NFLのスーパーボウルで優勝できるのは、32チーム中たったの一つ。プレイオフに進出できるのも6チームずつの12チーム(以前は5チームずつの10チームだけだった)で、残りの20チームはレギュラーシーズンで敗退する。
NFLでは、弱小チームを作らないよう、どこのフランチャイズでも優勝の機会があるように、戦力が均衡するシステムを運営の基本柱に据えている。これを実現する資産配分の仕組みをレベニューシェア(Revenue Share)といいます。しかし、不思議と弱小と言われるような、成績の悪いチームがいます。
今回の記事では過去20年を遡って、どのチームが毎年苦戦しているかをご紹介します。
クリーブランド・ブラウンズ
過去20年の負け数:222
最悪のシーズン:2017年
戦績:0勝16敗
ヘッドコーチ変更:6回
ブラウンズの最悪は2017年。たったの一つも勝利できなかった。しかも2016年は1勝15敗だったので、苦しさはひとしお。地元ファンは「2016年より悪くなることなんて無いだろう!」と思っていたから。
ホームゲームで全敗となったのは1999年シーズン以来初めて。また過去2シーズンで1勝31敗で終わったのは、NFLワースト記録。この時期は流石にきつかった。当時のブラウンズをみてファンになった人は、よほど相場が好きなタイプだと思う。
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デトロイト・ライオンズ
過去20年の負け数:216
最悪のシーズン:2008年
戦績:0勝16敗
ヘッドコーチ変更:6回
2008年のライオンズは、HCロッド・マリネリの指導下でした。プレシーズンマッチではなんと無敗の全勝。意気揚々と本番に突入するのですが、勢いはどこへやら。ついに一つも勝利できず全敗でシーズンを終えました。
ライオンズは守備が歴史的にも弱く、このシーズン中の失点数は517点で過去最高を記録。しかも最近の2020年は519失点で、自身のワースト記録を更新してしまってる。
2008年のD#は、1試合あたり32失点。どれだけアメフトに詳しくない人でも、これなら勝てないってことは一見してわかると思います。
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ラスベガス・レイダース
過去20年の負け数:211
最悪のシーズン:2006年
戦績:2勝14敗
ヘッドコーチ変更:12回
2006年のレイダースは、当時最高の守備力を誇ってました。しかし、2勝を超えて3勝目をあげることができない。攻撃力がありませんでした。1試合あたりわずか10.5点しかとれない。この弱さはNFL史上5番目に低い記録となってます。
2006年は、2人のQB(アンドリュー・ウォルター / アーロン・ブルックス)が担当しています。しかし、二人あわせて獲得できたタッチダウンパスはわずか3回。マホームズなら開幕戦で4本タッチダウンパス投げています。
それにしても、過去20年でHCを12回も変えているというのが大変ですね。苦労が耐えない。
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ジャクソンビル・ジャガーズ
過去20年の負け数:211
最悪のシーズン:2020年
戦績:1勝15敗
ヘッドコーチ変更:7回
過去10年で9回も地区最下位を取ってきた。2020年はその10年の中で3年連続最下位をとってしまった年。さすがにGMをしてた人、デヴィッド・コールドウェルは解任された。
2021年にはドラフト全体1位指名を行使し、現在のフランチャイズQBのトレヴァー・ローレンスをクレムソン大学からゲット。新しいリーダーの下でしたが、ジャガーズはまだまだ勝てない。ロンドンゲームでドルフィンズに勝利するまで、2021年も0勝5敗のままでした。
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