をしてきた。現在のNFLを代表するコーチの一人。頭の回転が速く熱中すると周りを忘れることが多い。ラムズのHCとして6年目を迎える。

ミネソタ・バイキングス

ケヴィン・オコンネル(Kevin O'Connell)

テネシー州ノッコスビル出身、元NFL選手。現役時代はQBとして数々のチームのバックアップしてきた。2021年はラムズのコーチ・スタッフとしてスーパーボウル優勝。その3日後にバイキングスからHCの指名がかかる。2022年のデビュー戦は快勝。37歳の若手の挑戦は楽しみ。

ニューオーリンズ・セインツ

デニス・アレン(Dennis Allen)

2012-2014、レイダースのHCをしてた経験があります。3年負け越しで合計で10勝利もできず、シーズン途中で解雇。その後セインツでDCを含む7年間在席。セインツはショーン・ペイトンHCが長年仕切ってましたが、年齢を理由に引退されました。繰り上がる形でアレンが2022年からHCになります。

NYジャイアンツ

ブライアン・ディボール(Brian Daboll)

カナダ人。NYバッファロー市の隣町、ナイアガラの滝を挟んだ向かい側。オンタリオ州の生まれ。でも高校からNYに。大学はロチェスターに。2000年からペイトリオッツのD#コーチをスタートして、ずっとNFLにいます。昨年まではビルズのOCをして、2022年からジャイアンツのHCに。

フィラデルフィア・イーグルス

ニック・シリアニ(Nick Sirianni)

おじさんに見えるけど、まだ41歳。WR、QBコーチ、OCなどを経てきた人。イーグルスには2021年からHCを担当。まだ今季が2年目となります。子供のときはスティーラーズの大ファンだったらしい。

サンフランシスコ・49ers

カイル・シャナハン(Kyle Shanahan)

2020年代を代表するHCの一人。プレイコールに長け、頭脳戦に強く、妙手を見つけるのが得意。O#畑のコーチですが、D#を作り上げるのも上手。父親マイク・シャナハンもレッドスキンズのHCとしてNFLを代表する人物でした。スーパーボウル54に出場し、悔しくもKCに敗北してます。

 

シアトル・シーホークス

ピート・キャロル(Pete Carroll)

現在最年長のヘッドコーチ。シーホークスで長年HCをして、今年で13年目。実はベリチックがペイトリオッツのHCをする前、彼が3年間HCをしていました。1997年からずっと、HCの職責を担当して早26年。現在70歳。

 

タンパベイ・バッカニアーズ

トッド・ボウルズ(Todd Bowles)

かつてNYジェッツのHCを4年していた人です。そこでは燦々たる結果しか残せず解雇。後にバッカニアーズのDCとして、ブルース・アリアンズ体制に加盟。トム・ブレイディとともにスーパーボウルを優勝する栄光を味わいます。HCが引退するということで、経験豊富なボウルズが昇格。2022年からHC職リベンジマッチです。

 

ワシントン・レッドスキンズ

ロン・リベラ(Ron Rivera)

別名おやかた。カロライナ・パンサーズのHCを9年と長いことしていて、QBキャム・ニュートンをドラフト指名し、スーパーボウル出場を果たします。対戦相手のデンバー・ブロンコスのOLBボン・ミラーにやられて敗北しますが、リベラ親方のリーダーシップは素晴らしかった。解雇されるも復帰を望む声がチーム内外に多く、低迷続くワシントン・コマンダーズを指揮します。2020年からなので今年で3年目です。

ボルチモア・レイブンズ

ジョン・ハーボー(John Harbaugh)

現在のアメフト業界を代表するコーチの一人。弟のジム・ハーボーはかつて49ersのHCをしてスーパーボウルで兄弟対決。兄のジョンが率いるレイブンズが勝利しました。弟は現在ミシガン大学のHCとしてカレッジで活躍。ジョン・ハーボーは2008年からHCをしていますので、現在15年目。ビル・ベリチックに次ぐ長期政権です。

バッファロー・ビルズ

ショーン・マクダーモット(Sean McDermott)

2017年からビルズのHCを担当。現在6年目。低迷するビルズをGMとともに徐々に強くしてきた。特にワイオミング大学のQBジョシュ・アレンを獲得し育てたのは見事。彼自身はD#畑出身なので、過去にはDCやDLコーチをしてきた。この3年は地区2位、優勝、優勝と素晴らしい成績。

シンシナティ・ベンガルズ

ザック・テイラー(Zac Taylor)

2019年からベンガルズのHCを担当。ラムズのショーン・マクベイの弟子のような存在。テイラーのほうが年は上ですが。2021年シーズンは、スターQBジョー・バロウを擁してスーパーボウルに。師匠のマクベイと対戦するという面白い構図でした。彼もまた若手HC。これからのNFL業界を引っ張っていく人材です。

クリーブランド・ブラウンズ

ケヴィン・ステファンスキー(Kevin Stefanski)

かつてミネソタ・バイキングスのコーチとして活躍。2020年からブラウンズのHCとして抜擢され、低迷が続くブラウンズを徐々に勝てるチームへ変えてきた。2021年シーズンでは万全の体制を整えたと思いきや、チーム内のイザコザで歯車が合わず。それでもプレイオフに出てくるチームに変えてきたのはHCの手腕。

デンバー・ブロンコス

ナサニエル・ハケット(Nathaniel Hackett)

かつてパッカーズのOCとして活躍した42歳。最近だとそっちの印象が強い。2022年からブロンコスのHCとして招聘された。QBラッセル・ウィルソンも同じ年に入ってきてる。HCとしての経験はゼロ、ウィルソンの天才ぶりなどもあるので、どちらが主導権を握るのか見物。

ヒューストン・テキサンズ

ラビー・スミス(Lovie Smith)

現在64歳のベテランHC。過去、ベアーズやバッカニアーズのHCを経験しており、またカレッジでの経験も豊富。テキサンズは2021年からいるが、2022年からHCに昇格。正直選手が揃ってない、特にQBが。なので今年のテキサンズは無理筋だと思われる。テキサンズをどのように改革するのか。その方針に興味がある。

インディアナポリス・コルツ

フランク・ライク(Frank Reich)

NFL現役時代はQBとして活躍。ビルズが4年連続スーパーボウル出場していたとき、QBジム・ケリーのバックアップとして在籍していた。HCとしては2018年からキャリアスタートし、今年で5年目となる。コルツは確かに強くなってきてる。スーパーボウル狙えるところにあるような気もします。

ジャクソンビル・ジャガーズ

ダグ・ピーターソン(Doug Pederson)

かつてイーグルスでスーパーボウルを優勝したHC。フィラデルフィアは彼を解雇し、そこからガタガタになった。2021年シーズン、ジャガーズはカレッジからアーバン・マイヤー(OSU)を招聘したものの全く勝てず。シーズン途中で解雇。2022年立て直しの責務をペダーゾンに任された。彼も現役時代はQBとしてNFLで活躍。これからのスターQBトレバー・ローレンスをどのように指導するんか。注目が集まります。

カンザスシティ・チーフス

アンディ・リード(Andy Reid)

NFLの名伯楽。スーパーボウル優勝の回数こそ、ベリチックに負けてはいるものの、アンディ・リードを崇拝する人は大変多い。彼の弟子となるHCが多いのもある。コーチングツリーの根っこにある人。チーフスではマホームズをとことん信じて、スーパーボウルの大舞台でも思い切り投げさせることを徹底させた。フットボールIQの高さもさることながら、人間力の高さたるや、牧師のようでもある。

ラスベガス・レイダース

ジョシュ・マクダニエルズ(Josh Mcdaniels)

ペイトリオッツ常勝時代のOCとして、ビル・ベリチックと二人三脚をしてきた人物。げ内ベリチックのDNAを最も色濃く受け継いできているコーチでもあります。年齢も40をこえ、HCとしてのキャリアをスタートするには十分すぎるほどの修行を積んできてます。2022年からレイダースをどのように変えていくか。彼の元でQBデレック・カーがどんな変貌を遂げるか。非常に楽しみです。

ロサンゼルス・チャージャーズ

ブランドン・ステイリー(Brandon Staley)

2020年からチャージャーズのHCとして招聘された。現在2年目。年齢は39歳と若い。大学時代はQBをしてきたのに、コーチング歴を見るとDCやOLBコーチばかりをしてきてる。「QBは何をされたら嫌か」。逆算的にコーチングをする人なんだなと思う。現在のハーバートはパス精度や飛距離は超一流。ステイリーHCからD#を観る力を指導してもらうと、もっともっと強くなると思う。

 

マイアミ・ドルフィンズ

マイク・マクダニエル(Mike McDaniel)

アトランタ・ファルコンズ時代からカイル・シャナハンの弟分としてコーチングを学んできた。特に49ers時代はランゲームコーディネーター、OCを担当してきた。2022年よりドルフィンズのHCをするわけで、新人ではあるものの、自信ある采配ぶりにチームも一丸となりつつある。これからが楽しみな人です。

 

ニューイングランド・ペイトリオッツ

ビル・ベリチック(Bill Belichick)

現在NFLだろうが、MLBだろうが、NBAだろうが。どのスポーツリーグをみても、彼ほど指導力のあるコーチはいないのだろう。2000年よりペイトリオッツを率いるようになり、すでに23年目。その間スーパーボウル出場11回、優勝6回。おそるべき実績。フットボール以外のことは興味の対象外。いつも同じグレーのパーカーを着る。まるでスティーブ・ジョブズさながら、人生をアメフトにつぎ込んでいる人。

NYジェッツ

ロバート・サレー(Robert Saleh)

ミシガン州出身の42歳。NYジェッツのHCには2021年から。今年で2年目となります。注目を集めたドラフトではBYUのQBザック・ウィルソンを確保。それでもなかなかチームは強くならず。49ers時代はカイル・シャナハンHCのもとDCとしてスーパーボウルにまで出場。当時のD#チームは鉄壁で無敵だったが、マホームズの才能に破れた。

ピッツバーグ・スティーラーズ

マイク・トムリン(Mike Tomlin)

2007年からピッツバーグ・スティーラーズのHC。アメリカの歴史上、初めての黒人HCとなって人。また史上初の黒人HCスーパーボウル優勝も。ベリチックに次ぐ長期政権を樹立。タンパベイでアシスタントしている時には、ジョン・グルーデンの元、SB優勝を経験している。写真を観る限り、かなり恐怖。怖い顔している。ゲーム中やインタビューでも笑う顔をみたことがない。

テネシー・タイタンズ

マイク・ブレイベル(Mike Vrabel)

かつてペイトリオッツのLBとしてスーパーボウルを優勝している。ドラフト3巡指名のバリバリの選手でした。そんな彼は今でも選手の中にまじり、一緒に練習をするという指導方法。「俺に勝てるか!」と鼓舞する姿に震えない人はいないでしょう。タイタンズには2018年からHCとして登場。今年で5年目。さてさてどんな一年になるでしょうか。