NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

アメリカで最強の人気を誇るNFL。人間を超越したNFLの名選手や、試合結果・移籍情報などのニュースを熱くレポートします!

歴史に名を残す 伝説のQBらを紹介。

こちらは、NFLの歴史を作ってきた、優秀なQBたちをランク付けしてある写真ですね。

 

一段目(Tier 1)には、トム・ブレイディひとりが君臨しています。これには諸説あると思うのですが、ひとまず、そういうことで。

 

丸をつけたのが、現役の選手たちです。こうしてみると、史上最強メンバーに現在6人も名前が上がっているというのは、本当に面白い時代ですね

 

今回の記事では、現役は放置で、引退した選手を少し紹介したいと思います。

【↓↓今日のお題↓↓】

NFLが日本でもっと浸透しますように。ではどうぞ。

 

 

ペイトン・マニング(1998-2015)

1976年生まれの46歳。現役時代は、コルツとブロンコスの両方でスーパーボウルを優勝している。テネシー大学出身でドラフト1位でNFLデビュー。トム・ブレイディやドリュー・ブリーズら後輩に更新されるまでは、NFLのレコードはほぼ全てマニングのものだった。

背番号18と同じく18年間の現役生活を全うした。コルツは18を永久欠番として、スタジアムにマニングの銅像を建てています。

 

ジョー・モンタナ(1979-1994)

1956年生まれの66歳。49ersの黄金時代を作ったQBで、どんな局面からでも冷静さを失わずタッチダウンを奪ってくる姿勢に「ジョー・クール」というあだ名が付いた。史上最高のQBと評価もされてて、アメフトしらない人でもモンタナだけは聞いたことがある人も多い。

スーパーボウル4回優勝!ってだけでもすごいんですが、ゲームの中身がすごい。華麗な大逆転を数多く成功させてきたところがスゴイ。モンタナマジックと呼ばれた。第23回スーパーボウルでの大逆転は、「The Drive」と称され、今でも語り継がれている。

ドリュー・ブリーズ(2001-2020)

1979年生まれの43歳。現役生活20年をほぼセインツで過ごす。ハリケーンカトリーナのあと、ニューオーリンズにスーパーボウル優勝の栄華をもたらし、NOのスターとなった人。パス獲得ヤード数、タッチダウンパス数、パス成功数など数多くのNFLレコードを持っている。(ブレイディが現役を続けているので更新されるのも多い)

身長が182cmとあまり高くないにも関わらず、ここまでパス攻撃を得意とするQBも珍しい。圧倒的なコントロール、パスの強さをもっていて、なおかつ負けん気が強く根性がスゴイ。身体がボロボロになりながらも、最後まで投げきった引退試合は、感動モノ。

 

ジョン・エルウェイ(1983-1998)

1960年生まれの62歳。現在デンバー・ブロンコスのGM兼副社長を担当している。新しくオーナーが、ロブ・ウォルトンに変わったので、その仕事がどうなるか微妙なところ。スタンフォード大学時代から圧倒的スターでMLBからもお声がかかっていた。ブロンコスでスーパーボウルを2回優勝している。それまでは長年苦しい展開だったが、エルウェイの評価が落ちることはなかった。

 

引退後はスポーツチーム経営に積極的になり、2011年からブロンコスのGM兼副社長に組閣。そして早速にペイトン・マニングを確保。スーパーボウル優勝を経営側から実現する。

 

オットー・グレアム(1946-1955)

1921年生まれ、2003年に82歳で鬼籍。クリーブランド・ブラウンズのQBとして当時のリーグを完全無双状態だったと言われている。彼が現役生活を過ごした10年のうち、リーグ優勝7回、チーム成績57勝13敗。プレイオフでは9勝3敗と相当な記録をだしてる。

NBAと競争してたNBLでも選手として活躍しチャンピオンになり、アメリカ史上初の2スポーツで優勝した初めての男として、歴史に名を刻んでいる。

 

ダン・マリーノ(1983-1999)

1961年生まれの60歳。ドルフィンズのいち時代を築いた代表的な選手。モンタナやエルウェイらと共に、当時のNFLの時代を作ったスターに一人。ポケットパサーとして、強肩でどんどんパスを投げてゲームを作ってきた選手です。

 

60歳になった今でも、眼光鋭く現役時代と変わらない存在感。マイアミグリーンのジャケットが見事に似合いますね。

 

ジョニー・ユナイタス(1956-1973)

1933年生まれ、2002年に69歳で鬼籍。キャリアのほとんどをコルツ(当時はボルチモア)で過ごし、スーパーボウルができる前のNFLでチャンピオンに3回。スーパーボウルができてからは、第5回スーパーボウルで優勝している。なんと2012年にドリュー・ブリーズに抜かれるまで、連続47試合タッチダウンパスの記録を保持していた。史上最強のQBのひとりとして有名。

あだ名は、ジョニーUとか、ジョン・コンスタンチンとか。1979年にNFLの殿堂入りを果たしています。前の奥様の間に5人の子供、次の奥様との間で3人、合計8人の子供に恵まれてます。

 

 

ブレット・ファーブ(1991-2010)

1969年生まれの52歳。グリーンベイ・パッカーズのQBとして、1995年から3年連続最優秀MVP受賞、297試合連続出場など多くの記録を残してる鉄人QB。とにかくタフな印象が強い選手で、サックされる回数も多いが、それでも立ち向かう勇敢さに男も女も憧れた。剛腕でロングパスで逆転するシーンも多いスター選手。

1996年にはグリーンベイ・パッカーズに31年ぶりのスーパーボウル優勝をもたらす。ダン・マリーノ、ジョン・エルウェイらと共に時代を築いたQBとして今なお印象が濃い。彼の後に、パッカーズを継いだのが、現在のアーロン・ロジャーズ。バート・スターら3人がGBのレジェンドQBです。

 

スティーブ・ヤング(1985-1999)

1961年生まれの61歳。ジョー・モンタナのバックアップQBから、スターに成り上がってきた男。1991年のプレイオフで怪我でモンタナに1年間の欠場が到来。その座をヤングが担当するようになり、モンタナとスターター争いをするようになる。

モンタナが49ersからカンザスシティ・チーフスにトレードとなり、その後スーパーボウルを優勝するように成長。左投げのQB、そしてスクランブルでランでD#をかき乱す、モバイル型QBの走りとして、NFLの代名詞となった選手。

 

名前にヤングが入ってて、大学もブリガム・ヤング大学。関係者どころか、創設者ブリガム・ヤングの孫の孫の子。ブリガム・ヤングはキリスト系の新興宗教。

バート・スター(1956-1971)

1934年生まれ、2019年に85歳で鬼籍に。アラバマ大学を出た白人選手で南部出身。お父さんは太平洋戦争で空軍で従軍していた。NFLではパッカーズのQBとして有名。名将と名高いヴィンス・ロンバルディがHCになってから、彼の才能が開花する。第1回スーパーボウル、第二回スーパーボウルの両方を優勝した記念すべきQB。

彼の背番号15番は、パッカーズの永久欠番になっています。しかし、大学卒業時の評価は低く、レギュラーでも無かった。指名は17巡目全体200位とかなり低い。まるでトム・ブレイディのようです。

 

トロイ・エイクマン(1989-2000)

1966年生まれの55歳。現在もスペシャルナイトの解説に登場するほど、エイクマンの人気は高い。低迷続くダラス・カウボーイズのQBとして、救世主的に登場する。そしてカウボーイズの1990年代の黄金時代を築いていく。スーパーボウル優勝は3回と輝かしい記録を残している。

引退後は、NFL on FOXの解説者としてデビューし、スーパーボウルの解説も担当するほど人気が高い。

ベン・ロスリスバーガー(2004-2021)

1982年生まれの40歳。自分よりも年下だという事実にビックリ。現役生活を全てスティーラーズで過ごした稀有な人。ビッグベンの愛称で知られ、巨大な肉体を駆使したプレイが印象的。足は速くなくポケットからでることない典型的なスタイルだが、タックルの芯を上手にずらし巨体で相手を倒す。そして正確なロングパスを投げる。スーパーボウルには2回優勝し、数多くの受賞を得ている。

 

ロジャー・ストーバック(1969-1979)

1942年生まれの80歳。現在(2022年)も元気にされてます。ダラスカウボーイズの名選手でスーパーボウルを2回優勝しており、現役生活をすべてダラスで終えたMr.カウボーイズ。全体指名は129位でして、当初はスターターでなく控え選手として期待されてた。クレイグ・モートンがスターターしてて、スーパーボウルで自滅。そこからチェンジされキャリアが始まった感じ。

もう一人のMr.カウボーイズのトロイ・エイクマンとは、共同でNASCARのチームを経営しています。いろんな意味でダラスの顔となる人ですね。もちろん1985年にNFLの殿堂入りしています。ご出身がオハイオ州シンシナティなのでドイツ系がルーツなのかも。

フラン・ターケントン(1961-1978)

1940年生まれの82歳。先程のロジャー・ストーバックとは同時代に活躍した選手です。18年のうち13年をミネソタ・バイキングスのQBとして活躍されてきました。途中ジャイアンツに5年だけ移籍していました。ここに上がっているQBたちは皆スーパーボウルを優勝していますが、ターケントンだけは優勝していません。しかし、彼が1978年で引退したとき、NFLのQB記録はほぼ彼が独占していたほど。凄さが伺いしれます。

彼がQBをしていた時代のバイキングスは強かった。D#チームは「Purple People Eater / パープル・ピープル・イーター」(紫の怪物)と異名をとっていました。スーパーボウルは3回出場しています。最後の7年のうち6回プレイオフに進出。ターケントンはあと少しでリングが取れなかったんですね。

 

イーライ・マニング(2004-2019)

1981年生まれの41歳。前述のペイトン・マニングの実弟です。スーパーボウルに2回出場し、2回とも優勝しています。そしてどちらも、ペイトリオッツとの対戦で、トム・ブレイディに負けていない唯一のQBとしても知られてます。

兄ペイトンの冷静さとは違い、かなり熱くなるタイプの選手。インターセプトされることも多く、ゲームを崩すこともあった。しかしそれが逆に魅力的でドキドキハラハラさせながら、最後にドラマチックに逆転してくる。そしてスーパーボウルを優勝してくれるから文句のつけようがない。

 

フィリップ・リバース(2004-2020)

1981年生まれの41歳。Mr.チャージャーズといっても良いほど象徴的な選手でした。(なんと年下かよ・・・)。上記のマニングと同じドラフト組で、チャージャーズに指名されたマニングと、ジャイアンツに指名されたリバースが急遽入れ替えることになった。それがリバースのNFL人生のスタートでした。

 

投げ方が横投げと変わっていたり、変顔が有名だったり、ずいぶん子だくさんだったり、本当に逸話の多い方で、僕はとても大好きです。

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ダン・ファウツ(1973-1987)

Dan Foutsは、1951年生まれの71歳。オレゴン大学から3巡でチャージャーズに指名されて引退するまで同じチームでした。プロボウルに6回、最優秀攻撃選手に1回、オールプロ1stに2回、2ndに2回、1979年はパス成功率リーグ1位と誉高い記録を残しています。

引退後はNFLのアナリストとしてCBSチャンネルや、ABC放送などに、テレビ出演をするなど精力的に活動をされていました。

ウォーレン・ムーン(1978-2000)

Warren Moonは、1956年生まれの65歳。なんとドラフト外からこの偉大なリストに名前を連ねてきた努力の人です。CFL(カナディアン・フットボールリーグ)のエドモントン・エルクスからデビューして、その後オイラーズ、バイキングス、シーホークス、チーフスとNFLを跋扈してきました。

 

色々ありますが、やっぱり9年在籍してたオイラーズのQBという印象が強いでしょうね。当時に最優秀攻撃選手賞、9回プロボウル、マンオブザイヤーなど栄光をその手にしました。引退後は、キャム・ニュートンの良き師として精神的な部分のアドバイスなど、様々していたようです。

 

テリー・ブラッドショー(1970-1983)

1948年生まれの73歳。ピッツバーグ・スティーラーズの黄金時代を作ったQBです。鉄のカーテンといわれ鉄壁のディフェンスをもち、ブレッドソーの剛腕からなすパスプレイ、当時のスティーラーズはそれはそれは強かったそうな。

引退後はテレビにバンバン出演するイケオジ。嫁さんも3回も変えています。なんかいまいち私生活は落ち着いてないように見えます。それにしても、彼はスーパーボウルを4回も優勝してます。これほど優勝した選手はブレイディとブラッドショー以外にいません。

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カート・ワーナー(1994-2009)

1971年生まれの51歳。スーパーのレジ打ちから、スーパーボウル優勝のQBになるという素晴らしいアメリカンドリームを掴み取った夢の人。彼の人生は全アメリカンの自慢だったり、背中を押してくれてる。

ラムズ時代にスーパーボウルを優勝しており、年間MVPに2回輝いています。彼の人生が映画「アメリカン・アンダードッグ」になってます。これ本当に名作だと思うので、ぜひとも御覧ください。

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サミー・ボウ (1937-1952)

1914年生まれで2008年に94歳でお亡くなりになってる暦年の戦士。サミー・ボウは、1937年と1942年、ワシントン・レッドスキンズをNFLチャンピオンに導き、連続でプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選出された。

昔の時代だからか、QBだけでなくRBやCBもしていたらしい。どのポジションをやらせても一流の記録を出してたらしく、彼の運動能力の高さが伺いしれます。ずっとワシントン・レッドスキンズでプレイしてきた。1963年に殿堂入りを果たしています。

 

ジム・ケリー(1984-1996)

1960年生まれの60歳。ビルズのQBといえばこの人。ビルズが4年連続スーパーボウルに出場したときの選手ですね。残念ながらそのどの年も優勝は叶わなかったのですが、スーパーボウルに4年連続出場するだけで大偉業です。

生まれはピッツバーグ。地元の名門ペンシルバニア州立大学(通称ペンステート)に進学するもQBじゃなくてLBさせられてたところを、マイアミ大学からQBとして引き抜かれまして大成功。

ビルズのO#は「K-Gun」と言われるノーハドルO#でリーグを倒してきました。Kはケリーのイニシャル。彼はハドルを組まず、QB自らD#を読み、全てに命令をしてきました。ガンガン攻める姿が、チーム名の由来となったバッファロービルそのものだったようですね。

 

レン・ドーソン(1957-1975)

LEN DAWSONは1935年生まれの87歳。パデュー大学卒業の名選手でした。スティーラーズで3年、ブラウンズで2年、その後AFCのダラステキサンズ / チーフスで14年、合計で19年をプレイした選手ですね。このキャリアだけみてもスゴイ。

第4回スーパーボウルを見事優勝。カンザスシティ・チーフスを最初に優勝させたQBですね。ドーソンの次に優勝QBが、現在のパトリック・マホームズです。ずいぶん間が空きましたね。

 

ジョー・ネイマス(1965-1978)

1943年生まれの79歳。NYジェッツの名選手ですね。スーパーボウルに優勝しています。JETSを優勝させた最強の男が、ネイマスです。ハンガリーがルーツのようで、祖父がピッツバーグあたりに越してきたようです。

現役時代は多くの浮名を流したようで、NFL史上五本指のプレイボーイと言われるほどです。

ドリュー・ブレッドソー(1993-2006)

1972年生まれの50歳。トム・ブレイディが来るまでは、彼がペイトリオッツのスターターQBとして9年間努めた人でした。その後はビルズとカウボーイズで現役生活を終えました。4回プロボウルに選ばれ、1994年のパッシングリーダーに。

ドノヴァン・マクナブ(1999-2011)

1976年生まれの45歳。イーグルスのQBとして活躍しました。元祖モバイル型QBでランでもパスでもゲインできる名選手。強肩を生かしたロングパスと、スピードでミスマッチをつくるイーグルスのレシーバー陣に、抜群のコントロールでマクナブのパスが刺さる。14秒の間、ラッシュを交わしつつ、ディープゾーンに正確無比なパスがいく。

ケン・ステイブラー(1968-1984)

KEN STABLERは1945年に生まれ、2015年に69歳で死去している。レイダースのQBとして11年のシーズンを投げ、第11回スーパーボウル優勝に大きく貢献している。引退後はスポーツ解説者としての余生を歩む。

ノーム・バン・ブロックリン(1949-1960)

Norm Van Brocklinは1926年に生まれ、1983年57歳でお亡くなりになりました。「ザ・ダッチマン」と異名をもつ名QB。NFLでは12シーズンをプレイした。オレゴン大学卒業ドラフト4巡でラムズから指名を受ける。

現役生活引退後、すぐにHCに着任。バイキングスで6シーズン、ファルコンズで7シーズンを戦うも、地区優勝した経験はなし。1983年に57歳の若さでお亡くなりになっています。

 

ジム・プランケット(1971-1986)

Jim Plunkettは、レイダースのQBとして有名。1978-1986年の間でスーパーボウルに2回優勝している名選手。ドラフトではペイトリオッツから全体1位指名を受けてるものの5年で放出されてます。

 

シド・ラックマン(1939-1950)

Sid Luckman、1916年生まれ。1998年81歳でお亡くなりになってます。ベアーズのQBとして活躍をされました。引退後はシカゴ・ベアーズの副社長としてチーム運営に貢献。