NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFLスーパーボウル】2021年シーズンの決着。第56回スーパーボウルについて。

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久々の更新になってしまった。今期最後の試合となるスーパーボウル。それについてかんたんにまとめておきます。

 

それにしても、良い試合でしたね。うんうん。名勝負。

ではどうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。

 

対戦するはベンガルズvsラムズ

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QBジョー・バロウを中心に攻撃で勝ち上がってきたベンガルズ。AFCの中でもポストシーズンを勝ち抜く力は無いように思えた。アンダードッグだったが、強敵チーフスを下し見事にスーパーボウルの大舞台にのし上がってきた。

 

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そしてNFCからはラムズ。シーズン開幕前からの本命馬だったチーム。HCショーン・マクベイを指揮官とし、強烈な大駒を用意してきた。

 

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途中参戦してきたWRオデル・ベッカムJR、OLBのボン・ミラー、SSのエリック・ウェドルら、全てがスター級の選手。スーパーボウル優勝にオールイン。絶対に勝利する。そんな気合が伝わってくる人事采配。

 

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ベンガルズはこのように、O#が合計13位となかなか強い。しかし、パスO#ではリーグ7位とかなり良い。気になるのはラッシュが23位と弱い。やはりOLの弱さが目立つ。D#は18位、こちらはO#と逆転していて、ランD#が5位とかなり強い。逆にパスD#は26位とDBに弱点が目立つ。

 

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強敵ラムズはO#9位とベンガルズの上をいく。D#も17位と一枚だけ上。こちらはパスO#が5位、ランは25位とベンガルズと似ている。またランD#6位、パスD#22位と、ベンガルズと相似関係にある。

 

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同じような性格をもつチーム同士の対決ならば、QBの仕事か、それともD#かO#のスター選手がキーマンになってくる。事実このスーパーボウルゲームも、その展開になった。

 

前後半通じて、QB戦よりD#戦が目立つ

ジョー・バロウの立ち上がりもまずまず、そしてスタフォードの立ち上がりもまずまず。どちらのO#も良い仕事ぶりだった。

 

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全体を通してやはり両者のD#チームが良い仕事をしてきた。特にラムズのDTアーロン・ドナルドは圧倒的だったし、またOLBボン・ミラーのハイスピードラッシュは、QBジョー・バロウの行動範囲を徹底的に狭めてきた。

 

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ベンガルズのDLも強かった。DEトレイ・ヘンドリクソンはラムズの強敵だった。さらに中央に位置するILBのローガン・ウィルソンらがラムズの攻撃の多彩さを封じ込めてきたように感じる。

 

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しかしネックとなったのは、ベンガルズDB陣だった。元1巡指名のCBイーライ・アップルは終始狙われまくっていた。ベッカムとマッチアップしたり、クーパー・カップだったりしたが、彼はここぞの場面で勝負に負けていた。

 

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大事な局面でサイドラインから飛び入りして反則をもらったバーノン・ハーグレイブ3世も、元1巡指名のスター選手だった。1巡だからといって過分にありがたがるのは意味がないことが十分わかった。

 

 

立ち上がり、前を向き続けたQBジョー・バロウ

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ジョー・バロウは昨年ワシントン戦で右膝をこてんパンにやられている。それでも彼は今シーズン復活しスーパーボウルに出場してきた。

 

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それだけでも特筆に値するのだが、この試合だけで彼は7回もサックされている。先程から紹介しているラムズの D#陣がベンガルズOLを圧倒したかである。

 

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7回のサック。どのような恐怖か想像するまでもない。それでも彼は前を向き続け、相棒のターゲットらに素晴らしいパスを届け続けた。

 

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このスーパーボウルでの彼のQBレイティングは、100.9pointsと素晴らしい結果をだしている。勝負事にタラレバは存在しないが、OLにもうひとりだけでも強めの選手が強化されていたなら、、、ゲームの行方は違ったかもしれない。

 

対するラムズのQBマシュー・スタッフォードは、サックは2回、インターセプト2回、QBレイティングは89.9とジョー・バロウに後塵を拝している。スタッツだけが能力ではない。しかし単純に比較するだけでも、ジョー・バロウが劣っていないことが十分わかる。

 

素晴らしい活躍を見せたクーパー・カップ

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2021年のスーパースターといえば、WRクーパー・カップだろう。レシーブyds数、レシーブ回数、TDレシーブ数、全てにおいてリーグ1位を獲得した三冠王。

 

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その彼はこの試合でもすごかった。ここぞという場面で敵陣を切り裂き、1stDownを獲得する。スーパーボウルの大舞台でもゲームメイカーとしての能力を発揮するのは、本当にスゴイ。

 

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移籍1年目のスタッフォードと、クーパー・カップとが、ここまでピタリとハマるとは、すごく珍しいことだと思う。スタッフォードが人格的にも能力的にも素晴らしい選手だということが伺いしれる。

 

きっと彼は試合のあとや、練習の前後、フィールドの外でもチームメイトらと一緒にコミュニケーションをとりあい、心が通う絆を作ってきたんだろうと思う。

 

 

それが現れたシーンが、今回のスーパーボウルでもあった。ベンガルズDB#24のボン・ベルが、クーパー・カップに対して不必要なチャージをした瞬間の動画。スタフォードは一目散に喧嘩しにいっている。この姿勢こそ仲間の姿だと思うんだな。マジでスタッフォードかっこいい。

 

プレイも素晴らしい。クーパー・カップに対するノールックパス。DBボン・ビルはスタフォードの視線を追いかけ、左に動こうとしている。見事に裏をとられてカップがキャッチ。この芸当ができるのも、相当練習を重ねてお互いの息が合ってないとできない二人とも超一流のアスリートだというのがよく分かるシーンだ。

 

www.youtube.com

スタッフォードが初めてSofiスタジアムを訪問した動画。ライオンズからトレードされた日と同じに日の2月14日にスーパーボウルで優勝するとは。。。。なんとも感慨深い。

 

 

まとめ

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最後の最後までわからない試合展開でしたが、23-20で開催地ラムズの勝利となりました。2年連続で開催地が出場し優勝するというNFL56年の歴史の中で、大きな転換となりました。

 

それにしても、この2021年シーズンは面白かった。特にポストシーズンと言われるプレイオフからの激戦は、アメリカンフットボール初見の方が観ても楽しめるのでないかと思います。

 

 

最後にTwitterですばらしい投稿を続けているデトロイ亭ライオンズさん(@detloitei)の、スタフォードトリビュート動画で締めたい。短い動画ですが、スタフォードへの愛や、NFLへの愛が溢れていて名作だと思います。素晴らしい生き様を見せてくれたスタフォード、そしてNFL選手たち。みなさんに感謝を申し上げます!

 

2021年を振り返ってのレビューはまた今度書きます!お疲れ様でしたNFL!次はドラフトですね!