3月1日から4日までの4日間は、スカウティング・コンバイン。ドラフト候補生の品評会で、様々な種目の数値を測る、運動測定みたいなものです。
種目などについては、こちらの記事に詳しくかいております。ご興味ありましたら、ご一読ください。
人間離れした記録を叩き出す選手ばかりですが、やはりアメフトはチームワークであり、球技であることを忘れてはなりません。コンバインはすごいけど、プロでは普通、これがNFLあるあるの1つです。
今回の記事では、「あんなにすごかったのに逮捕された人」というのを紹介します。NFLが日本でもっと浸透しますように。
歴代QB最速男 40yds4.35sのレジー・マクニール
かつてのNFLプレイヤーです。テキサスA&Mから2006年のドラフトでNFLにデビューしています。第6巡193位でベンガルズからデビューしてましたが、NFLにいたのは2006年の1年だけでした。しかもQBとしてでなくWRとして。
だけども彼は、同年にヒューストンの街中にあるクラブで警察に逮捕されてます。どうも麻薬関係のことで逮捕されたようで、それが元でNFLから追放されます。その後しばらくして彼のニュースを聞くことになるわけですが、今度は大麻事件でした。
優れた才能に恵まれた人物でした。4.35sはアントニオ・ブラウンよりも速い。誠実に仕事に向き合っていれば、一角の人物になれたはずなのに、彼は犯罪者の下り坂を転がりました。
歴代QB第3位の快足 4.42sマーカス・ヴィック
もう名前で連想するのが、マイケル・ヴィックですね。「あれ？なんか関係ある人かな？」と思って調べてみたら、実の兄弟。ヴィックの一番下の弟でした。彼もまた兄貴同様に犯罪を犯して逮捕されてます。
ヴァージニア工科大学を卒業し、コンバインで好成績を残したものの、ドラフトで名前は呼ばれず、ドラフト外でマイアミ・ドルフィンズと契約するも、1年間で排除されています。
マーカス・ヴィックも兄同様問題児でした。大学生時代にも女性に性的暴力、虐待などの事件があり、2006年に6億3000万で起訴されてます。NFLからリリースされた後も、大麻・アルコール・暴行・武器の所持・麻薬などの犯罪を重ねています。
まとめ
いかに高く飛べようが、疾く動けようが、結局のところ、ゲームで成績を出せるかどうかは、それだけでは決まりません。
戦略を正しく理解すること、緊張感ある局面で最大の能力が発揮できるハートをもつこと、運動以外の部分が多く占めています。さらにプロになってからも自分と向き合えるか、など人格の部分、心の部分もとても重要なのです。
コンバインやドラフトは大学生にとってはゴールかも知れない。しかし、ドラフト外でプロボウルに選ばれ活躍する選手もたくさんいるし、6巡指名でスーパーボウルを6回優勝したブレイディのような選手もいます。ドラフトとは、プロ選手にとってはスタートなのです。
好成績を出した選手たちが、これからNFLでの厳しい競争を勝ち抜くために、素晴らしい指導者にめぐりあい、心豊かな人生を歩んでくれることを切に願います。NFLが日本でもっと浸透しますように。
