NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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NFLでは、なぜかランニングバックは、給料が安いし待遇が悪い。

NFLを調べていて、一番びっくりしたことの一つが、RBの給料の低さです。高校のアメフトや、日本国内のアメフトに親しんだものからすれば、ランニングバックは結構花形のポジションで、タッチダウンメーカーでもあります。

 

なのですが、ことNFLという舞台になれば、彼らの給料はポジションごとにランキングするとかなり下に位置します。さて、今回はトップを走るRBたちがそろって長期契約ができかなったことを、簡単にまとめたいと思います。

 

NFLが日本でもっと浸透しますように。ではどうぞ。

 

 

3人のトップRBが長期契約を結べなかった。

NYGのセイクワン・バークリー。ラスベガス・レイダースのジョシュ・ジェイコブス。ダラス・カウボーイズのトニー・ポラード。この3人とも、トップ選手です。しかし、誰も長期的な契約を締結することはなかったそうです。

 

セイクアンとジャイアンツは、2023年1年間だけの契約。金額はたったの$10.1millionです。約1000万ドル≒14億円、NFLトップ選手としては半分以下といえます。いわゆるフランチャイズ・タグ契約となりました。彼はドラフトで全体2位の実力者であり、過去の5年のシーズンでもジャイアンツに間違いない貢献をしてきてます。しかし、フランチャイズタグと言う結果でした。なんとも不満がでそうです。

 

しかし、Fタグだったのは彼だけではアリません。ジョシュ・ジェイコブスも、トニー・ポラードも。結果トップ3人全員がフランチャイズタグでの1年間だけの延長契約となってしまったのです。これがNFLの常だとはいえ、怪我も多いポジションで1年間だけの契約しかしないってのも、ちょっと負担が大きすぎる気もしますよね。

 

 

49ersのRB、クリスチャン・マキャフリーも不満を

RB業界ではトップの給料をもらってるマキャフリー。彼の年俸は1600万ドル(22.5億円)です。そんな彼でも、今回の結果には不満を発信しています。「これはリーグの危機だ。彼ら3人はリーグ全体をみても、間違いなくトップ選手。ポジションへの敬意がなくなっているんじゃないか。」、マキャフリーはそんな具合にリーグに苦言を呈しています。

 

来年、同じく契約延長になるかどうか。同じ立場にあるコルツのRBジョナサン・テイラーは、ツイッターで一言。「Wow」

なぜRBは給料が安いのか。

こちらは2017年の資料ですが、ポジションごとのトップ16人の選手年俸の推移を示したものです。QBが2012年あたりを境に、急上昇してます。またTEが徐々に成長しているのがわかると思います。それに対して、RBは下降が止まっておりません。

 

これには、いくつかの理由がありますが、最も大きな理由は、『NFLのオフェンスはパス偏重傾向が強い。』ことでしょう。つまりRBがあまり重要なポジションではなくなってしまった。CMCをみても、ボールキャリアとして活躍する半分はレシーバーとしてセットします。

 

もっと言うと、フルバックはもっと金額が安いです。その中でも、頑張って給料をもらっている49ersのカイル・ユーズチェックは本当に大したものだと思います。

 

それに、新人が多いのも理由の一つです。RBは怪我も多いので、若さがものをいうポジションでもあります。大学から毎年若い才能が溢れてくるアメリカでは、RBに大きなお金を払うことなく、若い商品をどんどん買い替えていくのが、合理的な判断なのでしょう。ドラフトされない選手を含めると、在野にはもっともっとたくさんの選手がいるのですから・・・。

 

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2019年の4月の記事です、4年も前のことなので、現在は少々変化があるはずです。