先日、この記事「スーパーボウルCMに出てたセレブたち」を書いていて、企業毎に過去現在の変化を見てみると面白いかも知れないと思いました。
。CM常連でいうと車関係の「ヒュンダイ、トヨタ、ジープ、キア」、ビール関係の「バドワイザー、バドライト、ミケラボ」など、スーパーボウルでは毎年同じような顔ぶれの企業が広告をだしています。
今回はその常連さんの中でもライバル関係にある「ペプシ」と「コカ・コーラ」について5年間を振り返ってみたいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
2015年・スーパーボウル49回
【2014年の主な出来事】
・チリ沖大地震M8.4
・911以降初、WTC跡地に新ビル竣工
・トヨタ自動車 639万台のリコール
・大韓航空ナッツリターン事件
ペプシは・・・・こういう感じ。たった5年前だけど、大分雰囲気違いますね。
コーラはちょっとメッセージ性が強い。詩的なCMだね。
2016年・スーパーボウル50回
【世界での主な出来事】
・イスラム国日本人殺害
・異常気象対策パリ協定締結
・米国同性結婚が全州で合法化
・VW排ガス規制不正問題
・新国立競技場白紙撤回
ペプシ2016年のCMは、1980年代を感じさせる作品。ノリノリで見てて楽しい。
コカ・コーラ2016には超人ハルクが登場。マーベル映画作品のような大作です。
2017年・スーパーボウル51回
【世界での主な出来事】
・フロリダ銃乱射事件
・IS問題継続
・ブラジル,リオデジャネイロ五輪開催
・カストロ議長死去
・トランプ大統領誕生
ペプシ2017はないみたい。その代わりに、この年のCMを。ケンダール・ジェニファーがとてもかわいい。
コカ・コーラ2017 CMはやっぱり作品つくる気持ちがつよいな。映画みたい。ちょっとカッコつけてる感じもする。
2018年・スーパーボウル52回
【世界での主な出来事】
・大統領令にて中東国の入国がストップされる
・ソマリアで大飢餓620万人
・プエルトリコが8.3兆円赤字で破産
・世界各地でイスラム過激派による爆破事故多発
・VWガソリン車ストップを決定
ペプシ2018は、51歳のシンディ・クロフォードが登場、かわらずイケテル。めちゃいい女。過去現在を行き来する映像。昔のアメリカもカッコイイよね。
コカ・コーラ2018。アメリカをイメージさせるよりも、世界の雑多な多様性を印象づける感じ。全体を通して爽やかでペプシみたいな言語化できそうな分かりやすさがなく、雰囲気で伝えようとしている。
2019年・スーパーボウル53回
【世界での主な出来事】
・トランプ大統領と金正恩がシンガポールで会談
・オウム真理教麻原他死刑執行
・アメリカがユネスコから脱退
・プーチン大統領が再選
・アサド政権にミサイル攻撃
・イギリスヘンリー王子ミーガン妃結婚
ペプシ2019。問答無用でハイテンションを押し付けてくる感じ。ペプシの印象がはっきりしてていい。近年のCMでは一番頭に残ってる作品だと思います。
コカ・コーラ2019。コーラは相変わらずセンスがいい。今回はアニメーション作品で登場。もう多様性通り越して人間ですらないという状態まで昇華してる。最後のタイトルがぴったりとハマる名作。
2020年・スーパーボウル54回
【世界での主な出来事】
・トランプ大統領 国家非常事態宣言
・香港民主化デモで国内過激化
・平成から令和へ 新天皇皇位継承
・ラグビーW杯開催
ペプシ2020年は、コカ・コーラからペプシへと変身するイントロ。新進気鋭のH.E.R.が登場し注目を集める。映像と音楽でボルテージを上げるのはペプシの常套作戦だね。
コーラ2020には、映画監督のマーティン・スコセッシと俳優ジョナー・ヒルが登場。今回は珍しくエナジードリンクのCMになってます。
まとめ
いかがだったでしょうか。振り返ってみると「ペプシはノリノリ」、「コーラは爽やか」。そんな共通点が見えたんじゃないでしょうか。企業イメージ、ブランディングをしっかりデザインするのは、欧米諸国は上手です。
日本の中小企業も学びたい所です。なかなか自社の本質を掴むのが難しいのですがね。それでは、また次回。