チーフスのOCエリック・ビニエーミー。1969年生まれで、今年51歳になる人です。チーフスの爆発的なオフェンス力の立役者でもあり、オフェンシブ・コーディネーターとしての能力を高く評価されてるコーチです。
2019年、アンディ・リードHCとともにチーフスのスーパーボウル優勝を牽引。今年2020年シーズンも引き続きチーフスを強く指導しました。しかし、コロナウイルスがパンデミックを起こしましたね。
NFLではマスク着用は義務付けられて、コロナ対策マニュアルなどが整備され、シーズンは中断せず続行するという決定が。チーフスとしても2連覇を狙う上で、ビニエーミーの存在は欠かすことのできないキーパーソンだったわけです。
彼には脳性麻痺をもつ息子さんがいました。同時に呼吸器系の疾患ももっていました。シーズン通して仕事すれば当然、感染リスクも高まります。もし自分が感染して息子に移してしまったら、、、そういう心配を抱えてたわけです。けれどもビニエーミーはシーズンを諦めるという選択はしませんでした。
なんと彼はキャンプインから、スーパーボウルが終わるまで。6ヶ月間全てをホテルで生活していました。家族と離れ、己を隔離し続けるという荒業を選択していたんですね。こうしてチーフスというチームにOCとして貢献することができ、スーパーボウル出場までチームを牽引したというわけです。
まとめ
彼はコーチとして実に優秀だと評価されます。しかし、今回の事を知って、僕は評価を別の角度で改めました。彼の行動は孔子がいう、義であり、仁の心のように思うのです。
私欲だけでなく、チームのためになすべきことをする。またその行動の根幹には相手への思いやりという優しさがあること。このような心の徳の高さをもった人物なのかと感じた次第です。
こういう人物こそ、高く評価され続けてほしいし、注目されてほしいですね。