昨年の「鎌倉殿~」から、大河ドラマをみるようになりました。今年の「どうする家康」はかなりポップなテイストですが、ドラマとして面白いですね。俳優陣が豪華なのも魅力です。
今回、歴史上の戦国武将と、NFLのヘッドコーチがよく似てるなと思ったので、まとめてみたいと思います。それではどうぞ。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
武田信玄の言葉は、孫子の兵法書
5/7、日曜日の放送で武田信玄が三河に侵攻。浜松城で籠城する徳川家康が、信玄の挑発に乗り出陣。背を打つつもりが三方ヶ原にて布陣する信玄が迎え撃つ。という話でした。決戦はおそらく次週になるかと思います。
家康を釣る信玄が『勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む。』と語っていました。これこそ孫氏の兵法書の一説です。
孫子は紀元前500年くらいに活躍した軍師・武人です。「いかに勝利するかでなく、いかに敗北しないか、戦争を回避するか、戦争するなら必ず勝て。」ということをまとめたものです。三国志の曹操孟徳や、源頼朝、武田信玄、ナポレオンなどにも愛読されています。またその思想は企業経営にも等しく当てはまるため、英語では「The Art of WAR」と英訳されており、いまでも国を問わず読まれています。
NFLにも通じる孫子の「まず勝ってから戦え」
いまNFLはオフシーズンです。開幕まであと4ヶ月弱あります。戦国時代であるならば、戦の準備期間といえます。
「まず勝ってから戦え」は
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「勝利のための準備を徹底して行え」
となります。
勝利のための準備とは、
①軍備を整える(トレード)
②敵の弱点を見極める(スカウティング)
③自軍の強みを練磨する(トレーニング)
④調略し敵軍を瓦解させる(ポイズン)
となります。
今回、ペイトリオッツのビル・ベリチックがドラフトで仕掛けた技が、④敵を弱体化させる、という効果がありました。
ベリチックは自軍がもつ指名権をスティーラーズと交換。そしてスティーラーズのGMオマー・カーンは、ジョージア大学のOTブロデリック・ジョーンズを指名します。このセレクトを、焦ったのがJETSです。
ペイトリオッツと同地区のライバルである、NYジェッツ。QBアーロン・ロジャーズを獲得し、最大のニーズはOTでした。しかし1巡でめぼしい選手は3人もいなくなり、もうジョージア大学のOTしか残っていませんでした。スティーラーズにJETSよりも先の指名権を与えジョーンズを獲らせる。JETSは頭に血が上り焦り、プランがガタガタ。そしてDLを指名することになったわけです。
これは兵法三十六計の「借刀殺人」という計です。三国志時代に、関羽が討ち取られた作戦です。関羽と敵対する魏の司馬懿が、呉の孫権を介入させ勝利する。これの現代版が今回のドラフトで実践されたという解釈をしてます。
刑編『負けない備えを優先せよ』
これも、NFLに通じる教えです。O#をいくら鍛えても、成功確率はどうしても発生する。D#を鍛える。穴をなくす。敵の選択肢を少なくする。色々なことがありますが、やはりフットボール、特にNFLはD#が大切。
孫子が言うには、敵が自軍を攻撃させても負けない体制があれば、敵は次第に弱点を表す。そのタイミングを待つ。というもののようです。そこまでフットボールにフィットしないかもですが、やはり守備こそ戦争では大切というのは、目からうろこですね。
完全無欠のボクサー、フロイド・メイウェザーも、パンチ力や必殺技で評価されるのではなく、その強さの秘訣はディフェンスにあると言われてます。パンチが当たらない、疲れてスキが生まれたところをガツンとやられる。まさに孫子の兵法書です。