NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFL 2023】ワイルドカードの決戦 まとめ!

この週末に、ワイルドカードの決戦 4試合がありました。今回の記事では、その4試合に、簡単にサマリーを作りたいと思います。

 

それではどうぞ!NFLが日本でもっと浸透しますように。

 

 

AFC 4位テキサンズvs 5位ブラウンズ

45対14でテキサンズ勝利。

テキサンズの本拠地NRCスタジアムで行われたワイルドカードです。テキサンズはQBも1年目、ヘッドコーチも一年目と言うことで、 ルーキーコンビでプレーオフに進出したと言うのは,NFLの歴史上初の出来事だったそうです。

 

ブラウンズはワイルドカードとは言え、 レギュラーシーズン終盤にかけて調子が上がっており、何よりディフェンスがリーグナンバーワンの実力。テキサンズはシーズン中かなりのQBサックを許しているチームなので相性は悪くない組み合わせでした.

 

しかし スターCBのデンゼルワードが怪我で故障。そのウィークサイドを執拗に狙われ、ストラウドのパスが通るような展開でした. ブラウンズのストロングポイントだったディフェンスが効果せず、 このゲームでは0サックで終りました。

 

それに加えて、ブラウンズのQBジョー・フラッコは二度のインターセプトを出してしまい、タッチダウンを献上してしまいました。この 得点差が大きく響いた気がします。

 

それにしても新人QBのCJストラウドは素晴らしかった。シーズン通しても彼のプレーは安定しており、また判断が早く潔い感じがあります。この大舞台でも変わらず同じようにプレイできるのはハートの強さと、 一生懸命練習してきた自信を感じます。

 

AFC 3位チーフスvs 6位ドルフィンズ

26対7でチーフスの 勝利。

昨年のチャンピオンであるチーフスは、レギュラーシーズンで苦戦をしていたものの、やはり地区優勝を果たし31でプレーオフに進出。対するドルフィンズは、ビルズとの最終決戦で敗れワイルドカードで進出。ドルフィンズは久々のポストシーズン入りでかなり気持ちが入っています。

 

会場がチーフスの拠点であるArrowhead Stadiumでした。当日の気温がマイナス20度と言うことで、フロリダの 暖かい毎日を過ごしているドルフィンズのスタッフやメンバーにとって大変やりにくい1日でした。

 

QBタゴバイロアはハワイの出身で、やっぱり寒さは苦手。パスミスをしていましたね。でもチーフスのTEケルシーでさえ何度もボールをドロップしておりました。この寒さはお互いの戦力を激減させるものでした。しかし比較的寒さに強かったのは、レッドチームのチーフスでしたね。

 

レギュラーシーズンを見ていると、ここまで 得点差が開く展開になるとは予想もしていませんでした。ドルフィンズは攻撃力ナンバーワンのチームでした。 インパクトプレーヤーであるワイドレシーバー、タイリーク・ヒルは、もともとチーフスのエースレシーバー。だからこそ彼の怖さをチーフスはよく理解していました。ここぞと言う場面ではダブルチームで彼を潰すなど、ディフェンスはかなり徹底していたように思います。

 

AFC 2位ビルズvs7位スティーラーズ

31vs17でビルズの勝利

ビルズは変わらず 強いチームとしてレギュラーシーズンを戦ってきました。途中 オフェンスコーディネーターが解雇されたり、苦労もありましたがやはりQBジョシュ・アレンのリーダーシップとホットさはチームを牽引してきた大きな要因。スティーラーズは、1stQBが欠場。2ndのメイソン・ルドルフで戦う試合になりました。

ゲームはビルズが常にリードしている展開でした。スティーラーズも大変良いところもありましたが、ビルズのディフェンスはかなり厳しく、レシーバーもなかなか仕事させてもらえない内容でした。 この厳しさはやはりポストシーズン特有だなぁと感じます。

こちら見てもらうと1Qの タッチダウンの得点差が埋められなかった。スタートダッシュの大切さを感じる中身ですね。やはりゲームをリードしたチームっていうのは、横綱相撲ができるかもしれません。

 

それにしても、QBアレンの熱い熱いプレーはすごかったなと思います。 怪我をしてはいけないQBにもかかわらず、自分で敵陣深く走り込み、タッチダウンまで奪うビックプレイ。 52ヤード走ったのは記録にないかもしれません。

 

NFC 7位パッカーズvs2位カウボーイズ

48vs32でパッカーズの勝利。

第7シードのパッカーズが、宿敵カウボーイズを無双する結果となりました。 カウボーイズのレギュラーシーズンかなり強く、QBプレスコットもシュアーな仕事しており、今年こそプレーオフでチャンピオン争いが見られると期待されていました。

 

しかしポストシーズン初体験のQBジョーダン・ラブが覚醒しました。強烈なロングパスをバスバス通し、 今までのラブの評価をころっと変えてしまうすごいプレイでした。

第二クオーターの終わり頃までパッカーズは27対0でゲームを牛耳っており、このリードはさすがに覆すことができないように見えます。しかし2017年のスーパーボウルで トムブレイディーが奇跡を起こしたようにパッカーズもひょっとすると逆転されるかもしれない。そんな緊張感のある内容です。

 

その後カウボーイズは32点を奪い本来のカウボーイズの強さを発揮しましたが、27点のアドバンテージは埋めることがさすがに出来ませんでした。だけでなくパッカーズも後半に入って アラーム21点を獲得するなど攻撃が冴え渡っていました。 次のディビジョナルプレーオフ非常に楽しみです。

 

NFC 4位バッカニアーズvs 5位イーグルス

32対9でバッカニアーズが勝利。

これは予想を大きく覆す内容だったように思います。イーグルスのオフェンスは 充分強かったが、バッカニアーズがそれを封じ込めたように思います。 昨年スーパーボウルに出たイーグルスは今年も優勝候補の1つでありましたが、ワイルドカードでのこの内容は大変意外でした。

イーグルスはファンブルが2回あったのも痛かったですね。ペナルティーでロスしたのも54ヤードありバッカニアーズと差がついた1つの原因です。 またバッカニアーズはタイムポジションで9分間イーグルスを上回っており、すべての切り口でもイーグルスに勝利していました、すばらしい。

 

なにより注目したいのは、イーグルスのチート技だった無敵技、QBスニークをバッカニアーズが止めたことです。これはどのチームも出来なかったこと。素晴らしい1スナップだと思います。

QBベイカー・メイフィールドはかつての全体1位指名。その後ブラウンズを追われジャーニーマンとして苦労していましたが、ここで素晴らしい活動をしてくれました。 ぜひ次のゲームも期待したいなと思いますし、 こんなにすばらしいなら、 ブラウンズのまま残っていて欲しかったなと思います。

 

NFC 3位ライオンズvs 6位ラムズ

24vs23でライオンズの勝利。

かつてお互いのQBをトレードしたチーム同士の因縁の対決でした。ライオンズのQBジャレッド・ゴフは全体1位指名の選手。 彼がラムズ時代にスーパーに出場していますが、 このプレイには相手に全然仕事ができなかった。 対するラムズのQBマシュー・スタフォードは、長年鳴かず飛ばずだったライオンズを支えてきた人。そんな二人がトレードされ、スタッフォードは第56回スーパーボウル(2021年シーズン)を優勝しています

 

ライオンズのサイドには、かつてメガトロンと異名をとったWRカルヴィン・ジョンソンが見学にきていました。スタッフォードはかつての相棒とハグ。こういうのがNFLの面白いドラマだよね。

 

今年のライオンズは31年ぶりの地区優勝。厳しいゲーム展開でも集中力をたやさず勝ち切ってきた強さを感じるチームです。このゲームも大変息苦しく、強い心が試される展開でした。おそらく今回のワイルドカードではベストゲームだったのではないでしょうか。

フォードスタジアムは大盛りあがりで、デトロイト出身のエミネムの「Lose Yourself」を大合唱。ミシガンが一つになってますね。

 

ラムズは新人若手が活躍するチームだったし、どちらが勝っても全くおかしくなかった。勝負の 行方を左右したのは何だったのか分かりませんが、 ライオンズのディフェンスは素晴らしかったなと思います。

 

 

結果論になるかもですが、1点差で勝利したってことは、この54ydsのFGを決めた彼の仕事は素晴らしかった。キッカーのバッジリーは実は2番手の選手。今シーズンは4試合しかでてなく、今季最長のキックは41ydsだったのです。これを決めきったってのはやっぱりすごいと思う。

 

ライオンズのプレイオフ勝利は32年ぶりとのこと。このライオンズがどこまでいくのか、未だかつてスーパーに挑戦したことのない数少ないチームです。もし最高の大舞台まで勝ちきることができれば、 地元ミシガンデトロイトにとってチーム創設以来の悲願が叶いますね。 大変ドラマチックです。

 

ディビジョナル・ラウンドはこの組み合わせ

チーフスvsビルズ戦も熱そうですね。今度はアローヘッドじゃなく、バッファローですね。NFCのパッカーズvs49ers。これは思ってなかった。めちゃ盛り上がりそう。