NFLでは「スタッツ(Stats)」という記録が評価の指標になります。ランでどれだけ走ったか、パスどれだけ受けたかなどです。
QBだとやはりパス記録が一番注視されます。キャリアでパスyds、1年でのパスyds、1試合での平均パスyds、TD回数、1試合でのTD回数など、ありとあらゆる切り口でもって因数分解されます。こういう理系な考え方が合理主義のアメフトは大好きなのです。
さて、今回はそんなスタッツからQBを切り取ってみたいと思います。ただし、時代が変わればルールも変わります。最近はQBに有利なルールが多くみられる兆候がありますので、単純に比較するのもフェアではないかなーとは思います。ともあれ、NFLが日本でもっと浸透しますように。
シングルシーズン最多パスはペイトン・マニングだけど・・・
これは1年間の記録を比較したものです。ペイトン・マニングが2013年に5,477ydsのパスを成功させており、これが歴代最高記録となっています。
でもね、このグラフをみてください。これ公式サイトの数字をもとに僕がエクセルで作った歴代トップ10QBの記録ですけど、
トップ10人中5人がブリーズの記録。コイツは本当に凄い!
2位ドリュー・ブリーズの差はたった1yds。だけじゃなくって4位5位6位も10位もブリーズ。なんとトップ10のうち半分はドリュー・ブリーズが記録を出してるってことです。普通ありえないでしょ。身長がたったの180㎝しかないQBなのにです。本当に恐ろしい才能と精度ですね。あんな、むちゃくちゃ投げてたと思ってたチーフスのパトリック・マホームズよりも、ずっとたくさん投げてます。こりゃブリーズ本当にヤバイ。
キャリアパスydsをからも切り取ってみる
こちらがちょっと見にくいかも知れないですが、現役生活全体を通して、投げたパス獲得yds数の合計です。2018年に記録を更新。マニングの記録を抜いてブリーズは歴代トップになってます。やっぱりブリーズすごい。そしてまだ現役で投げ続けてますから、これからまだ記録は伸びます。
1試合あたりのパスはどうか?
やっぱりブリーズすごい。こちらは1試合あたりに成功させたパスの総長。これはまぁ、当然ですがブリーズが最長、やっぱりブリーズすごい。あと、ここに名前があがってくるのが、ファルコンズのQBマット・ライアンと、パッカーズのQBアーロン・ロジャーズ。
1試合あたりのタッチダウン数は?
こっちはタッチダウンの記録です。ブリーズは堂々の3位。やっぱりブリーズすごい。1位はQBアーロン・ロジャーズですね。ブレイディのようにショートパスで攻めて行って、最後ランで仕留めるようなタイプのQBもいるし、ロジャーズのように中距離からいきなり得点するタイプもいます。これは狩りの仕方の違いのようなもので、どちらが良いQBか?といわれると、難しいものです。
まとめ やっぱりブリーズすごかった
パスの精度でいうとブリーズ天下一品だと言えますね。さすが40歳になっても現役引退せず、それどころかまだまだSBを狙いに行けるQBです。トム・ブレイディにばかり優勝リングが行っとるわけですが、来年こそは、ドリュー・ブリーズ、もしくはアーロン・ロジャーズあたりにチャンスをあげたって欲しい!ギリギリでいつも勝てないんだよね~~~頑張れ~~