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NFLチーム紹介【8】蒼き獅子たちデトロイト・ライオンズ

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一度は聞いたことがありますねデトロイト。大工業地帯だと、中学校のときの地理で習った覚えがあります。アメリカの自動車産業の拠点であり、世界的な工業都市であったデトロイトシティですが、市全体が経済破綻した影響で今では都市がまるごと廃墟になっています。

 

まずはライオンズ、デトロイト市のあるミシガン州の情報を網羅した後に、デトロイト市へと調査し、ライオンズの情報へと掘り下げていきたいと思います。

 

それではどうぞ!NFLが日本でもっと浸透しますように。

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ミシガン州の特徴

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位置はこちら、北部五大湖の一つ、ミシガン湖をもつ州です。ちなみにミシガン湖は世界で5番目にでかいらしいですぞ。人口は988万人もいて、USランクで8位。もともとミシガンというのは、インディアンの言葉で「大きな湖」という意味らしいですね。

 

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拡大するとこんな感じ。エリー湖、ヒューロン湖、ミシガン湖、スペリオル湖のすべてに接してる州ですね。五大湖のうち4つがミシガン州のエリアになってます。

 

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ミシガン州の別名は、ウルヴァリン州とか、The Great Lake Stateとも言われます。ウルヴァリンというのは、日本語でいうとクズリといいます。ヒグマや狼にも怯まず立ち向かう、大変獰猛な戦闘動物です。開拓民が多かった時代、ここにイタチが多かったらしいですね。それが由来のようです。

 

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州都は人口11万のランシング。広域都市圏人口で54万人の少し田舎な街です。この街の出身者が、NBAのマジック・ジョンソンや、映画俳優スティーブン・セガールさん。またグーグルの創設者ラリー・ペイジなんかが有名です。

 

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そして最大都市がデトロイト市ですね。これは後に詳しく説明していきます。

 

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ミシガン州は滋賀県と縁が深いです。ミシガン州と滋賀県は姉妹都市提携を結んでます。姉妹都市提携が完了したのが1964年です。当時の知事野崎欣一郎さんと、ミシガン州知事ジョージ・ロムニー(George Romney)さんのサインが残されてます。

 

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県と州だけでなく、市同士も姉妹都市です。彦根市、高島市、近江八幡市、大津市、野洲市、甲賀市、栗東市、守山市、竜王町、ほとんどすべての市町村が姉妹都市提携を結んでます。ちなみに滋賀県は僕の地元です。

 

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観光ではスキューバダイビングも人気。特にエリー湖やミシガン湖に沈んだ船なんかを見に行くツアーが面白いようです。

 

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他にはデトロイト美術館。1885年に開設され、古代エジプト美術から現代美術まで65,000以上の芸術品を所蔵してる名門美術館が有名ですね。

 

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教育ではミシガン大学(University of Michigan)。1817年に設立された州内で最も古い大学です。生徒数46000人、国内難関ランキングで8位、世界ランキングでも10位の名門です。東京大学は50番目くらいですから、その凄さがわかると思います。

 

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ここはとにかくフットボールの名門ですね。歴史が古いこともありますが、大学チャンピオンになった回数が最も多いらしい。あのトム・ブレイディの母校でもありますね。チーム名はウルヴァリンズといいます。

 

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そしてミシガン州立大学。ここも古くて1855年設立。生徒数でも42000人とミシガン大学と比肩します。ミシガン大学もこっちも州立大学です。本当ややっこしいわー。こちらもフットボールの名門で、チーム名をスパルタンズといいます。

 

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さて、ここの出身で有名人は、日本人の南方熊楠。おお!日本人!嬉しい!!!彼が通っていたのは、1891年ごろ。当時はミシガン州農業大学といいました。熊楠は大学には通わず、一人で勉強してたそうです。

 

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そしてもうひとりは、なんと厚切りジェイソン。すげぇなー。投資ファンドのトレーダーでもあるし、ミシガン州立大学出身で、お笑い芸人でもテレビでて。マジすごい人だと思う。アホだとテレビでれないよねー。

 

さて、次はミシガン州の歴史について紹介します。

 

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ミシガン州の歴史

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この地に初めて入植したのは、フランス人。1679年のロベール・カブリエ・ド・ラ・サールさんがファーストマンだと言われてます。この人、セインツのチーム紹介でも登場してます。ルイジアナ州を名付けた人です。もともとミシガン州も全部ルイジアナ州でした。

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1754年にフレンチ・インディアン戦争が起こります。フランスとイギリスがアメリカ大陸の領土争いをヨーロッパから動かしたリモート戦争ですね。これでイギリスが勝利し1763年にフランスからイギリスへと領主が変わります。

 

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この後、1817年にミシガン大学が設立されます。めちゃくちゃ昔ですね。めちゃくちゃ歴史深いです。それでも、アメリカでは56番目にできた大学なんですよ。全米賢いランキングでは第8位。アメフト部も強いし、名門中の名門。

  

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1825年に、エリー運河(Erie Canal)が開通します。1817年から工事がスタートしてました。こうしてミシガン湖の隣のエリー湖とハドソン川がつながったので、ニューヨークと五大湖が繋がります。五大湖周辺に莫大な経済効果を起こすことになります。

 

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1900年、自動車産業の隆盛が始まります。フォード社がデトロイト市に本社工場を建設。その後、ジェネラル・モーターズクライスラーなど車業界のビッグ3と言われる会社がどんどん生まれてきます。

 

 

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1929年の大恐慌でも、フォードが軍需産業工場として動きます。B24とか、写真のように戦車を大量に生産。第二次世界大戦の軍需拡大でミシガン州は経済的にも大きくつよくなっていきます。戦争が終わりましてからは、自動車産業が爆速で成長。1940年から1950年の10年間で人口が倍増。国内2位の都市圏に成長します。

 

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しかし、その後は日本の自動車が全米を蹂躙。めちゃくちゃ元気な街だったミシガン州のデトロイトでも不況が起こっていくわけですね。さて、この後はデトロイトの歴史について詳しく説明していきますね。

 

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デトロイト市の紹介

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デトロイト市は人口65万人。広域都市圏で520万人という大都会でもあります。しかし、先述の通り、デトロイトが最盛期だったのは1950年頃で、その後は荒廃の道をたどってきているのです。

 

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こちら、1950年からのデトロイト市内の人口推移です。どうでしょう?かなりの危機的状況です。なんでこんな状況になっていったかについて、歴史を振り返ってみます。

 

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ちょっと豆知識、デトロイトの名前の由来。デトロイトってのは、フランス語のデロイト(海峡)から来てます。この街は、エリー湖とヒューロン湖をつなぐ海峡に位置してたので、フランス人の入植者がデトロイトと名付けたそうです。

 

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このフランス人が、カディヤックさんといいます。後にジェネラル・モータスが作ったアメリカの名車、キャディラックはこの人が由来です。正式には、「アントワーヌ・ドゥ・ラ・モト・スイール・ドゥ・カディヤック」(Antoine de la Mothe Cadillac)・・・・めちゃくちゃ長い。

 

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1903年にヘンリー・フォードの時代が到来。フォードが製造工場を、デトロイトに作ります。これが自動車時代の幕開けですね。デトロイトは自動車産業のリーダーとして、モーターシティの異名をとり、ドンドンドンドン成長していきます。

 

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1960年代デトロイト市の人口は180万人。その半分の90万人が車業界で働いてたっていうんですから、車産業への依存率は半端ないものがあったそうです。それくらいフォード社やジェネラルモータス社などがアメリカ経済を牽引してきた証拠です。

 

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1970年代、デトロイトに不況を届ける死神がやってきます。それが世界大戦でコテンパンにした日本です。安価で壊れない日本車が乗り込んできたんですね。当時はまだ日本人馬鹿にされてますからね。敗戦国の車なんて誰が買うかっていう感じです。

 

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しかし1978年にオイルショックが起こるんです。燃費の悪いアメ車、燃費めちゃいい安い日本車。世間は不況で給料減少。当然売れるのは安い方に決まってます。これでデトロイト経済はどんどんマイナス側に動いていくんですね。

 

 

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2009年、ビッグ3と言われたGMとクライスラーが経営破綻。不況は加速的にすすんでいくわけです。街の半分が自動車産業に依存してきた街です。そのダメージは本当ひどいものがあったそうです。

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2013年、ついにデトロイト市は財政破綻。自治体都市の財政破綻として全米最大規模の最悪なニュースです。スタンダード&プアーズ社はデトロイトの市債を最低ランクのCCCに格付けました。

 

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これが当時の中心部の写真です。街の中心部、ダウンタウンからは人で出て空き家が増える。廃墟も失業者も爆速で増えていくわけです。かつて、国内産業のエンジンとも言われた都市は財政力を失い、米国史上最大の自治体破産でした。

 

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だけども、ここからデトロイトは徐々に回復してます。破産申請以降の財政再建には目を見張るものがありました。大々的な資本投下と徹底した緊縮財政により、スタートアップ企業を誘致。また安い労働力を使ってエンタメ産業を誘致して雇用がもたらされた。これには、ドナルド・トランプ大統領が大きく仕事したといわれてます。地域コミュニティが復興、道路清掃や街灯も復活してきてます。

 

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自動車産業から、ロボット産業へシフトしてます。ファナック川崎重工、スイスのABBロボティクスなどがデトロイト市に誘致され、徐々にではありますが次世代産業へのシフトチェンジが起こっています。

 

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これがデトロイト市の旗です。ここにある「SPERAMUS MELIORA  RESURGET CINERIBUS」は、「より良きものへの希望、灰燼からの復興」という意味です。まさしく、これからのデトロイトが掲げるに相応しい旗印です。

 

さてそろそろ、スポーツの話にいきます。

 

 

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デトロイトのスポーツチーム

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デトロイトは古い町ですし、なにせ今でも500万を超える大規模都市圏です。スポーツの歴史もあり、ナショナルチームである北米4大スポーツのすべてのチームがあります。簡単に紹介しましょう。

 

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MLBは、デトロイト・タイガース。1894年創設で、街で一番古い歴史をもつプロチームです。ワールドシリーズタイトルを4回とっている名門。コメリカ・パークを本拠地に活躍しています。

 

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NBAでは、デトロイト・ピストンズ。1941年創設のNBAでは結構老舗な方のチームです。ここは元はインディアナ州フォートウェインにあったチームです。ミシガン州デトロイトにきたのは1957年から。全米制覇を3回しています。

 

 

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NHLでは、デトロイト・レッドウィングス。チーム創設は1926年。こちらもNFLのライオンズよりも古い歴史をもつスポーツチーム。スタンレーカップを、なんと11回も優勝している名門なんです。こっちのほうが実はデトロイトを代表するチームなんじゃないかと思っちゃいますね。

 

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ついでにカレッジを。まずはミシガン・ウルバリンズ。1879年に初試合をした記録があります。UMとか、UMichとか大学は言います。ここは強いよね。毎年毎年ドラフトでNFL選手送り込んでます。ここの出身で有名な人は、やっぱりトム・ブレイディ。レイブンズのHCジョン・ハーボーの弟さんが、このチームのHCをしてます。アマゾンのドキュメンタリーでも特集されてる人気チームです。

 

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ミシガン州立大学スパルタンズも強豪です。1884年創設の歴史をもってます。当然ミシガンvsミシガンのライバルチームです。過去10年間での勝敗は、スパルタンズが6勝して勝ち越してます。シーズンでの勝ち星でもスパルタンズの方が最近は強いようです。

 

 

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ライオンズの歴史と戦績

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ライオンズはオハイオ州から始まります。その前身となったチームがオハイオ州ポーツマスにあった、ポーツマス・スパルタンズです。1928年から1934年まで存在してたアマチュアのフットボールチームですね。

 

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さて1934年にデトロイト市にチームが移ります。WJRというラジオ局の社長をしてたジョージ・A・リチャードさんが初代オーナーになって、スパルタンズという名前から、ライオンズと改名されます。ミシガン州立大学と名前が同じだから、変えたんだろうって話と、デトロイト・タイガースあるから、虎にライオンで対抗したって話もありますね。

 

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1935年、初のワールドチャンピオンに輝きます。これくらい昔の時代は、ライオンズは結構強豪です。MLBタイガースはワールドシリーズ優勝、NHLレッドウィングスはスタンレーカップ優勝。デトロイトは経済もスポーツも最盛期を迎えてました。

 

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1963年、オーナーがフォードに移ります。この写真の左の人、ウィリアム・クレイ・フォードSrは、ヘンリー・フォードのお孫さん。当然フォード社の中で相当な権力者です。初代オーナーのリチャードさんから、$4.5Mでチームを買収したそうです。しかしフォードさんは2014年に88歳で他界。

 

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ライオンズが強くなるのが1989年。RBのスター、バリー・サンダースを獲得してからです。まじもう彼一人でゲームをコントロールしてる!ってほど、存在感がすごかったスーパーRBでしたね。しかし、それでもライオンズはスーパーボウルに出場はできませんでした。

 

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2007年に、ライオンズに怪物が登場します。メガトロンと異名をもっていたライオンズの絶対エース。WRカルヴィン・ジョンソンです。恵まれた体格、ものすごい跳躍力、強烈なスピードでトリプルカバーでも、ビッグプレーを連発する豪快さ。絶対不可能とされていたジェリー・ライスの年間獲得距離を1,964ydsに更新した人です。

 

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次が2009年、QBマシュー・スタフォードの時代です。2007年に獲得したWRカルヴィン・ジョンソンの超ウルトラスーパーキャッチ力と、スタッフォードの化け物級の強肩でガンガンとチームをなぎ倒して来た感じですね。それでも、ライオンズは地区優勝したことはありません。辛いよーーー(;_:)

 

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そして2016年から、GMにボブ・クイン(Bob Quinn)さんが就任。現在のチームづくりのデザインをしている人です。5年目になるけども、もっと成功すると良いなと思います。そろそろスタッフォードの次のQBも必要ですよね。

 

2023年現在のGMはブラッド・ホームズ(Brad Holmes)さん。1979年生まれの45歳ですね。フロリダのタンパの生まれでバッカニアーズが地元チーム。ライオンズのGMになったのは2021年からで、スタッフォードとゴフのトレードをやった人物として有名ですね。

 

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本拠地はフォード・フィールド

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フォード・フィールドは2002年に竣工した屋根付きの真四角なスタジアム。総工事費は約300億円。建設費は公的資金50%、ライオンズ50%で折半した感じです。インフレ率を考えると、だいたい450億円くらいです。

 

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さすがモータウンの町ですね。地元デトロイトの大企業であるフォード社が、2020年にネーミングライツを$40M(≒45億円)で獲得しました。

 

さて少し、昔のスタジアムも紹介します。

 

 

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オハイオ州スパルタンズ時代は、ユニバーサル・スタジアム。これは今でも「Spartan Municipal Stadium」という名前で地元で使われてます。1930~1934年の5年位はこちらでプレイしたそうです。ちょっと歴史感じる良きスタジアムですよ。

 

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デトロイトに移ってから最初のスタジアム。ユニバーシティ・デトロイト・スタジアムです。1934-40年の7年間をこちらでプレイしてきてます。この時代がライオンズ無双時代です。

 

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2代目スタジアムが、タイガースタジアム。ライオンズやのにタイガーって。これモチロン、MLBのデトロイト・タイガースと併用で使ってました。名前からわかるよね。1940年から1975年までの36年間と、一番長く使ってたスタジアムですね。

 

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初めてのドームスタジアムがこれ。ポンティアック・シルバードームといいます。現在のフォード・フィールドを使う前はここでプレイしてましたね。1975年から2001年までの26年間です。1982年には、ここでスーパーボウルもやってましたね。ここから、フォード・フィールドの建設が1999年にスタートします。

 

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コーチ陣の紹介

HCはダン・キャンベル

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総指揮を握るダン・キャンベル(Dan Campbell)さん。彼は、1976年生まれの45歳。もともとはNFLで10年間ラインバッカーをしてきたプロ選手です。コーチとしてはのキャリアを進んだのは、引退後すぐの2010年から。ドルフィンズで6年、セインツで5年を経て、2021年にHCの白羽の矢が立ちました。低迷が続くライオンズの大改革ができるかどうか。非常に楽しみです。

OC ベン・ジョンソン

2019年からライオンズのコーチングに関わってます。TEコーチ出身だということもあり、昨今のTEを使った作戦には長けている人物ですね。1986年生まれの37歳と若いこともあり、ジャレッド・ゴフの良さを十分に発揮してくれる指導者だと思います。

DC アーロン・グレン

この人もヘッドコーチと同じく選手からコーチになった人。しかも1994年ドラフトの1巡指名のスター選手。1994年から2008年までの15年間も長いことプロとして活躍してきて、3度のプロボウルに選ばれるほどの人物です。現役生活が終わってからも勉強と研究を続けて現在、ディフェンスコーディネーターしています。

オフェンスチーム

QBジャレッド・ゴフ(Jared Goff)#16

2016 / 1巡 / 1位 / カリフォルニア州立大学
こちら、QBスタフォードと大交換してライオンズに着地してきた新QB。ライオンズはHCもOCもQBも全部を総入れ替えした形です。

さて、ゴフはカリフォルニア生まれ、カリフォルニア大学卒の生粋の西海岸っ子。顔もイケメンでNFLでも超人気の選手です。キャリア3年目となる2018シーズンで、第53回スーパーボウルに出場。惜しくもトム・ブレイディのペイトリオッツに破れましたが、実力はありますよ。低迷続くライオンズに光を届けてほしい。

RB デヴィッド・モンゴメリー(David Montgomery)#5

2019 / 3巡 / 73位 / アイオワ州立大学

兄弟がギャングだったり、兄が麻薬やなんかで刑務所にいたりと、大変治安の悪い環境のなかから、這い上がってきた努力の人。ハングリー精神も強く、プレイはまるで喧嘩するかのような熱さと根性が感じられる。元はベアーズのRBとして活躍。

WR アモンラ・セントブラウン(Amon-Ra St. Brown)#14

2021 / 4巡 / 112位 / USC

USC時代のキャッチは今でも印象に残るほど美しい。セントブラウンが2023年のライオンズのエースレシーバー。119回キャッチ、1,515ydsのレシーブでリーグ3位の記録。タッチダウンも10本ありレッドゾーンでも強い。

WR ジェイミソン・ウィリアムス(Jameson Williams )#9

2022 / 1巡 / 12位 / アラバマ大学

バマ出身の1巡ですが、記録は354ydsと伸び悩んでいる。スタッツはいまいちかも知れないが能力は高く、ポストシーズンで爆発する可能性がある。

 

WR ジョシュ・レイノルズ(Josh Reynolds)#8

2017 / 4巡 / 117位 / テキサスA&M
ラムズから2021年に移籍してきたレシーバーです。ラムズ時代もそんなにヤード稼いできた実感はないので、のレシーバーという印象ですね。

TE サム・ラポルタ(Sam LaPorta)#87

2023 / 2巡 / 34位 / アイオワ大学

新人のタイトエンド。実に存在感が強く多彩な攻撃バリエーションをつくる大きな仕事をしている。レシーブ86回、889ydsゲイン。10本タッチダウンとレシーバーとしての働きが目立つ。セカンドWRとして使われることも多いので、プレイオフでは注目したい。

LT タイラー・デッカー (Taylor Decker)#68

2016/ 1巡 / 16位 / OSU
名門オハイオ大学出身のインテリアラインマン。ライオンズがスタフォードを守るLTとして、念願かなって獲得したOT。しかしデビューseasonに肩を怪我して手術することになった。残念なことに2017年は出場が不可能になり、代理を立てる形となり、ラムズからグレッグ・ロビンソンを2018年ドラフト6巡指名権と引き換えにトレードしている。

LG ジョナ・ジャクソン(Jonah Jackson)#73

2020 / 3巡 / 75位 / OSU

 

C フランク・ラグノウ(Frank Ragnow)#77

2018/ 1巡 / 20位 / アーカンソー大学
インリアラインでの中心人物。40ydsをぎりぎり5秒きる俊足。しかも体重は142kg、身長196cmという巨漢。センターもするし、ガードもするし、タックルもする。どこでも任せられるフットボールIQの高い選手です。

RG グラハム・グラスゴウ(Graham Glasgow)#60

2016 / 3巡 / 95位 / ミシガン大学

 

RT ペネイ・スウェル(Penei Sewell)#58

2021 / 1巡 / 7位 / オレゴン大学

OLINEの中では一番若手だけど、実に能力が高い。パスプロでしっかり右サイドを守れるし、またプルアウトしてのランブロッカーとしての動きは実に速い。むちゃくちゃ貴重な人材。

 

RG ハラポリバリ・バイタイ(Halapoulivaati Vaitai)#72(IR)

2016 / 5巡 / 164位 / TCU
イーグルスのタックルとして4年間活動してきた選手。もちろんスーパーボウルにも参加し、優勝リングをゲットしてるスターです。2020年にライオンズと契約。5年契約とめちゃ長くて契約金は$45M。これから大活躍期待。

 

 

 

 

ディフェンスチーム

DE エイダン・ハッチンソン(Aidan Hutchinson)#97

2022 / 1巡 / 2位 / ミシガン大学

ライオンズのエースラッシャー。スピード・パワー・気迫。どれをとっても一級品。彼のセットするサイドはプレッシャーが1.5倍になるので注目です。

 

DE ロメオ・オクワラ(Romeo Okwara)#95

2016 / ドラフト外 / ノートルダム
彼もまたジャイアンツからの移籍組。ライオンズとは2年契約。18シーズンは7.5サック。D#チームで要注意のラッシャーでしたがハッチンソン登場により二番手になりましたね。

DT アリム・マクニール(Alim McNeill)#54

2021 / 3巡 / 72位 / NC ステート大学

 

DT ベニト・ジョーンズ(Benito Jones)#94

2021 / ドラフト外 / ミシシッピ大学

 

DE ジョン・コミンスキー(John Cominsky)#79

2019 / 4巡 / 135位 / Charl Wv卒

 

LB ジャック・キャンベル(Jack Campbell)#46

2023 / 1巡 / 18位 / アイオワ大学

 

LB アレックス・アンザローネ(Alex Anzalone)#34

2017 / 3巡/ 76位 / フロリダ大
長髪系のLBはマシュー兄貴だけかと思ってましたが。AAことアンザローネも髪がなげぇ。 セインツではウィークサイドを担当してました。5年目となりFAとなってから、デトロイト・ライオンズに移籍が決定。2023年は85タックル3サックの活躍。

 

LB デリック・バーンズ(Derrick Barnes)#55

2021 / 4巡 / 113位 / パデュー大学

 

CB キャメロン・スットン(Cameron Stton)#1

2017 / 3巡 / 94位 / テネシー大学

 

SS C.J.ガードナージョンソン(CJ Gardner Johnson)#2

2019 / 4巡 / 105位 / フロリダ大学

 

FS カービー・ジョンソン(Kerby Joseph)#31

2022 / 3巡 / 97位 / イリノイ大学

 

CB ブライアン・ブランチ(Brian Branch)#32

2023 / 2巡 / 45位 / アラバマ大学

 

DB トレイシー・ウォーカー(Tracy Walker III)#21

2018 / 3巡/ 82位 / ルイジアナ大学
数少ないライオンズ生え抜きの選手ですね。まだ2シーズンしか過ごしてませんが、19シーズンはほぼ完全にスターターとして活躍。タックル数も102回と大活躍しています。パスD#もかなりいい感じです。4年目を迎えるころまで、このパフォーマンスでしたら、かなり高額契約を締結できるでしょう。

 

スペシャルチーム

K マイケル・バッジリー(Michael Badgley)#17

2018ドラフト外 / マイアミ大学 / 

ライオンズでのFGキックはレギュラーシーズン4回、ポストシーズン1回のみ。どれも100%成功している。キャリア通算では119本中98本成功。50ydsを超えるキックでは成功率50%を切る。キッカーの中では、まずまず。

P ジャック・フォックス (Jack Fox)#3

 

 

KR カリフ・レイモンド(Kalif Raymond)#11

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