カロライナ・パンサーズのエースRB、クリスチャン・マキャフリーが先日契約を更新しました。
2017年ドラフト組で最初の契約更新となったわけですが、これがRB業界で最大額、また歴史上最高額を更新する規模になりました。
今回の記事ではその辺りを詳しく解説したいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
ランニングバックの平均額は?
さて、まず彼の契約内容を見る前に、ランニングバックの契約平均額を調べてみました。
RB 全137名 【平均契約 $5.5M】【年俸平均$1.9M】
TOP10 RB 【平均契約 $37.3M】【年俸平均$9.43M】
SPORTRACさんの情報をもとにすると、情報があがっているもので計算してみました。これは随分低い印象ですね。
こちらは、過去に書いた記事「NFLポジション別契約金額トップ5」で作成したグラフです。詳しくは過去の記事をご覧いただくと分かりますので、よかったら読んでください。当時作成したのが2018年で2年前ですが、おおよそ変化はありません。
これはトップ5の平均額をポジションごとに比較したものです。こうしてみると、RBの契約額は大変低いのがよく分かると思います。
今回のマキャフリーの契約額は?
はい、これがRBトップ10の契約金額のランキングです。マキャフリー(CMC)よりも多いのがカウボーイズのRBエゼキエル・エリオット。6年$90Mで史上最高額ですね。
これも過去に「【契約!】RBエゼキエル・エリオットが史上最高額契約!その金額は」で紹介しました。よかったら、ごらんください。
これをみると、マキャフリーは現在2位の金額。あれ?マキャフリーが最高額更新!じゃないのか?という疑問が沸いてきますね、どういうことでしょう。
しかし、年俸ベース、年収ベースになると、これが少し入れ替わります。
1位クリスチャン・マキャフリー(パンサーズ)
2位エゼキエル・エリオット(カウボーイズ)
3位レベオン・ベル(JETS)
4位デヴィッド・ジョンソン(テキサンズ)
5位メルヴィン・ゴードン(ブロンコス)
と、こういうふうになってます。マキャフリーが史上最高年収を獲得したというのは、正しいNEWSなのですね。
マキャフリーの成績を比較すると?
さて次はCMCこと、クリスチャン・マキャフリーの成績について調査してみましょう。先程のトップ10人のRBで、昨年のラッシングydsとレシービングydsを比較してみます。
PLAYER | Rushing | Receiving |
Christian McCaffrey | 1,387 | 1,005 |
Ezekiel Elliott | 1,357 | 420 |
Le'Veon Bell | 789 | 461 |
David Johnson | 345 | 370 |
Melvin Gordon | 612 | 296 |
Saquon Barkley | 1,003 | 438 |
Leonard Fournette | 1,152 | 522 |
Austin Ekeler | 557 | 993 |
Mark Ingram | 1,018 | 247 |
Latavius Murray | 637 | 235 |
すると、こうなります。マキャフリーが、ランでも1,000ydsを超えて1位。レシーブでも1,000ydsを超えて1位になっています。ランパス両方で1,000ydsを超えた選手は、いまだかつていなかったそうです。それくらいの快挙だということですね。
ちなみに、こちらは、契約金額とは関係なく、ランパス合計の獲得yds(Yards of Scrimage )での2019年トップ10の選手を比較したグラフになります。2位~9位まで、ほぼ同じあたりを推移していますが、マキャフリーだけが群を抜いて活躍しているのが分かると思います。
このように、「ランニングバックは走る専門だ!」とから「WRとRBの両方できる人」が市場価値が高くなってることが分かります。
まとめ
いかがでしょうか。ランニングバックの平均契約額の低さ、マキャフリーの凄さなど、わかってもらえたでしょうか?今回の契約更新で、RB業界の金額底上げにつながればと思いますね。もっとお金の面でも評価をうけるべきでないかと思っています。
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