さて、今回はフロリダ半島の付け根くらいにある、ジャクソンビル・ジャガーズを紹介します。
チームのカラーはこんな色。ちょっと変わってますね。さてさて、今回はチームの情報と合わせて、フランチャイズのジャクソンビルという街の紹介もしてみます。
それではどうぞ!
NFLが日本でもっと浸透しますように。
- ジャクソンビルの特徴
- ジャガーズ創設の歴史
- 本拠地はTIAA バンク・フィールド
- 「ドアマット」(踏まれて当たり前)のジャガーズ
- ジャガーズのマスコットを、なんだか応援しちゃう。
- HCはダグ・マローン
- ジャガーズ主要選手
- D#チーム主要選手
- DEジョシュ・アレン(Josh Allen)#41
- DEヤニック・ンガコウエ#91
- DTマーセル・ダレウス#99
- NTアブリー・ジョーンズ(Abry Jones)#95
- DT ロドニー・ガンター(Rodney Gunter) #00
- ILB ジョー・ショーベルト(Joe Schobert) #53
- OLB マイルズ・ジャック#44
- レオン・ジェイコブス(Leon Jacobs)#48
- LBクインシー・ウィリアムス
- SSルーニー・ハリソン(Ronnie Harrison)#36
- CB ダクイーズ・デナード(Darqueze Dennard)#00
- CB DJヘイデン(D.J. Hayden)#25
- FSジャロッド・ウィルソン(Jarrod Wilson)#26
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ジャクソンビルの特徴
ジャクソンビルというのは、フロリダ州にあります。この赤いところですね。これの付け根くらいにあるのが、ジャクソンビルという街です。
フロリダ州については、「ドルフィンズのチーム紹介ページ」にて、詳しく解説しています。よろしければ、こちらも御覧ください。
これがフロリダ半島の拡大図です。ジャガーズがあるのは、半島の根っこ。ジャクソンビルという街です。フロリダ半島には、NFLのチームが3つあります。南端のマイアミにはドルフィンズ、中部タンパ市にはバッカニアーズがあります。
もう一つ青い丸をしているオーランドは、ディズニーワールドリゾートがある場所。NFLのオールスター戦、プロボウルが開催される街でもあります。他にもユニバーサル・スタジオや、シーワールドなど、テーマパークも多数。100を超えるゴルフ場が集まっていて、全米屈指のリゾート地として有名です。
ジャクソンビルの人口は91万人(US12位)。都市圏人口は150万人を数えます。単体市域で南東(SouthEast)でアメリカ最大の都市です。それでも市を中心とした都市圏ランキングでは4番目です。
フロリダ半島の経済規模は、1位マイアミ、2位タンバベイ、3位オーランドエリア、4位ジャクソンビル、こんな感じだと思ってください。
ジャクソンビルもリゾート都市の様相はありますが、この街の大きな武器は物流港です。アトランティック海に面した地理的要素を活かし、フロリダ半島で最大の貨物量を誇ります。歴史的にみても、この街は南部の開発に重要な拠点だったことが分かります。
ジャクソンビルには、数々の名作建築があります。特にミッド・センチュリー・モダンと言われる1950年代に計画されたものは見応えがあります。ルイス・サリバン、フランク・ロイド・ライトらが世界でいろいろな挑戦をしてきた痕跡が、街に残っています。これはぜひとも訪れてみたい。
人口比率でいうと、白人6割、黒人3割、その他1割。やはり南部の町ですから、白人比率が低い傾向があるようです。特に、アラブ系とフィリピン系は全米で最もジャクソンビルに住んでいるそうです。
またジャクソンビルは米軍基地としても有名です。特に海軍(NAvy)の施設規模はUS3位と強烈な存在感を示しています。事実、市内で最も雇用者が多い組織は、アメリカ軍隊。全長2400M規模の潜水艦のベースでもあることから、その引力の強さが伺い知れます。
この街は数々のエンターテイメントが年中開催されます。ゲート・リバー・ランというマラソンイベントが有名。1977年から続いていて、15kmマラソン級では全米最大、13000人のランナーが集まるビッグイベントです。
しかし、やはり特筆すべきは、南部大学の対決戦となるゲーターボウルです。1946年から続く歴史あるボウルゲームはアメリカで6番目に古く、最も最初にテレビ放映された大学のボウルゲームでもあります。出場大学は南部の代表校同士だったり、南部 vs その他大学だったりします。
また釣りの大会である、ジャクソンビル・キングフィッシュ・トーナメント。こちらも有名です。優勝賞金50万ドルをかけ、1000を超えるボートが、海の街、川の街のジャクソンビルに集結します。
殿堂入りのWR、ハロルド・カーマイケルは、ジャクソンビルの出身。身長2.03Mは今でもNFL史上最高身長ですね。7巡指名なのに、イーグルスで13年、プロボウルに4回選ばれた名選手です。スンゴイ。
さて、そろそろ。ジャガーズの紹介に行きます。
ジャガーズ創設の歴史
ジャクソンビル・ジャガーズは、1993年に設立されたチームです。当時NFLでは2つのチームを新設し、組織を拡大するエキスパンションを模索していました。
ジャクソンビルにはNFL , NBA , MLB , NHL , どのメジャースポーツのチームもありません。街は誘致組織「タッチダウン!ジャクソンビル!」を立ち上げて、誘致合戦に精をあげます。その甲斐あってNFLはシャーロットと、ボルチモア、セントルイス、ジャクソンビルに候補を絞ります。
まずシャーロットがフランチャイズを射止め、カロライナ・パンサーズが誕生。このチームの歴史については、こちらの記事をご覧ください。1993年10月の出来事です。
そして翌月、見事にジャクソンビルがフランチャイズに選ばれます。チームの誕生は1993年11月30日。最初のゲームは1995年9月3日に設定されました。
さて、新スタの工事の準備が動きます。1993年の12月のゲーターボウルを最後にして、古いスタジアムの建て替えがスタートします。新チームを育てる準備を急ピッチでスタートします。
こうして1995年9月3日。ジャクソンビル・ジャガーズが最初のゲームを行います。新設したエバー・バンク・フィールドにヒューストン・オイラーズを迎え撃ちました。これがジャガーズのスタートですね。
本拠地はTIAA バンク・フィールド
これがジャガーズの本拠地のスタジアムです。過去はエバー・バンク・フィールド(Ever Bank Fields)と呼ばれてました。着工が1994年1月、1995年8月に竣工してます。コストは$121M(≒140億円)くらい。ジャクソンビル市が半分お金だしたみたいですね。
このスタジアムの名物はプール観客席。超VIPですよね。水着着て、ビール飲みながら、NFL観戦なんて、、、、、。どんなリア充たちなんでしょうか。あまりに羨ましくて歯ぎしりしてしまいます。
「ドアマット」(踏まれて当たり前)のジャガーズ
ジャガーズは創設以来、あまり強くない。昨年2017年にいきなり強くなって地区優勝したけど、1993年に創設してから25年間で2回しか地区優勝できないチームでした。そのため、他のチームからは「ドアマットチーム」(踏まれるのが宿命)と揶揄され、大変不名誉な思いをしてきました。
しかし、2017年に最強D#チームをこしらえて、堂々の地区優勝。プレイオフでもカンファレンスチャンピオンシップに出場して、ガンガン勢力を伸ばしてきています。
ジャガーズのマスコットを、なんだか応援しちゃう。
「ドアマット」(踏まれるのが役目)と呼ばれてきて長かったジャガーズ。創設以来プレイオフに出たのは数回。SBは出場経験なしとかなりの弱さを出してきた。しかし、ジャガーズのマスコットの彼は、ジャガーズのために本当に身体を張ってます。
ヘリコプターから登場してきてね。僕このマスコット、最初はあまり好きじゃなかったけど、だんだん好きになっちゃった。かわいいかも。
なんとも微妙なカラーリング。もはや豹とも言えないルックス。犬ですか。ネコですか。なんですか。ジャガー君の斑点が、チームカラーのティール(青緑色)で作ってるもんですから、なんか皮膚病みたいに見えます。
彼の名前はジャクソン君。正確には「Jaxon de Ville」君です。地元の海軍基地にも訪問して軍人さんを元気づけたり、本当ぼく、この子好き。ぬいぐるみが日本で売ってたら買っちゃうよね。
HCはダグ・マローン
チームを組織するのは、ダグ・マローン。元NFL選手でオフェンスラインだった人。ジャガーズには2015年からオフェンスチームのコーチとして契約。ヘッドコーチとしては2017年から。2020年で4年目を迎えます。
ジャガーズ主要選手
O#チームを指揮するのは、ジェイ・グルーデン。なんと2019年までレッドスキンズのHCをしてきた人物。レイダースのHCジョン・グルーデンは実の兄です。新しいQBを擁して戦うにしても、ちょっと小粒感があるなというところ。これからが期待。
QBガードナー・ミンシュー(Gardner Minshew)
2019/6巡/178位/ワシントン州立大学
通称、ヒゲのミンシュー。口ひげを備えていて、それがチャームポイントになってる。2019年シーズンはスターターのQBニック・フォールズが故障のため、リタイア。バックアップとしてQBを務めたが、それが思いの外うまくハマった。「あれ?こいついいじゃん」って評価があがり、ニック・フォールズはベアーズにトレードされてしまいました。
LTキャム・ロビンソン#74
2017/ Round2 / Pick34 / アラバマ大
全体34位で指名を受けた期待の新人OLマン。2年目、さぁこれから!という時に、2週目のペイトリオッツ戦でACLを故障。残念ながらIRリストに入ってシーズンエンド。19シーズンでは身体を治して復活してくれそう。
LGアンドリュー・ノーウェル#68
2014/Undraft/オハイオ州立大学
2018年からジャクソンビルに移籍。契約金は5年$66Mという巨額。ジャガーズO#チームでもトップクラスのサラリー。元はパンサーズでプレイしていたので、そのイメージのほうが強いですね。
Cブランドン・リンダー#65
2014/ Round4 / Pick93/ フロリダ大
デビュー当時はRGとしてプレイしていました。3年目の2016年にセンターにコンバート。もうひとりのCタイラー・シャトレーと併用されてる感じ。昨シーズンも怪我のため半分ゲームを休んでいます。
RG A.J.カン#60
2015 / Round3 / Pick67 / サウスカロライナ大学
本名は「A.J.Cann Will Richardson Jr.」と長い。
サウスカロライナ生まれ。2015年に3巡目で契約。40yds5.5sとあまり足が速くない。
RTジャワーン・テイラー#
2019 / 2巡 / 35位 / フロリダ大
ジャガーズが獲得したフロリダ大の新人タックル。早速ルーキー年からロスター入り。このまま開幕戦にデビューですね。今後の活躍に大きく期待したい。
TEジェイムス・オショウネシー#80
2015/ Round5 / Pick173 / イリノイ大学
チーフスからデビュー。その後2017年にペイトリオッツの練習生に落ち、そのシーズン中にジャガーズと契約。2年間の平均で、ターゲット31回、TD0.5本、キャッチ確率は60%とちょっと低め。
WRマーカス・リー(Marqise Lee)#11
2014/ Round2/ Pick39 / USC
O#チームの中でも中々の高給取りのマーキス・リー。2018年シーズン開始前に、4年$38Mで契約を交わすも、プレシーズンゲームで膝を故障し、シーズン全休となってしまった。新シーズンで活躍を期待したい。
WR デデ・ウエストブルック(DeDe Westbrook) #12
2017 / Round4 / Pick110 / オクラホマ大学
ジャクソンビルのメインターゲット。ジャガーズには突出したエースレシーバーはおらず、彼ウッドストックとドンテ・モンクリーフ(スティーラーズに移籍)、キーナン・コールらがターゲットになることが多い。40yds4.39Sとスピーディな身のこなし。新しいQBとの親和性に期待したい。
WR DJチャーク(D.J.Chark)
2018 / 2巡 / 61位 / LSU
40yds 4.34s という俊足のWR。身長も190cmと高くポゼッションレシーバーとしても有能な感じ。若いのでミンシューと共に強くなってほしい。
D#チーム主要選手
DCはトッド・ウォルシュ(Todd Wash)。1968年生まれの52歳。2007年の39歳からNFLのコーチとして活躍してきてます。ジャガーズのDCは2016年から担当。どうなるかなぁ。
DEジョシュ・アレン(Josh Allen)#41
2019/ 1巡 / 7位 / ケンタッキー大
ジャイアンツがまさかのQBを獲得したがために、大変ありがたくごっつあんゴール。それくらいジョシュ・アレンの能力は高い。エッジラッシャーとしてももちろんLBとしての守備範囲も広いので、ユーティリティな使い方ができる選手。まだまだルーキーなので伸びしろもあり、将来のリーグを背負って立つスター選手になってほしい。
DEヤニック・ンガコウエ#91
2016/ Round3 / Pick69 / メリーランド大学
キャンベルと二人でスクリメージラインを厳しく攻める。チームが誇るエッジラッシャーの一人。2017年にプロボウルに選ばれてる。キャリア3年目とまだまだ若い選手。2019年を最後にFA市場に出ると思いきや、やっぱりチームはフランチャイズタグを設定。ジャガーズD#の中心人物になるのは間違いなし。
DTマーセル・ダレウス#99
2011 / Round1 / Pick3 / アラバマ大学
元はビルズのスター選手。2014年にキャリアハイとなる年間10サックを記録。その後スタッツが落ちてきて、2017年の10月にジャガーズに移籍。ジャガーズのHCダグ・マローンがビルズのHCをしていた時代からの付き合いで、相性はすごく良いみたい。
NTアブリー・ジョーンズ(Abry Jones)#95
2013 / Undraft / ジョージア大
ノーズタックルや右側のDTとしてセットすることが多い。中央のランプレイを止めるのが多きな仕事。QBサックを狙いに行くような選手ではないが、キャリア6年で7.5サックしてて、たまに目立つ。
DT ロドニー・ガンター(Rodney Gunter) #00
2015 / 4巡 / 116位 / デラウェア州立大学
カーディナルズで5年プレイし、2020年からジャガーズに移籍が決定。スタッツだけみてもあまり目立ったところはなし。
ILB ジョー・ショーベルト(Joe Schobert) #53
2016 / Round4/ Pick99 /ウィスコンシン大学
キャリア4年目ですが、タックル261回、QBヒット8回となかなか頼りになる記録をだしてます。2017年シーズン彼はプロボウルに選ばれてます(ブラウンズは1勝もあげられなかったのに!!)そんな活躍している彼は、ブラウンズと4年$2.9Mという破格の安さでした。2019年素晴らしい活躍をしてFA選手へ。
2020年移籍先のジャガーズとの契約金額は、5年$53.7M!巨額な契約を結び、アメリカンドリームを掴みましたね。
OLB マイルズ・ジャック#44
2016/ round2 / pick36 / UCLA
マイルズ・ジャックはチームのタックルリーダーになるか、ジョー・ショーベルトかです。彼は身長は185cmとそれほど高くないけど体重が110kgもある。ランストッパーはどちらが担当するのか楽しみです。
レオン・ジェイコブス(Leon Jacobs)#48
2018 / 7巡 / 230位 / ウィスコンシン大
ドラフト下位での指名選手だけど、2018年から12試合出場している。タイタンズ戦で故障して、シーズンエンドになった。昨年は21タックルの記録。
LBクインシー・ウィリアムス
2019/ 3巡 / 98位 / Murray大
新人のラインバッカー。早速ロスター、スターター登録されていて、期待値が高い。ジェイコブスとスターター争いをするのだろうか。
SSルーニー・ハリソン(Ronnie Harrison)#36
2018/ 3巡 / 93位 /アラバマ大
期待の新人です。2年目でスターターになったのは、努力の結果ですね。以前のジャガーズにはCBに化け物が二人いましたが、これからはセーフティの彼に注目が集まるのでしょう。
CB ダクイーズ・デナード(Darqueze Dennard)#00
2014 / 1 / 24 / ミシガン州立大学
ベンガルズからジャガーズにやってきた選手。今年で7年目となります。ジャガーズとは3年$13.5Mとなかなかの契約。CBとしては安いほうですが。
CB DJヘイデン(D.J. Hayden)#25
2013 / 1/ 12 / ヒューストン大学
レイダースからデビューした古参CB。デナードもそうだけど、今年のジャガーズは両翼をベテランでセット。彼ヘイデンも8年目となるシーズン。金額も同じくらいで3年$19M。
FSジャロッド・ウィルソン(Jarrod Wilson)#26
2016/Undraft /ミシガン大
ドラフト外から契約して、4年目でようやくスターターをもぎ取った努力の人。レギュラーシーズンでどんな活躍をしてくれるか期待して観たいと思います。