最初はさして興味のなかったチームなんですが、NFLをずっと見ていると、無性に応援したくなるチーム。それがNYジェッツです。しかし!弱い印象が強いですね
フランチャイズがあるのは、ニューヨーク。大都会に似合わないちょっと弱いチーム。もう一つ、NYジャイアンツというチームもあって、人気を二分しています。ジャイアンツがスーパーボウル優勝しているし、チームとしての歴史も深いので、ファンが多いと思いがちですが、JETSもしっかり人気ものです。
JETSについては、「JETS狂の宴」さんが相当掘り下げて書いておられますので、いつも参考にさせてもらっております。
さてさて、どんなチームなんでしょうか。
- ニューヨーク州の紹介
- 地区優勝4回のチーム戦績
- ホームスタジアムは、メッツライフスタジアム
- ジェッツ名物「JETSチャント」
- NYジェッツか、NYジャイアンツか。どちらがお好き?
- オフェンスチーム
- QBアーロン・ロジャーズ(Aaron Rodgers)#8
- RB ブリース・ホール(Breece Hall)#20
- WR ギャレット・ウィルソン(Garrett Wilson)#17
- WR マイク・ウィリアムス(Mike Williams)#81
- TE タイラー・コクリン(Tyler Conklin)#83
- LTタイロン・スミス(Tyron Smith)#77
- LG ジョン・シンプソン(John Simpson)#76
- C ジョー・ティップマン(Joe Tippman)#66
- RG イライジャ・ベラタッカー(Alijah Vera-Tucker)#75
- RT モーガン・モーゼス(Morgan Moses)#78
- WR ランドール・コッブ(Randall Cobb)#18
- WR アレン・ラザード(Allen Lazard)#13
- WR コーリー・デイビス(Corey Davis)#84
- ディフェンスチーム
- DT ジェイボン・キンロー(Javon Kinlaw)#99
- DT クインネン・ウィリアムス(Quinnen Williams)#95
- DE ハーソン・リディック(Haason Reddick)#7
- LB ジャミエン・シャーウッド(Jamien Sherwood)#44
- LB CJモズリー( C.J. Mosley)#57
- SLB クインシー・ウィリアムス( Quincy Williams)#56
- CB ソース・ガードナー( Sauce Gardner)#1
- SS チャック・クラーク(Chuck Clark)#36
- FS トニー・アダムス(Tony Adams)#22
- CB DJリード( D.J. Reed)#4
- SS ラマーカス・ジョイナー( Lamarcus Joyner)#29
- SS/KR アスティン・ダイヴィス(Ashtyn Davis)#21
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ニューヨーク州の紹介
本当はこちら、かなりしっかりやりたいのですが、別のNYジャイアンツの紹介のほうで書いてます。よかったら、別記事になりますが、御覧ください。
地区優勝4回のチーム戦績
チーム創設1960年、NFL加盟したのが1970年。以来47年目を迎えるわけだが、なんと地区優勝したのはたったの4回だけ。同じ地区にいるのが、常勝軍団ペイトリオッツ、無敵監督ドン・シュラがいたマイアミ・ドルフィンズ、そしてSB4連続出場を果たしたバッファロー・ビルズ、と強敵ばかりです。JETSは出れば負けるのオンパレード。かと思いきや、なかなかいい試合もしてるみたいですね。
ホームスタジアムは、メッツライフスタジアム
かつては、ジャイアンツスタジアムという名前でした。JETSのホームなのに、なぜかスタジアムの名前はもうひとりのホームチームであるジャイアンツになっていたので、JETSファンはいつも寂しい思いをしていたのですね。
左が建築中のメット・ライフ・スタジアム、右がジャイアンツスタジアム、映画「地球が静止する日」で見事に崩落していたのがジャイアンツスタジアムですね。
ジェッツ名物「JETSチャント」
「ジェイ!イー!ティー!エス!ジェッツ!ジェッツ!ジェッツ!」という、JETSの名物応援歌。みんなが声を合わせて、このチャントを唄うので、会場は大盛りあがり。
このチャントをリードするのが、名物ファンのファイヤーマン・エド(Fireman Ed)。本名はエド・アンザローネといい消防士さんだそうです。JETSチャントが始まるときに、しっかりカメラで追えるように、テレビ局はエドの位置を常に把握してるほどです。
そんな彼も、一時はJETSの不甲斐なさに、ファンをやめるとまで公言していたそうです。紆余曲折ありましたが、2019年シーズンからめでたく、JETSチャントのリードコーラーに復帰しています。
NYJETSはそんな感じで地元に大変愛されてるチームなのです。
NYジェッツか、NYジャイアンツか。どちらがお好き?
ややこしいことに、ニューヨーク市に2つのNFLチームがあるわけです。さてさて、この二つ、ファンはどのチームを応援するか、どのように決定するのでしょうか。それは世代的なものなのか。それとも地理的な要員が影響するのでしょうか?
これ、ニューヨークの一部となるロングアイランド島です。この根っこの部分であるクイーンズというエリアでスタジアムを使ってました。そのため、NYジェッツのファンは一番人口が集中している南部エリアはJETSファンが多いという傾向があります。
かたや、ジャイアンツは北部地域にあるヤンキースタジアムを使ってきた過去があります。そのため北西部エリアにファンが多い傾向があります。こちらは南部に比較すると人口密度がまだ低いほうです。非常に乱暴なことですが、JETSファンのほうが、ジャイアンツファンより2倍多いという統計があるようです。
本拠地は現在メットライフスタジアムと呼びますが、古くはジャイアンツスタジアムといいました。昔JETSが試合するときは、「ジャイアンツスタジアムで開催」と呼ぶことなく、この地名の「メドウランドで開催」と言われていたほどです。
勝利数で比較すると、ジャイアンツのほうが上です。JETSは1968年にスーパーボウルを一度優勝している経験があります。QBジョー・ネイマスがいた時代です。しかし、ジャイアンツはスーパーボウル優勝3回(スーパーボウル以前は4回チャンピオン)です。
歴史はジャイアンツのほうが古いです。JETSの創設はAFL創設運動の1960年です。当時はニューヨーク・タイタンズという名前でスタートしていたのが、JETSと名前が変わりました。かたやジャイアンツは1925年からチームがあります。この40年近くの歴史の差は結構でかいですよね。
JETSのオーナーシップはあまり安定してないです。初代はハリー・ウィズマー、2代目はウェブリン共同企業体、3代目はレオン・ヘス、そして現在4代目はウッディ・ジョンソン。また彼も次のクリストファー・ジョンソンに徐々にオーナーシップを売却しています。
ジャイアンツのオーナーは代々一族で受け継がれてます。創業者のティム、2代目のウェリントン、そして現在のジョン・マーラーへと親子三代、しかもおよそ100年続いてるので、なんだか名門っぽい感じがしますよね。
と、まぁ同じNYのチームですが、ちょっと感じが違うってのだけわかってください。
詳しくはまた、ジャイアンツのチーム紹介を御覧ください。
それでは、お次は、選手の紹介にいきましょう。
オフェンスチーム
JETSのOCをするのが、マイク・ラフルール。1987年生まれの若手です。パッカーズのHCラフルールの弟になります。新HCロバート・サレーが引っ張ってきた若手人材です。彼のメンターはシャナハンHC。ファルコンズ時代から数えて、6年間の師弟関係です。49ersではパッシングゲームをマネージしてきてます。
ジェッツは2021年のドラフトで、QBを完全に入れ替えました。念願のフランチャイズQB獲得ということで、チーム構成が大きく変わりましたね。その辺りを軸に御覧ください。
QBアーロン・ロジャーズ(Aaron Rodgers)#8
2005年 / 1巡 / 24位 / カリフォルニア大学
僕が大好きな選手です。パトリック・マホームズも最高のQBですが、アーロン・ロジャーズは魔法使いです。ポケットからターゲットを探し、「ヒュッ!」と軽く棒でも降るみたいに、弾丸のようなボールが飛んでいく。まるでボールが瞬間移動したかのような。魔法のようなパスを投げます。
敗戦濃厚な展開からの逆転シーンも多く、アーロン・ロジャーズがボールを持つと、敵も味方も注目。視線が釘付けになります。とっても魅力的なQBです。
写真の通り、かつてはグリーンベイ・パッカーズで18年在籍したフランチャイズQBでした。しかし2023年についに人生初のチーム替えを経験。新天地JETSには、40歳になる年です。レジェンドQBを獲得したJETSはどんなチームになるか。
アーロン・ロジャーズはNBAバックスの小口オーナーでもあります。隣に座ってるのは、当時ロジャーズと付き合っているダニカ・パトリック(Danika Patrick)さん。ウィスコンシン州出身の女性初のプロF1ドライバーです。
RB ブリース・ホール(Breece Hall)#20
2022 / 2巡 / 36位 / アイオワ州立大学
36位指名だけど、ジェッツが彼を選んだのは4人目。2022年ドラフトでJETSは1巡を3枠ももっていました。ジャイアンツの指名権とトレードアップして、彼を獲得しました。
WR ギャレット・ウィルソン(Garrett Wilson)#17
2022 / 1巡 / 10位 / オハイオ州立大学
今期ドラフトでジェッツが2番目に獲得した選手。しかもこの10位指名権は、ジャマール・アダムスをシアトルにトレードして獲得したもの。そうまでして欲しかった選手であるので、大きな期待がかけられてる。
WR マイク・ウィリアムス(Mike Williams)#81
2017 / 1巡 / 7位 / クレムソン大
サウスカロライナ州生まれ。2019年シーズンには1,001ydsを記録しています。キーナンアレンがエースで彼がセカンドって印象でしょうか。1巡指名なのでもう少し成果出してくれるとgoo
WR マラチ・コーリー(Maalachi Corley)#17
2024/ R4 / 65th / ウェスタン・ケンタッキー
TE タイラー・コクリン(Tyler Conklin)#83
2018 / 5巡 / 157位 / セントラルミシガン大学
LTタイロン・スミス(Tyron Smith)#77
2011年 / 1巡 / 9位 / USC
プロボウルに4度選ばれた名選手です。カウボーイズの看板選手という印象が強いのですが、2024年からJETSに移籍。怪我で悩まされてますが、実力はトップ10のOTに入る選手でしょう。
LG ジョン・シンプソン(John Simpson)#76
2020 / 4巡 / 109位 / クレムソン大学
レイブンズからの移籍。JETSどうなるか。
C ジョー・ティップマン(Joe Tippman)#66
2023/ R2 / 46th / ウィスコンシン
RG イライジャ・ベラタッカー(Alijah Vera-Tucker)#75
2021年 / 1巡 / 14位 / USC
名門南カリフォルニア大学トロージャンズ出身のベラタッカー。堂々の1巡指名でジェッツ入です。間違いなく初年度ルーキーからスターターとして活躍するでしょう。O#は今回のドラフトでかなり若返りました。
RT モーガン・モーゼス(Morgan Moses)#78
2014 / 3巡 / 66位 / UVA
シンプソンと同じくレイブンズからの移籍。プロデビューはワシントン・レッドスキンズ。7年間在籍してきて、その後2021年にJETSへ。2022年にボルチモア。そして2024年にもう一度JETSへUターン。
WR ランドール・コッブ(Randall Cobb)#18
2011年 / 2巡 / 64位 / ケンタッキー大学
もとはパッカーズでゴリゴリやってたエースレシーバーでした。今年はスターターに残れるかどうか。もうピークは過ぎたレシーバーという感じですが、2023年のロジャーズ移籍に引きつられるように、彼もNYジェッツへ移籍。もう14年目の大ベテランです。
WR アレン・ラザード(Allen Lazard)#13
2018年 / ドラフト外 / アイオワ州立大学
パッカーズでロジャーズと一緒にプレイしてきた選手。今年はスターター争い。196cm、103kgの大型レシーバー。ドラフト外でデビューして、ジャガーズからパッカーズへ移籍。大学時代は1,000ydsほどの記録を残してきてました。2019年からゲームに出てきており、477ydsを獲得。ランドール・コッブ同様にロジャーズに伴走するようにJETSに移籍が決定。
WR コーリー・デイビス(Corey Davis)#84
2017年 / 1巡 / 5位 / ウェスタン・ミシガン大学
タイタンズでの成績は、キャリアハイとなる984ydsを記録。もう少しで1,000ydsレシーバーでしたね。2021年からジェッツに移籍し、新人のムーアと一緒に戦います。
ディフェンスチーム
ディフェンスチームのトップ、DCはジェフ・ウルブリヒ(Jeff Ulbrich)。1977年生まれのベテラン。元NFLプレイヤーで、49ersのLBとして10年間プレイしてきてます。引退後はコーチ道を歩み、HCサレーとはファルコンズ時代に同僚として共に働いてます。
DE ジャーメイン・ジョンソン(Jermaine Johnson)#11
2022 / R1 / 26th / FSU
昨年は7.5サックでリーグ46位。インターセプト1本となかなか。プロボウルにも選ばれていて、これからの展開かな。
DT ジェイボン・キンロー(Javon Kinlaw)#99
2020年 / 1巡 / 14位 / サウス・カロライナ大学
196cm、147kgのどでかい男。49ersにいたディフォレスト・バックナーをトレードしたときの指名権をつかって獲得した選手です。49ersのスクリメージラインがどんどんパワフルになってきました。DLには1巡ばかりのスター選手が揃っています。
DT クインネン・ウィリアムス(Quinnen Williams)#95
2019/ 1巡 / 3位 / アラバマ大学
まだデビューしてまもないルーキー。しかしながらさすが1巡3位の存在感。137kgという体格ながら40ydsを4.83sとアジリティも高い。だけどなぜか飛行機に拳銃を持ち込むなど、大馬鹿なことをしており、常識のレベルだけど大丈夫かよ?という話もある。
DE ハーソン・リディック(Haason Reddick)#7
2017 / 1巡 / 13位 / テンプル大学
カーディナルズから移籍してきたDLです。前回のチャンピオンシップでは49ersのQBブロック・パーディに見事なサックをしました。スピードのあるエッジラッシャーで、ニック・ボサみたいなタイプ。
LB ジャミエン・シャーウッド(Jamien Sherwood)#44
2021/R5 / 146th / オーバーン
LB CJモズリー( C.J. Mosley)#57
2014 / 1巡 / 17位 / アラバマ大学
5年のキャリアでほぼ全ての4回プロボウルに選ばれてるスターラインバッカー。もちろんJETSD#のスター選手です。14-18年レイブンズの主力選手として活躍。2019年にFAとしてNYジェッツが獲得しました。
SLB クインシー・ウィリアムス( Quincy Williams)#56
2019 / 3巡 / 98位 / マレー州立大学
DTのクインネン・ウィリアムスは実の弟。前線と中盤を兄弟で担当するっていう、なんともドラマチックなD#チームです。
LBのウィリアムス兄は、ジャガーズから指名を受けました。そして弟が指名されたJETSに移籍。二人を見守るお母さんもドキドキハラハラですね。ちなみにご出身は、南部のアラバマ州バーミンガム。
CB ソース・ガードナー( Sauce Gardner)#1
2022 / 1巡 / 4位 / シンシナティ大学
今年のドラフトでとにかく大注目だった選手。コーナーバック業界のスターになりそうな予感がバリバリします。2020decadeの中心人物だと思いますね。NYジェッツはこれでまた強くなります。
SS チャック・クラーク(Chuck Clark)#36
2017 / R6/ 186th / ヴァージニア工科大
デビュー以来6年間レイブンズでプレイしてきた選手。かつては同ポジションのアール・トーマスとチーム内で喧嘩したりして騒動もありましたね。2024年からJETSへ移籍。
FS トニー・アダムス(Tony Adams)#22
2022/ Undraft / イリノイ
昨年はインター3本でリーグ25位の実力。
CB DJリード( D.J. Reed)#4
2018 / 5巡 / 142位 / カンサス州立大学
2022年にJETSに移籍。過去49ers、シーホークスに。ガードナーとリードの二人組がCBのリーダーになるでしょう。二人共もう3年目のタッグですから、ツーカーの仲でしょう。
SS ラマーカス・ジョイナー( Lamarcus Joyner)#29
2014年 / 2巡 / 41位 / FSU
この人はもともとラムズのCBでした。4年経過した後の2018年もフランチャイズタグを獲得で1年だけ残留。Week11のチーフス戦で見事インターセプトを記録し勝利。その勢いのままスーパーボウルにでましたね。2019-2020はレイダースに移籍しており、あまり目立ったスタッツはなかったように見えます。2021年JETSへ移籍してます。
SS/KR アスティン・ダイヴィス(Ashtyn Davis)#21
2020 / 3巡 / 68位 / カリフォルニア大学
セーフティであり、かつスペシャルチームのリターナーでもある選手。生まれも育ちもカリフォルニアの西海岸のリア充男。
大学時代はハードル競技をしてました。やっぱりNFLに行く人は何やらしてもすごいわ。ハードルのように敵のタックルを飛び越えていくのでしょう。