スティーラーズのオフェンスラインシリーズ、トリを飾る男。 2024年のドラフト1巡目指名選手でありながら、怪我に泣いた「未完の大器」、Troy Fautanu(トロイ・ファウタヌ)。
2025年シーズンは、彼にとって実質的なルーキーイヤーであり、ブロデリック・ジョーンズと共に「最強のブックエンド」を形成することが期待されています。
1. 選手プロフィール

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名前: Troy Fautanu / トロイ・ファウタヌ
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所属: Pittsburgh Steelers(ピッツバーグ・スティーラーズ) / RT(右タックル) / 背番号76
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身体: 193cm / 144kg / 25歳(2000年10月11日生まれ)
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経歴:
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ワシントン大学(大学No.1ラインマン賞「モリス・トロフィー」受賞)
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2024年 ドラフト1巡目(全体20位)
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2024: 膝の怪我でシーズンの大半を棒に振る(IR入り)
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2025: 完全復活し、真価を問われるシーズン
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2. プレースタイルと現状(2025年版)

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「実質1年目」の逆襲: 2024年のルーキーシーズンは、開幕直後の膝の怪我(膝蓋骨脱臼・靭帯損傷)により、レギュラーシーズンをほぼ全休するという悔しい結果に終わりました。 しかし2025年、リハビリを経て完全復活。昨年の鬱憤を晴らすかのように、キャンプから圧倒的なパフォーマンスを見せています。現地メディアからは「忘れられたドラ1が、秘密兵器として帰ってきた」と評されています。

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元ランニングバックの俊敏性: 彼の最大の特徴は、140kg超えとは思えない「足の軽さ」です。実は中学時代までランニングバック(RB)をプレーしており、そのフットワークが今のパスプロテクションに生きています。 アーロン・ロジャースのようなベテランQBを守るには、単に力が強いだけでなく、相手のスピードラッシャーに追いつける俊敏性が不可欠。ファウタヌはその役割に最適な人材です。
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「暴力的」なハンドテクニック: スカウティングレポートで何度も「Violent」という言葉が使われるほど、彼の手の使い方は強力です。一度掴んだら離さない握力と、相手を地面に叩きつけるまで終わらないアグレッシブな性格を持っています。 左タックルのブロデリック・ジョーンズと共に、相手ディフェンスを物理的に粉砕する「武闘派コンビ」として恐れられています。
3. 現地ネタ・裏話・ゴシップ

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名前の由来と「背番号43」: 彼は子供の頃から熱狂的なスティーラーズファンでした。その理由は、同じポリネシア系のレジェンド、Troy Polamalu(トロイ・ポラマル)への憧れです。 高校時代、最初はオフェンスラインではなくRBとしてプレーしていましたが、その時の背番号はポラマルと同じ「43」を選んでいたほど。ドラフトでスティーラーズに指名された直後、ポラマル本人から祝福の電話をもらい、感極まって泣きそうになったというエピソードはファンの間で語り草です。

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「ポラマル愛」が強すぎて…: 大学時代、USC(南カリフォルニア大学)への進学を考えましたが、見学に行った際に偶然ポラマル本人に遭遇。憧れの存在を前に緊張しすぎてしまい、「ここに入ったら毎日ポラマルと比較されてしまうかも…」と恐縮して、別の大学(ワシントン大学)を選んだという、なんとも謙虚で可愛らしい逸話があります。

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家族思いのナイスガイ: フィールドでは「暴れん坊」ですが、オフでは非常に家族思い。ドラフト指名の瞬間、両隣に座っていた2人のおばあちゃんの手を握りしめていた姿が中継され、「強面だけど中身は優しい孫」として好感度が爆上がりしました。