Week3が終わりました。もう既にプレーオフにいくだろうチームの姿が、いくつか見えてきたように思いますね。
今年のシーズンは、昨年に比べると、全チームが平均した力をもっているように見えます。特に弱小の悪名をひきずってきたブラウンズが少しずつ変化しているのが、嬉しいですね。
どこの地区もかなり厳しい接戦になるだろうと予想されます。コロナで無観客だったり、キープレイヤーが不在だったりしてますが、結果的に実に楽しいシーズンだと思います。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
- レイブンズVSチーフス
- ドルフィンズVSジャガーズ
- ベアーズVSファルコンズ
- パッカーズVSセインツ
- カウボーイズVSシーホークス
- バッカニアーズVSブロンコス
- JETS VSコルツ
- ライオンズ VSカーディナルズ
- ラムズ VSビルズ
- ワシントン VSブラウンズ
- 49ers VSジャイアンツ
- レイダースVSペイトリオッツ
- タイタンズ VSバイキングス
- ベンガルズ VSイーグルス
- テキサンズ VSスティーラーズ
- パンサーズVSチャージャーズ
- まとめ
レイブンズVSチーフス
この試合は、マホームズの凄さを、改めて認識できた試合でした。レイヴンズのQBジャクソンはスクランブルドライブなどで、機動力を発揮していましたが、徐々にオフェンスLINEが破られるようになり、持ち味が活かせなくなってきました。
対してチーフスのQBマホームズは、相変わらずのミラクルパスを連発。特にフルバックに投げたショベルパスは、観客もテレビの前のみんなも全員が騙されたと思います。それぐらい芸術的でした。
こうなるとAFCの優勝候補はやはりチーフスだろうと言わざるを得ません。見事スーパーボール2連覇に向けて準備万端と言うところです。
ドルフィンズVSジャガーズ
ヒゲヒゲ対決となったこのゲーム。同じくフロリダのチームとしての対決でした。勢いに乗るQBミンシューが、ベテランのQBフィッツパトリックを倒すのではないか?と予想してましたが、蓋を開いてみると、ドルフィンズのQBフィッツパトリックの調子が最高に良かったです。
結果見事なゲーム運びをしたドルフィンズがジャガーズに完勝。フロリダ対決はマイアミに軍配が上がりました。
ベアーズVSファルコンズ
完全にゲームの主導権を握っていたアトランタでしたが、26点を取ったあたりからゲームが膠着状態に入りました。ファルコンズには大きなチャンスが何度もありましたが、全く生かせず、フィールドゴールも外す始末でした。
ベアーズのQBトルビスキーは、スクラムでロングゲインをするも、パスプレイではあまり活躍しませんでした。それどころか第3Qで、肝心なところでインターセプトをしてしまい、控えQBのニック・フォールズに交代させられてしまいました。
しかしこのフォールズが非常に活躍をします。さすがイーグルス時代にスーパーボールを優勝したMVP選手です。10-26と言うスコアから、なんと大逆転を果たし、ファルコンズを下しました。
これでベアーズは、第1戦目のライオンズ2戦目のジャイアンツに続き3連勝を果たしました。あまり強い印象にないチームですが、しっかりと勝ち星を上げています。4戦目からのQBは、フォールズが担当するでしょう。
パッカーズVSセインツ
ベテランQB対決となったこの名勝負。前半戦はどちらも譲らないパス攻撃により同点で折り返しました。
しかし後半になると、アーロンロジャーズの仕事がバシバシ決まり、セインツのディフェンスをどんどん切り裂いていきます。RBアーロンジョーンズの活躍も素晴らしく、ロジャーズのパスプレイだけでなく陸地戦ガンガンと決まります。
ディフェンスで後手に回ったセインツ。アルビン・カマーラの攻撃はさすがに凄かった、かなりの驚異的なものがありましたが、オフェンスで挽回することができず、あえなく敗退することになりました。やはりパッカーズディフェンスのダブルスミスの存在が大きかったように思います。
これでパッカーズは3連勝。かなり強い印象を残す勝ち方をしています。NFCのチャンピオンシップに上がってきそうな気配がしてきました。セインツの戦力は、マイケル・トーマスの復帰次第です。今後まだまだどうなるかというところ。
カウボーイズVSシーホークス
センチュリーリンクフィールドで、Dallas Cowboysを迎え撃ったシーホークス。このゲーム31-38とかなりの接戦のように見えますが、ゲームの内容は完全にシーホークスがコントロールしていました。
オフェンスでシーホークスは完全にカウボーイズを翻弄しておりました。WRタイラー・ロケット、WRメットカーフ、グレッグ・オルセンらのミスの少なさに加え、QBラッセルウィルソンの投げるパスが、見事に正確に出ていました。
ディフェンスでは多少の問題ではありましたが、カウボーイズのオフェンスは、なんだかちぐはぐで、タレントが揃っている割にパワーが発揮されていないそんな印象でした。新しいヘッドコーチが就任したカウボーイズですが、結果が出るのはまだまだ先のように思います。
バッカニアーズVSブロンコス
QBトムブレイディー、TEグロンコウスキ、WRマイク・エバンスらが、見事に活躍したバッカニアーズ。ブロンコスを完膚無きまで叩きのめした。そんな印象のゲームでした。バッカニアーズの試合ぶりを見ると、まるでペイトリオッツを見ているかのような安定した戦いぶりでした。
なんだか、タンパベイにベリチック支店ができたような感じ。この調子なら負けるわけがない、そんなゲーム展開をブレイディーは見せてくれました。
バッカニアーズの初戦はイマイチでしたが、第2戦、第3戦はブレイディーらしい見事なゲームメイクでした。この調子でシーズンが進めば、タンパベイのプレーオフ進出はかなり濃厚に思います。
JETS VSコルツ
コルツのファンは、安心して見ていられるゲーム展開であったように思います。逆にジェッツファンは目を覆いたくなるような、得点力不足を感じていたわけでないでしょうか。
QBダーノルドは、コルツのディフェンスLINEの猛攻をすんでのところで交わしながら、なんとかターゲットを探しパスを投げていましたが、何度も何度も成功するわけもなく、エンドゾーンはかなり遠かったように思います。
得点差は、7-36とJETSの完敗。コルツオフェンスに対して、ディフェンスも歯が立たなかった。オフェンスも点が取れなかった。今年のJETSも苦悩が続きます。
ライオンズ VSカーディナルズ
相変わらず、カーディナルズのホプキンスが、めちゃくちゃ目立ってました。カイラー・マレーも前回同様に機動力を発揮して.まるでRBのような働きも見せてくれました。
しかし、今回はライオンズが見事勝利。ルーキーCBのジェフ・オクダー君が見事インターセプト!!わずかなチャンスをしっかりものにしました。こういう勝ち方ができると、モチベーションが上がります。負癖がついていたように思うライオンズですが、この一戦でガラリと変わってくる可能性もあるのでは?
しかし、ま、それでも、カーディナルズは中々強かった。ホプキンスが良い。良すぎる。現在、ワイドレシーバーでは、リーグ一番を争う人材でなかろうかと思います。
ラムズ VSビルズ
圧倒的に、得点差を作ったビルズですが、なんとラムズに追いつかれ、なんとなんとなんとなんと、逆転されてしまいました。
このゲームを完全にビルズが勝利する、そう思っていた矢先に、いきなり流れが変わってしまいあれよあれよと逆転されてしまったわけですが、…、……
そこを踏ん張ったのがビルズの若手QBアレンでした。やはり彼のガッツあふれるプレーがチームを牽引しているように思います。再度逆転に成功したビルズは、そのまま勝利を確定しました。ヒヤヒヤした展開でしたが、これでビルズは3連勝。アレンの実力は、本物です。
ワシントン VSブラウンズ
このゲームはクリーブランド、ブラウンズの完勝だったと感じます。ワシントンは、オフェンスチームもちぐはぐで、ディフェンスチームもプレッシャーが甘かったように思います。
ブラウンズのQBメイフィールドも、なんだか、伸び伸びとプレイしていたように見えます。彼の良いところが出ていて、組織的にプレイできていたように見えました。
昨年までのブラウンズとかなり変わったように感じるのは、やはり新しいヘッドコーチの存在でしょうか。規律の甘かったブラウンズの印象は、今は薄くなったように感じます。
49ers VSジャイアンツ
主力選手を、ほとんど失った状態で臨んだサンフランシスコ。QBも控え選手、ディフェンスのキープレイヤー達もACL断裂という事態。SFはまるで二番手チームだったように思います。
しかし、それでも、この点差で勝利。アメフトはやはり戦術のスポーツだということと、ナイナーズの層の厚さを感じる結果になりました。
対してジャイアンツ。RBセイクワン・バークリーが不在で攻撃の軸がない感じ。QBダニエル・ジョーンズも、威圧感や怖さがない。なんだか、弱小という見え方に変わってしまった。
レイダースVSペイトリオッツ
勢いに乗っているラスベガスチーム。それに対するのはニュートン率いる生まれ変わったペイトリオッツ。予想では、レイダースが結構勝つだろうと言われてましたが逆の結果になりました。
ニュートンのペイトリオッツは、ベリチックの遺伝子がしっかりとインストールされています。それに加えてニュートンの機動力が加わり、攻撃力は落ちてない感じ。それに加えて、フルバックのバークヘッドがかなり良かったですね。
このゲームは、ペイトリオッツのディフェンスチームが、勝利をもぎ取ったと言えるでしょう。レイダースのオフェンスも、そう悪いものではありませんでした。しかしCBギルモア、マコーティーらが、尽くチャンスを潰していました。
タイタンズ VSバイキングス
なんだか、拍子抜けする内容だったバイキングス。僕的には地区優勝候補かと思ってましたが、第3Qで、デリック・ヘンリーを止められず。
またタイタンズのQBタネヒルが活躍してましたね。彼がドルフィンズで投げてたの、もう記憶から消えてしまいそうなくらい、タイタンズにぴったりハマってるように思います。
正直、バイキングスとしては、勝てる勝負を落としてしまった感じ。カズンズは勝てない!というイメージがつくと辛い。バイキングスはあと少しなんだけどなぁ。とにもかくにも、バイキングスは3連敗。
ベンガルズ VSイーグルス
正直イーグルスのQB、カーソン・ウェンツにかなりがっかり。ドラフト2位のQBとは、到底思えない仕上がり具合。
ベンガルズのQBバローは、この試合なんと8サックもされてしまいました。ベンガルズのOLが穴だらけ。イーグルスのパスラッシュが、どんどんどんどん突っ込んでくる始末でした。
しかしそれでも前を向いて、チャンスを作りに行ったバローは高く評価されるべきでしょう。OLがうまく機能しだしたら、ベンガルズは生まれ変わります。バローは腐ったりしない人材だと思います。
結果、引き分けで終わったわけですが、ディフェンスチームがここまでサックしてきてるのに、イーグルスオフェンスは全く貢献できてませんでした。これはイーグルスファンからすると、最悪の結果でしたね。
テキサンズ VSスティーラーズ
前半はテキサンズのリードで盛り返したものの、後半テキサンズは一点も奪うことができませんでした。やはり原因としては、デビットジョンソンのランが出ないことです。スティーラーズのRBコナーは、18キャリー、109ヤード。対するジョンソンは、13キャリー23ヤードです。
ランゲームが出なくては、さすがのQBワトソンも勝負できません。これは、テキサンズのOLがスティーラーズの壁を壊せなかったので、ライン線で負けたのでは?と思います。
Tytus Howard has put together really impressive back-to-back weeks after struggling in Week 1. I thought he got the better of TJ Watt in Week 3. Doesn't mean he was perfect, but he was very good. Put Watt on the ground 7x too. pic.twitter.com/zxTmv2VmY2
— Brandon Thorn (@BrandonThornNFL) September 29, 2020
オフェンスラインで素晴らしかったのは、TJワットと対峙してたRTタイタス・ハワード。あのワットの激しいラッシュに、落ち着いて対応してて、封じ込めてたと思いますね。
しかしランプレーが出ないと、いくらワトソンが凄くても、テキサンズはシーズンを戦えないのではないかと思います。何とかシーズン中にOGをトレードで獲得するなど努力が必要なのではないかと思います。
パンサーズVSチャージャーズ
なんとまだ一勝もできていないパンサーズでした。しかし見事にシーズン初勝利を挙げましたね。前半終了時点で、18-7。この2ポゼッション差のリードを守り切ってパンサーズが勝利した形。
パンサーズのQBブリッジウォーターは、ゲームを大きく壊さない保守的なメイキングが上手い。今回みたいにリードしてる展開だと、彼の性格が武器になって、勝利できます。しかし、逆の場合はあまり怖くない。殴り合いのようなハイペースになると、今のパンサーズはあまり強くないように見えます。
チャージャーズは、ファンブルやインターセプトなどミスが多かった。これらを無くせると、もっとチャンスも増えて、ゲーム有利に運べるのですが。でも、それでも、昨年までのチャージャーズに比べると、伸びしろが多いように思います。
まとめ
AFCでは各地区1チームずつが無敗のまま残っています。特に西地区のチーフスはやっぱり強いですね。
NFCでは、パッカーズ、シーホークスが強い。しかしベアーズも無敗のまま3連勝です。しかし、ゲームをみていると、危うい感じがかなりあります。これから注意して観てみたい感じですね。