前回の記事では、「過去20年で低迷しているチーム」を紹介しました。今回の記事では、これからのお話。
レベニューシェアにより、戦力均衡は働いているものの、やはり人事は博打。上手くいくチームはしばらく強いわけです。さて、2023年の優秀候補と呼ばれるチームを、上から10。紹介します。
ではどうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。
調べ方はこのように。
今回は、海外サイトにあります情報を参考にしました。
これら5つのサイトにあったランキングをExcelに入力して、平均をとったのが、今回のまとめになります。なので過分にズレもあるかと思います。
「お前の意見は無いんかぃ!」というご意見もあるかと思いますが、お許しください。
トップ15を下から紹介
15位 クリーブランド・ブラウンズ
昨年の成績:地区最下位
戦績:7勝10敗
過去10年:最下位7回
10年の戦績:54勝123敗1分
QBデショーン・ワトソンを周囲を固める形で補強をしましたね。WRイライジャ・ムーム、セドリック・ティルマンの獲得。ベテランWRのマーキス・ゴドウィンも。2022年の課題を払拭する目的は達成できたと思いますが。まだまだ全体としての不安もあります。
14位 ピッツバーグ・スティーラーズ
昨年の成績:地区3位
戦績:9勝8敗
過去10年:プレイオフ6回
10年の戦績:100勝76敗2分
オフェンスラインの補強がうまく行った感じです。ドラフトでゲットしたOT、ジョージア大学のブロデリック・ジョーンズは楽しみですね。新人のQBピケットがこれで伸び伸びプレイできて、本来の能力を発揮できたら変わるのでしょう。
13位 シアトル・シーホークス
昨年の成績:ワイルドカード敗退
戦績:9勝8敗
過去10年 プレイオフ9回SB優勝
10年の戦績:114勝63敗1分
シーホークスはD#がいいよね。ラムズにいったボビー・ワグナーが帰ってくる。SSのジャマール・アダムスもいるし、FAで獲得したSジュリアン・ラブ、ドラフトではCBデヴォン・ウィザースプーン(全体5位)と、セカンダリーが超充実している。あとはワグナーが仕留めるのみ。
12位 デトロイト・ライオンズ
昨年の成績:地区2位
戦績:9勝8敗
過去10年の平均 プレイオフ2回
10年の戦績:73勝103敗2分
長いこと低迷しているライオンズですが、QBゴフ加入後から徐々に力をつけてきています。昨年は明らかにDB・CBに課題がありました。なので、オフにはセカンダリーを徹底して強化。イーグルスからCJガードナー・ジョンソン、スティーラーズからCBキャメロン・スットン、49ersからCBエマニュエル・モズリーを獲得。ドラフトではアラバマ大学のブライアン・ブランチをゲット。さてさてどうなるか。
11位 ジャクソンビル・ジャガーズ
昨年の成績:ディビジョナルラウンド
戦績:9勝8敗
過去10年:プレイオフ2回 最下位6回
10年の戦績:51勝127敗0分
天才QBトレヴァー・ローレンスの3年目となるシーズン。昨年から新しいHCダグ・ペターゼンの下、チーム内の雰囲気もかなり良くなっています。今オフではRBの補強が目立ちました。ショートヤーデージでのゲームメイクが楽になると、O#は変わりますね。ブラウンズからゲットしたRBアーネスト・ジョンソン、オーバーン大学のタンク・ビグスビーを3巡で。正RBイーティエンヌの後ろをしっかりと固めた形。
10位 ロサンゼルス・チャージャーズ
昨年の成績:ワイルドカード
戦績:10勝7敗
過去10年:プレイオフ3回
10年の戦績:86勝92敗0分
すでに名人WRキーナン・アレン、マイク・ウィリアムスと、素晴らしいターゲットがいるチャージャーズですが、特攻隊長となる新人WRクエンティン・ジョンソンを1巡でゲット。これでQBハーバートの凄さが100%発揮できるでしょう。
9位 ボルチモア・レイブンズ
昨年の成績:ワイルドカード
戦績:10勝7敗
過去10年:プレイオフ6回 SB優勝
10年の戦績:103勝75敗0分
WRの補強に勤しんだオフ。D#は強いし、キッカーも素晴らしい。QBラマー・ジャクソンは走れるし投げれるダブルスレッド。WRはスターのOBJ、ネルソン・アゴロー、そしてドラフトで1巡でWRゼイ・フラワーをゲット。また昨年ケガで9ゲームリタイアしていたWRラショッド・ベイトマンが復帰。これでかなり強い感じ。
8位 ダラス・カウボーイズ
昨年の成績:ディビジョナルラウンド
戦績:12勝5敗
過去10年:プレイオフ5回 地区優勝4回
10年の戦績:102勝76敗分
カウボーイズもやっぱり強くなってきたね。オフではスターWRブランディン・クックスを獲得。DTはマジ・スミスが新人、DTジャナサン・ハスキンスが戻ってくるので中央は固い。DEダンテ・フラワーとは延長契約。デマーカス・ローレンスもいるし、LBマイカ・パーソンが本領発揮で、D#はマジ一番強いかも。
7位 マイアミ・ドルフィンズ
昨年の成績:ワイルドカード
戦績:9勝8敗
過去10年:プレイオフ2回
10年の戦績:85勝93敗分
やっぱり神CBジェイレン・ラムジーを獲得したのがでかい。これでマイアミのD#は段違いに強くなる。WRでは史上最速の男、タイリーク・ヒルが健在。最強の矛と最強の盾が毎日練習しているわけで、周囲への影響度はそれは半端ない。今まで目立っていなかった選手がニョキニョキ顔を出してくる可能性がある。楽しみなシーズン。
6位 NYジェッツ
昨年の成績:地区最下位
戦績:7勝10敗
過去10年:最下位7回
10年の戦績:62勝116敗0分
QBアーロン・ロジャーズが移籍したことはアメリカの大ニュースでした。ロジャーズに引き続き、WRアレン・ラザードらパッカーズ組が続々移籍してきており、現在はNYパッカーズ状態。昨年のJETSはQBレイティングでリーグ29位、TDパスは15本しかなく、間違いなく大きく化ける年になるでしょう。また素晴らしいQBはD#を鍛えてくれます。若いタレントたちの成長にも注目したい。
5位 サンフランシスコ・49ers
昨年の成績:カンファレンスチャンピオンシップ
戦績:13勝4敗
過去10年:CC敗退4回、SB出場2回
10年の戦績:90勝87敗1分
D#が強い印象ですが、昨年はアリク・アームステッドが足首のケガで外れていて、なんとDTグループはかなり課題がありました。プレッシャーは59回だけで、実はリーグで4番目に少なかった。
そこを補填するのが、まずアームステッドの復帰と、そしてイーグルスのDTジェイヴォン・ハーブレイブの獲得です。彼は9サックを上げてる選手ですので、49ersの課題をかなり改善してくれます。そうなると、ニック・ボサももっと活躍。スーパーボウルに出場した2019年シーズンのレベルにまで、D#は復活するのじゃ?と期待されてます。
4位 バッファロー・ビルズ
昨年の成績:ディビジョナルラウンド
戦績:13勝3敗
過去10年:DV敗退2回、CC敗退1回、WC敗退1回
10年の戦績:98勝80敗0分
ドラフトで長身TEのダルトン・キンケイドをゲット。195cmのアレンと195cmのキンケイドで、まるで高見伊知郎&桜庭春人のエベレストパスが再現できる。こうなるとレッドゾーンでの攻め方が楽になる。
3位 シンシナティ・ベンガルズ
昨年の成績:カンファレンスチャンピオンシップ
戦績:12勝4敗
過去10年:WC4回、CC1回、SB敗退1回
10年の戦績:90勝86敗2分
チーフスのOTオーランド・ブラウンをゲットしたのは、かなり大きなトレードでしたね。もう一人のOTジョナ・ウィリアムスも健在ですし、これでQBジョー・バロウもかなり楽ができるのじゃないかと思います。そうなると、WRジャマール・チェイス、RBユニットも生き生きしてくる。楽しみな変化です。
2位 フィラデルフィア・イーグルス
昨年の成績:スーパーボウル敗退
戦績:14勝3敗
過去10年:SB優勝1回、敗退1回、Div1回、WC3回
10年の戦績:98勝79敗1分
まぁ強いよね。昨年同様四角なし。ジェイムス・ブラッドベリーと再契約、またダリウス・スライと延長。CB二人の安定確保ができて課題は払拭できました。ドラフトではジョージア大学のケリー・リンゴをバックアップ要因として獲得。DB問題を解決できて、LBボン・ミラーも復活。今のところ弱点なしです。
1位 カンザスシティ・チーフス
昨年の成績:スーパーボウル優勝
戦績:14勝3敗
過去10年:SB優勝2回、敗退1回、CC2回、Div2回、WC2回
10年の戦績:119勝59敗分
こういうランキングになると、昨年優勝はやはり強い。でも10年遡ってみても、チーフスは強い。特にマホームズが正QBとして投げるようになった2018年からが強すぎる。5年間でSBに3回、CCに2回出場している。スーパーボウル2回優勝しているQBは現在マホームズだけとなる。
D#は課題があるけど、ベテランから若手へ移行している。FAでチャールズ・オメニフ、ドラフト1巡ではフェリックス・ウゾマーを獲得。すでに遜色ない働きをみせてるらしく、D#の課題は払拭されているようです。
まとめ
さて、このような下馬評ではありますが、やはり勝負はシーズンが始まってみないとわかりません。
・主力選手のケガ
・プライベートでのトラブル
・中型選手の急成長
・ヘッドコーチらのミスディレクション
・途中での選手移籍
など、シーズンのうちに変動する要素なんて、いくらでもありますよね。
自分が熱くなれる推しチームを応援して、新シーズンを楽しみましょう!