FAマーケットは既に始まっており、いろいろな大駒がガンガンに動いています。今期のFA選手たちは、史上稀にみるほど激しく移籍しております。さながら民族大移動のようで、2019年まで応援していたチームは既に看板だけになって、中身はまるごと入れ替わっているようです。
さて、そんな中、まだポツンと動いていない人がいます。そう、キャム・ニュートン。もうひとりが、タンパベイ・バッカニアーズのQBだったジェイミス・ウィンストンです。
今回の記事では、そんな彼がどこにいくのか、考えてみます。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
ジェイミス・ウィンストンは最強のパス投げ台無し男
彼は2015年のドラフト全体1位指名のQBです。全体1位というと、本当に大きな期待を賭けられたスター選手なので、しっかり結果を出さないと行けないわけなんですが、さてどうでしょう。
5年目となる2019年シーズンは、彼は5,109ydsのパスを投げて、史上8人のパッサーに名を連ねました。当然1年間のリーグリーダーです。2位のダック・プレスコット(4,902yds)を200yds追い抜く大記録でした。
しかし、同時に30本のインターセプトを出した最悪のシーズンでもありました。これも2位のベイカー・メイフィールド(20本!)に大きく差をつける大ダメ記録となりました。(写真には、「あなたにインターセプトをあげる!あなたにも!あなたにも!ええーーい!みんなにインターセプトをプレゼントだーーー!」と書いてます。)
フットボールでのオフェンスチームの目的にプライオリティをつけると、以下の順番があります。
①得点する。
②攻撃を続ける。
③前に進む
④試合時間をコントロールする
⑤後退しない
⑥反則をしない
⑦ボールを奪われない
⑧得点されない
となります。このうち、赤で示した「⑦ボールを奪われない」については、インターセプトやファンブルなどにより、攻撃権を相手に渡すターンオーバーです。これはO#チームは絶対に避けなければならないプレイです。これをやると、①~⑥までの目的がすべて達成できないからです。ウィンストンの昨シーズンを振り返ると、30回も⑦が発生した。しかも、この30回のうち7回はタッチダウンされてしまってて、NFLのレコードにまで上がっています。
これはウィンストンの評価を改める上で、メガトン級にバッドな歴史でした。
タネヒルのような生き方をするしかないよね。
こういう結果をだしてしまうと、どこのチームもスターターQBとしては扱ってくれないと思います。あと2週間もするとドラフトで新しいQBがでてくるわけで、そいつらはまだ安い価格で契約できるし、変な癖もないから、教育しやすいわけで。いいQBドラフトに5~6人はいますからね。
そうなると、ウィンストンが狙うのは、タネヒルの成功パターンしかないと思うんです。バックアップQBとして契約しておいて、マリオタがダメだった場合、しっかりバトンをうけてプレーオフに導く。そしてちゃっかりと正妻のポジションをいただく。まるで後妻業の女のようなプロセスですね。
そうやって現在を振り返るとですね、どこのチームがありえるのでしょうか。タイタンズはタネヒルがいる。パンサーズはTD3が3年契約。ベアーズはニック・フォールズがバックアップQBに。レイダースはマーカス・マリオタが。コルツはフィリップ・リバースが着任しましたね。案外椅子取りゲームの椅子がどんどん減っていってるんですよ。
①あるとすると、チャージャーズ?いやそこは、やっぱりキャムニュートンが狙ってるでしょう。
②すると、トム・ブレイディがいなくなったペイトリオッツ?おお、大博打な感じがします。
③だったら、スティーラーズ?ロスリスバーガーの代理としては弱すぎると思いますが、彼もいい年だからなぁ。
ううーーん。どうなることやら。JWの行く末は楽しみですね。
こちらの記事もオススメ