さて今回ご紹介するのは伝説のプレイヤー、ブレット・ファーブ。1969年の49歳です。
ご存知の方もいるかと思いますが、強豪グリーンベイ・パッカーズを作り上げた最強のQBです。
「鉄人」と言うと、日本では2215試合連続出場をして、世界2位の記録をもっている「衣笠祥雄」さんを連想しますが、NFLでは「鉄人=ブレット・ファーブ」なのです。
伝説QBたちと戦いぬいた最強の戦士
1991年のデビューから20年の長きに渡りNFLでエースQBを勤め上げた殿堂入りの名選手。ジョン・エルウェイ、ダン・マリーノ、トロイ・エイクマンなどとNFLの時代を築いた人であり、ペイトン・マニングが記録を出すまでは、ブレット・ファーブがNFLレコードホルダーだった。通算で、508のタッチダウンを奪い、71,838ydsのパスを成功させている。現在もマニングに次ぐ歴代QB2位のレコードホルダー。
「鉄人」ブレット・ファーブ
1992 2位
1993 3位(プレーオフ)
1994 2位(プレーオフ)
1995 地区優勝
1996 スーパーボウル優勝
1997 スーパーボウル進出
1998 2位(プレーオフ)
1999 最下位
2000 3位
2001 2位(プレーオフ)
2002 地区優勝
2003 地区優勝
2004 地区優勝
2005 最下位
2006 2位
2007 地区優勝
16年間グリーンベイに在籍してて、プレイオフ進出11回!うちスーパーボウル進出2回!こんな輝かしい実績に合わせて、出場試合数は歴代1位で302試合。それもなんと297試合に連続出場という前人未到の偉業を成し遂げてます。だから「鉄人」と呼ばれちゃう。彼の自律心の強さとセルフコントロール力、さらに怪我しない頑丈さが伺える数字です。
さらに!
インターセプトされてる回数も338回と歴代1位!
ってことは、数々のターンオーバーを相手に与えても、それでも豪腕でゲームをひっくり返してきたって事ですよね。だからブレット・ファーブの試合はとってもエキサイティング!ハラハラさせるけどすごい強い!そんなグリーンベイ・パッカーズの時代ですよ。
2回のスーパーボウル出場
1996年にファーブは第31回スーパーボウル優勝を果たします。パッカーズは第2回スーパーボウルを優勝してから以来30年ぶり!一世代ぶりの全米制覇に缶詰タウンは狂喜乱舞の大騒ぎ。
ファーブの活躍は次の年も続きます。第32回スーパーボウルに出場し、QBジョン・エルウェイを中心としたデンバー・ブロンコスと死闘を演じます。これは残念ながらジョン・エルウェイに軍配が上がりました。
「すると思ったらせんのかい!」ドタバタの引退騒動。
パッカーズで現役を引退を表明したかと思えば、すぐに撤回!JETSのQBとしてNFLに復帰を宣言。2008年シーズンを戦って、肩の限界を感じ、もう一度引退しました。
でも、もう一回復帰!次はバイキングスで最後の最後、2年間をプレイして、2010年に本当に引退をしました。
熱く、クールで、タフで、勇敢で、ケンカ早くて、負けず嫌い。最高にアメリカらしい男の中の男、それがブレット・ファーブ。NFLの偉人ですね。
ブレット・ファーブの年表
1987年 サザン・ミシシッピ大学入学
1991年 ATLファルコンズ入団(2巡33位指名)
1992年 GBパッカーズに移籍
1996年 第31回スーパーボウル優勝
1997年 第32回スーパーボウル出場
2008年 NYジェッツに移籍(引退)
2009年 バイキングスで復活
2010年 本当に引退(現役20年)2016年 プロフットボール殿堂入り
20年も現役でプレイし続けたのは、後にも先にもブレット・ファーブだけです。ひょっとするとトム・ブレイディが記録を更新するかもしれませんが。
1991年にドラフト2巡で指名を受けたんですが、アトランタ・ファルコンズではプレイする機会がほぼ得られませんでした。
しかし1992年に、グリーンベイ・パッカーズからオファーがあり、ドラフト1巡指名権とトレードされて、パッカーズに移籍が成立します。
現役引退後
現役引退セレモニーは、GBパッカーズのランボー・フィールドで開催されました。輝かしい時代を作ってくれたブレット・ファーブの引退式は、どしゃぶりの雨の中。またクソみたいに寒い中だったので、ファーブはニット帽をかぶって登場。
このあたりどうもやんちゃなファーブらしいですね。
2016年にはカントンで、プロフットボールの殿堂入り。
輝かしい伝説のやんちゃ坊主、ブレット・ファーブは今も人気者。現役時代の姿がYouTubeにたくさんアーカイブされてます。
雪が降るランボー・フィールドでプレイするファーブの姿。本当にかっこいいですよね。僕も大好きな選手です。これからは後輩の育成に頑張って欲しいです。どうか末永く、フットボールに関わってほしいです。