前回・前々回と、NFCのヘッドコーチ(監督)をご紹介しました。
こちらですね!↑↑
NFCでは、ファルコンズ、ライオンズ、イーグルスの3チームが新HCとしてスタートします。どうなることやら楽しみですね。
さて、対するAFCはどのような状況か。まずは東地区・北地区から見てみましょう。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
(東地区)バッファロー・ビルズ
HCはショーン・マクダーモット(Sean McDermott)。2017年から着任している指導者です。昨年は久々の地区優勝を果たし、かなりのブレイクを果たしましたね。
4年での戦績では40勝29敗とかなり勝ち越してます、勝率58%はなかなかじゃないかなぁ。
ビルズはQBジョシュ・アレンを軸に、オフェンスチームがアグレッシブです。このチームの変わりようは、みていて結構面白い。ファンになっちゃいそう。
(東地区)マイアミ・ドルフィンズ
HCはブライアン・フローレス。彼はもともとペイトリオッツのLBコーチ兼DCをしていた人。ペイトリオッツのD#はかなり硬い壁でしたよね。それに賢い感じがしました。色々知的な作戦が多かった。
そんな彼がドルフィンズに着たのは2019年。今年で3年目を迎えようとしています。彼はまずQBをはじめに、チームの主力級の選手をバッタバッタと切っていきました。年末にファン向けに配るカレンダー、これらの選手がほぼ消えたって感じです。
2020年にはQBタゴバイロアを獲得したので、これからどうなるか。ドルフィンズはまだまだたくさん指名権をもってます。今度の補強でフローレスが狙うチームの形が見えてきそうですね。
(東地区)ニューイングランド・ペイトリオッツ
HCは、皆様御存知のビル・ベリチック。2000年からペイトリオッツのHCとして着任し、なんと22年目となる超長期政権を樹立しています。
すごいのは長いだけじゃない。22年で274勝103敗。勝率はなんと72.7%とむちゃくちゃ強い。AFC優勝を9回、スーパーボウル優勝を6回ととんでもない記録を残している人です。
彼はHCでもありますが、GMも兼任しています。これはもうスゴイことですよ。HCだけでも超超激務!!!なのに、それに加えてGMまで・・・・・。もうダークサイドに落ちた人でないと、ここまで仕事できないと思うのです。
さぁベリチック。トム・ブレイディがいませんが、彼の手腕を期待しますね。
(東地区)NYジェッツ
ロバート・サレーが新HCとして、2021年から就任しました。彼はもともとサンフランシスコ・49ersのDCとして、カイル・シャナハンHCと共に、スーパーボウルを戦ってきた男です。
さてこのジェッツ。2020年にアダム・ゲイスHCを解任。その前は2015年からトッド・ボウルズと、結構HCを変えてきた歴史があります。なかなか強くなれないという感じがありましたね。
QBサム・ダーノルドを移籍させて、今年は全体2位指名で、ブリガム・ヤング大学のQBを狙っています。大きな変革を期待されてる年が今年なんですよね。(こうやって見るとダーノルドの評価低いなぁ)
その重要なタイミングで変革の急先鋒として選ばれたのが彼。しかしHCとしての経験値はゼロ。49ersで一緒に仕事してたマイク・ラフルーアを、OCに抜擢してリーダー陣もすっかり一新です。(彼はパッカーズHCの弟です)。彼らこのジェッツでどのようなリーダーシップを取っていくのか注目が集まっているところです。
(北地区)ボルチモア・レイブンズ
もうずっとですね。HCはベテランのジョン・ハーボー。2008年から、レイブンズのHCとして着任して、14年目になります。このシーズンでの戦績は140勝87敗。勝率61.7%と良い感じ。
地区優勝は4回、AFC優勝1回、スーパーボウル優勝1回と彼の実績は間違いないですよね。
QBはラマー・ジャクソン。彼を使った変幻自在な攻撃陣は本当無双だった。でも2019年にタイタンズにあっさり負けちゃった。ハーボーHCは硬い人なんだけど、ここぞって時になんでか勝てないん感じが続いてるよね。
(北地区)シンシナティ・ベンガルズ
こちらのHCは若い人。ザック・テイラー。2019年からベンガルズに着任した37歳です。ネブラスカ大学から練習生として1年だけプロで登録してたけど、ダメでしたね。
彼はラムズのショーン・マクベイHCと一緒にスーパーボウルを戦った経験があります。ゴフの成長がちょっとイマイチなんで、テイラーのQBコーチの実績をどう評価するか微妙なところだけどね。
さてベンガルズに来てから。なんと6勝25敗!!勝率は20%・・・・。4 / 5負けてるってかなり辛い。2021年は勝負の年。絶対に勝たなくちゃ首ですよ。
(北地区)クリーブランド・ブラウンズ
ナイスミドルな、超イケメンなHC。彼こそ今を時めくケヴィン・ステファンスキー。なんだかチャイコフスキーみたいな名前だね。年齢は38歳と、じつはベンガルズのザック・テイラーと同級生。大学はペンシルベニア州立大学出身。
スター選手を入れても何しても、鳴かず飛ばずのブラウンズだった。挙句の果てには大乱闘を起こしてしまうという崩壊ぶり。そんなところに、バイキングスからやってきたのが、HCケヴィン・ステファンスキー。
彼は着任した初年度2020年に12勝6敗!!!組織を完全に牛耳り、大化けさせました。そして2020年のコーチオブ・ザ・イヤー(最優秀コーチ賞)を受賞。
彼のイメージはもう山下真司です。「俺は今からお前達を殴る!」ですね。今年もブラウンズは注目したい。まだまだ改革は始まったばかり。頑張れ伏見高校ラグビー部。
(北地区)ピッツバーグ・スティーラーズ
いっつも強いスティーラーズ。このチームを率いるのはHCマイク・トムリンですね。2007年からHCを担当して、今年で15年目を迎えます。AFCではベリチックについで長く、NFL全体でもショーン・ペイトンに次いで3番目。もう超超ベテランです。
スーパーボウル優勝1回、AFC優勝2回と、素晴らしい実績。153勝86敗と勝率64%とこれまたスゴイ。
彼は史上初のマイノリティ(白人以外)のヘッドコーチです。しかも着任当時は、史上もっとも若いHC誕生だったそうです。そしてマイノリティHCがスーパーボウル優勝したのも史上初。彼はいろんな壁を壊してきた人物なんですね。尊敬。
まとめ
注目したいのは、ドルフィンズ。今回のドラフトでどんな補強が実現できるか。今年がフローレスHCの本番だと思います。
そして、QBジョー・バロウが復活するだろうベンガルズです。AJグリーンを失ったことが生まれ変わりの契機となるか。