HCマイク・マッカーシーがついに解雇された。この2シーズンの低迷ぶりに加え、Week13で今シーズン最弱のアリゾナ・カーディナルズに敗北した試合ぶりをみて、経営者が即断した様子。
かねてより、マイク・マッカーシーHCのプレイコールは、アーロン・ロジャーズも否定的でした。ファンもプロ解説者からしても、古臭く、一辺倒なパターンしかなく、結局ロジャーズ任せのスタイルでないか。と揶揄されていました。
しかし、「解雇もわかるけど、ちょっと早くない?」という同情的な意見もあるようです。ここらでちょっと彼のキャリアを振り返ってみましょう。
HCマイク・マッカーシーのコーチ年表
1993- チーフス(OCアシスタント)
1995- チーフス(QBコーチ)
1999- パッカーズ(QBコーチ)
2000- セインツ(OC)
2005- 49ers(OC)
2006- パッカーズ(HC)
2010- 45回スーパーボウル優勝
ということで、もう12年間もパッカーズのHCだったんですね~。他のHCとキャリアを比べた記事がありますんで、またご覧ください。コーチ業をスタートしたのは1987年頃。彼は24歳のときからコーチ道を歩んできたんですね。
ビル・ウォルシュの孫弟子 ポール・ハケットの直弟子
まぁほとんどのHCはビル・ウォルシュのコーチングツリーに入るのですが、彼はその中でも血が濃い方ですね。ポール・ハケットさんは、NFLではHC職についてませんが、QBコーチやOCなど専門職でコーチ業を頑張った方。カレッジのUSCでもコーチを担っていました。
グリーンベイ・パッカーズは、アーロン・ロジャーズという魔法使いのようなQBがいます。その以前はブレット・ファーブという偉大なQBがいました。多少雑なプレイコールだったとしても、彼ら二人がそれをかき消すような名プレイをしてくれる。そのため、コーチの存在感が少し薄れるように思います。
この後は誰がHCになるのか?
12年間もの長い期間、HCを務めた人間がチームを去るわけです。次にくるHC次第でチームはガラリと様子を変えると思います。さてどんな人物が候補にあがるのでしょうか。ちょっと予想してみましょう。
予想①「ジョシュ・マクダニエルズ」現NEのOC
これはかなり濃厚路線でないかと思われます。2018年シーズン前に移籍騒動がありベリチックHCとオーナーが彼を引き止めた。ベリチックの教えを刻み込んでいる名コーチ。ブレイディにできてロジャーズにできないはずは無し。敵戦力を大きく崩す一手にもなるので、かなり濃厚。
予想②「ジョン・ディフィリッポ」現MINのOC
昨シーズンまではイーグルスのOCフランク・ライヒのもとでQBコーチをしていた人。現在はバイキングスのOCをしています。過去にもブラウンズのOCをいしてたが成果をあげられず。それほど優秀だとは思えません。
予想③「ジム・ハーボー」現ミシガン大学HC
レイブンズのHCジョン・ハーボーの弟。かつて49ersのHCをしてました。49ersとレイブンズのスーパーボウル兄弟HC対決があったのを思い出します。ミシガン大学では鳴り物入りでHC職についたものの、それほど結果を出せず苦戦しています。とにかくミシガン愛が強いので、(カレッジに行くとそうなるらしい)そっちのリプレースが済まないことには腰が重そう。
予想④「リンカーン・ライリー」現オクラホマ大学HC
ブラウンズのQBベイカー・メイフィールドの母校。オクラホマ大学スーナーズのHC。彼がHCを勤めるようになった2017-2018は、オクラホマ大学がBig12カンファレンスでのChampion連覇。昨シーズンはセミファイナルでジョージア大学に敗北。
まだ35歳と若いHCなので、彼のような人材ならば、マイク・マッカーシー時代の膠着したプレイブックを刷新できるかも知れない。リーグに新陳代謝を産ますためにも、こういう人事を期待したい。