NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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NFLを理解するために、アメリカ建国の歴史を勉強してみた。「なるほど!そういう国だったのか!」簡単に解説!

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NFLっていうと、アメリカで最もファンが熱く厚く多い。また国技でもあるので、支援の輪もすごいわけ。

 

僕のブログではNFLについて紹介して、日本でも浸透を図ることを目的にしてます。しかし、それと合わせてアメリカの文化とか歴史なども紹介してみたいと思ってます。

 

今回の記事では、フットボールの話だけではなく、なんとなく「強くて自由な国」というイメージをもったアメリカを、歴史を紐解いて勉強し、いつもよりも少し深く理解をしてみたいと思います。そしてNFLをもう少し身近に感じてもらいたいなと思います。

「合衆国」とはなんだ?世界に他にこんな名前の国はない。

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なんでこんな名前なのか。考えたこともないですよね。

 

「アメリカはたくさんの「州」がくっついて出来た国だから、合衆国なんでしょ?」

 

っていうのが多いと思いますが、それなら「合衆国」じゃなくて「合州国」って名前がつくはずなんです。

 

で、他に合衆国って名前ついてる国ないんです。まずここから紹介しましょう。

 

アメリカと中国(当時の清)で契約を交わすときに、アメリカのことを「毘利軒合衆国」と表記したそうです。これが始まりです。

 

世界に数多くの国がありますが、すべての国は「王国」か「共和国」の二種類しかありません。この合衆国っていうのは、意味的にいうと共和国です。

【王国と共和国】

王国・・・・王様がいて統治する国
共和国・・・大統領や首相が統治する国

中国との契約のタイミングから合衆国って呼ぶようになっただけで、オフィシャル的には「アメリカ共和国」っていうのが正解ですね。英語表記すると「United Stetes of America」ですからね。

アメリカはただの共和国ではない。大統領がいて王様がいないってのは一緒ですが、2つ大きく違う点がある。

①アメリカは国の集まりの国(13の植民地)

②アメリカは移民の国(追われた先住民)

次の章では、この特異性について紹介します。

 

 

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大航海時代のアメリカ

 

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もともとアメリカを見つけたのは誰か。それはクリストファー・コロンブスです。彼はジェノバ共和国の生まれ。今で言うイタリア人ですね。彼は冒険家で探検家、事業家の顔をもってました。

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大航海には大きな金がかかります。コロンブスは最初海岸線に国をもつポルトガル王のジョアン2世に借金を依頼しました。しかし断られちゃうんだよね。嫁さんにも先立たれ、心不安定な状態なコロンブスは、フラフラとスペインに動きました。

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スペインでメディナ公から、王室のイザベル1世に謁見。惹きつけられた王室はコロンブスに金を貸すわけです。このとき、スペインのグラナダで交わされたものが「サンタ・フェ契約」と言われます。こうして、西航路を取ってコロンブスはアメリカ大陸を発見するわけですね。

 

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(東)スペインから金借りて、(西)海に冒険してった。右から借りて左に使った。この出来事から、現代でもバランスシートは、世界共通で右に借金、左に資産を書くようになってるわけです。これ豆知識ね。

 

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で、コロンブスは西インド諸島を発見。これは現在のドミニカ共和国の辺り。コロンブスは上陸してから最悪。現地を蹂躙。やりたい放題の大虐殺をするわけ。コロンブスって大勇者みたいなイメージだけど、実は超絶性格悪いよね。

 

コロンブスは結局、大陸までは到達してなくて、最初に大陸を発見してるのが、イギリスのジョン・カボットなんですね(1492年)。だからこの辺りには、ブリティッシュな地名が多いよね。「ニューハンプシャ」「ニューイングランド」とかね。南部にいくと「エル・パソ」とかスペインぽくなりますね

 

1534年、フランスのジャック・カルティエがセント・ローレンス川を遡って、旗を立てる。これが現在のカナダのケベック市。だからカナダはフランス語が公用語として使える。

1600年~西洋諸国によって、アメリカ大陸の植民地化が始まる

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そして、植民地時代が始まるわけです。この地図は1750年の状態をかいたものです。この時代は各西欧諸国から開拓民が派遣されて、各地を植民地化していくわけです。

スペインは南部から。
フランスは北部から。
イギリスは東部から。

と理解するのがわかりやすい。オランダはニューヨークだけ。スウェーデンはデラウェア川流域を、ロシアはアラスカ大陸を植民地にしていました。(その後アラスカ大陸はロシアからアメリカに売却されます)

 

そして1756年~フランスとイギリスで戦争が始まる(七年戦争)~1763年

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ヨーロッパで覇権争いをしていた両雄のフランスとイギリス。これが激突しました。ヨーロッパ本土で火蓋を開いたものでしたが、植民地であるアメリカ大陸でも戦端が繰り広げられます。この戦争は7年間続いた為、七年戦争と言われたり、フランス人+インディアンに対してイギリス軍が戦争したから、フレンチ・インディアン戦争とか呼ばれます。

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こちらは戦争の全体像を示した地図です。この地図に英国領13の州があります。それぞれ植民地としての歴史もまちまちですが、古いものですと1601年からスタートしてますので、156年間地域の気候風土に合わせて、文化を形成してきたわけですね。

それらが自然環境の全く違う南北にグイっと伸びてます。ですので、この13州はイギリスという共通のアイデンティティも保たず、独自のアイデンティティを形成していってるわけです。これが13の国といわれる所以です

この13州が、それぞれ各地で戦争を繰り広げ、東海岸だけに植民地を有してたイギリスは、その範囲をどんどん西側に侵食。

 

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7年続いた戦争はイギリスの勝利で終わります。結果、1763年に東海岸だけでなく、フランス領土すべてをイギリスが分捕る形に決着したわけです。

 

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そしていよいよ独立戦争勃発

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さぁ、7年も続いたイギリスの戦争。当然お金もめちゃくちゃ使ってるわけです。その後本国イギリスが植民地にも大きな税金を懸けてきたわけです。これに大きく反発が起こるわけですね。

 

植民地とはいえですよ、結婚して仕事して子供育ててっていう普通の生活があるわけ。本国イギリスからすれば「覇権を取るには負けられない戦い」なわけだけど、アメリカ国土に住んでいる人たちは、祖国への愛情よりも、今の新しい生活のほうが価値が高い。

だから、7年戦争に巻き込まれたことで、本国への忠誠心に疑問が生まれてるんですね。その後重税かけてきやがるもんだから、「お前ら俺たちのことを奴隷だとでも思ってんのかーーー!」と、いわゆる一向一揆的な革命が起こるんですね。

 

この時はじめて、各州にちりぢりになってるリーダー達が集まる「大陸会議」というものが開かれます。160年間ずっと、こういうことがなかったのが面白い。こうして、アメリカ大陸植民地の歴史上はじめて「皆で力を合わせて」英国本国へ反旗を翻す合意がなされるわけですね。

 

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これがアメリカ独立戦争です。この時の軍服が、現在のニューイングランド・ペイトリオッツのマスコットになってますね。

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この独立戦争のリーダーだった人がジョージ・ワシントン。アメリカ合衆国初代大統領ですね。彼の残した名言は数多いですが、有名なものは「正直は、常に最上の政策である」ですね。他の名言集はこちらのサイトを見てみましょう。

この独立戦争については、今後また別記事に詳しく記載していきたいと思います。そちらもよかったら御覧ください。

 

1776年7月4日 独立宣言

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トマス・ジェファーソンの手により、アメリカは独立を宣言します。こうしてアメリカはイギリスから独立をもぎ取ったのです。

 

アメリカは13州それぞれ独自のコミュニティを運営し、それぞれに国法や憲法をもっていてアイデンティティもそれぞれが違う。それらが力を合わせて独立し建国した。

 

こういう経緯だから、今でも各州の代表、つまり州知事っていうのがめちゃくちゃ権力をもってるんです。時にアメリカ大統領すらも、無視できないほどなんですね。だってそれを否定すると、アメリカ建国の歴史を、誇りを否定することになるからね。

 

まとめ

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さぁ、いかがでしたでしょうか!?アメリカ建国の歴史シリーズ!NFLとは全く関係ないお話でしたが、こういうバックボーン、文脈をもっている国だからこそ、各地のチームに大きな愛着をもってるんだ!と理解できますよね。

 

他国のスポーツや言語を学ぶことは、他国の歴史やカルチャーを学ぶこと。僕はそういう風に思います。これからも、NFLを通じてアメリカを勉強してみたいと思います。それでは。最後まで御覧くださりありがとうございました。

 

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いやーーアメリカ!深いですね!!!