ClevelandブラウンズのQBとして、いよいよデビュー戦を飾ったベイカー・メイフィールド。
デビュー戦となったのは2018年9月20日、Week3のサーズデイ・ナイト・フットボール。NYジェッツ戦でした。第2Q の残り4分ほどのタイミング。ジェッツに12点攻め込まれブラウンズはFGを蹴るチャンスもなく無得点の状態。会場は「ベイカーを出せ」との怒号飛び交う空気でした。そこでタイロッド・テイラーが怪我のためベンチに下がり、メイフィールドの出番が回ってきました。
オクラホマ大学時代のスタッツ
2017年シーズンでは43タッチダウン、パス成功確率で70%を超えています。これは大変素晴らしいです。
彼は素晴らしいQBぶりでオクラホマ大学を2017年度の全米チャンピオンに牽引しました。彼自身もハイズマン賞を獲得。年間最優秀選手賞も獲得。他にも数々のアワードを獲得して、大注目のままドラフトにエントリー。
サイズが少し小さい(185cm)なので、NFLではどうかという疑問点もありましたが、全体1位指名権をもってるCLEブラウンズは、ベイカー・メイフィールドを指名しました。
635日勝利していないブラウンズ
思えばブラウンズは、ずっとシーズンで勝てていませんでした。一番新しい勝利は、2016年シーズンのWeek15、クリスマスに開催されたLAチャージャーズ戦でした。そしてこの勝利も、2016年シーズンの初めてで最後の勝利でした。選手も街の人も、そのあまりにも久々の勝利にまるで優勝したかのような大騒ぎでした。
翌年2017年シーズンは16戦すべての試合で敗北。逆パーフェクトを達成したヒュー・ジャクソンHCは在籍2年間の32試合31敗のダメ監督ということですね。
そこをやっとこさ払拭してくれたのが、QBベイカー・メイフィールド。それはそれはスターQBとして大切に扱われる事でしょう。
結果ブラウンズには若いスター選手が多い
3年間も連続して全体1巡指名権を6人分持ってたブラウンズ。過去2年間です。2016年にも、2017年にも、2018年にも素晴らしい選手をドラフトで獲得しています。
今回のNYJets戦でも活躍していたのは、この5人が大活躍していました。
【2018ドラフト】
QBベイカー・メイフィールド(全体1位)
CBデンゼル・ワード(4位)
WRアントニオ・キャラウェイ(4巡)
【2017ドラフト】
DEマイルズ・ギャレット(全体1位)
SSジャブリル・ペッパーズ(25位)
TEデヴィッド・ニューク(29位)
2年間で5人も1巡選手を集めたチームは、後にも先にもブラウンズだけです。
自信家?ビッグマウス?なメイフィールド
QBには謙遜しがちな殊勝なタイプもいれば、モハメド・アリのように言葉で自分を追い込んでいくビッグマウスなタイプもいます。
彼はドラフトで
「俺は今回のドラフトの中で最もパス成功確率が高い。ダントツだ」
「僕は生意気なんかじゃない。自信があるだけなんだ」
というように語っています。
これからどうなるブラウンズ
QBベイカー・メイフィールド獲得し、またWRジャービス・ランドリーをトレードした事によって、オフェンスチームは大化けしたかのように見えます。そして他の選手の集中力も高く、丁寧にフットボールをするモラルの高いチームになったように思います。
とはいえ、2年間32試合でさんざん負けてきたわけです。QBメイフィールドはチャンピオンになった経験者ですが、他の選手は負け癖がついてきてる危険性があります。メイフィールドの勝者のメンタリティが浸透するまでしばらくかかるのかもしれないですね。
今回のシーズンはブラウンズに大注目して間違いないでしょう。