サンフランシスコ。めっちゃいい響き。行ってみたい・・・・アメリカ西海岸。
それにしても49ersって読めなくないですか?他の31チームは全部アルファベットで書いてるのに、こいつらだけ数字って。「フォーティーナイナース」って読みます。さて、なぜこんな名前になったんでしょう?
今回は、チームの本拠地であるカリフォルニア州と、サンフランシスコの紹介をして、チームの歴史へと掘り下げていきたいと思います。それではどうぞ。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
- 全米最大の人口をもつカリフォルニア州
- サンフランシスコ・ベイエリア
- サンフランシスコの名産・名物
- サンフランシスコの歴史とゴールドラッシュ
- サンフランシスコのスポーツチーム
- 49ersの誕生の歴史
- 現在のオーナーはジェド・ヨーク
- 本拠地は「リーバイススタジアム」
- サンフランシスコ・49ersの戦績
- HCはカイル・シャナハン
- O#チーム主要選手
- QBブロック・パーディ(Brock Purdy)#13
- RB クリスチャン・マキャフリー(Christian McCaffrey)#23
- RB テヴィン・コールマン(Tevin Coleman)#23
- WRディーボ・サミュエル(Deebo Samuel)#19
- WR ブランドン・アイユーク(Brandon Aiyuk)#11
- WR ジャウアン・ジェニングス(Jauan Jennings)#15
- TE ジョージ・キトル(George Kittle)#85
- FB カイル・ユーズチェック(Kyle Juszczyk)#44
- LT トレント・ウィリアムス(Trent Williams)#71
- RG アーロン・バンクス(Aaron Banks)#65
- C ジェイク・ブレンデル(Jake Brendel)#64
- D#チーム主要選手
- DE チェイス・ヤング(Chase Young)#92
- DT ジョーダン・エリオット(Jordan Elliott)#96
- DE アリク・アームステッド(Arik Armstead)#91
- DT ジェイボン・ハーグレイブ(Javon Hargrave)#98
- DE レオナルド・フロイド(Leonard Floyd)#56
- DE ニック・ボッサ(Nick Bosa)#97
- LB ドレ・グリーンロー(Dre Greenlaw)#57
- LB フレッド・ワーナー(Fred Warner)#54
- LB オーレン・バークス(Oren Burks)#48
- CB キャラビス・ワード(Charvarius Ward)#7
- SS ジェイエール・ブラウン(Ji'Ayir Brown)#27
- S タショーン・ギプソン(Tashaun Gipson)#31
- CB デオモドレ・レノール(Deommodore Lenoir)#38
- Sタラノア・ハフンガ(Talanoa Hufanga)#29
- スペシャルチーム
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全米最大の人口をもつカリフォルニア州
日本人の僕たちにも、かなり馴染み深いエリアなので、なんとなくわかってると思いますが、おさらいで、まず位置関係から。いわゆる西海岸と言われるエリアですね。意外と知られてないのは、「南端はメキシコと接している」という点でしょうか。
カリフォルニア州の人口はアメリカで最大と言われ、2019年時点で3950万人と公表されています。入植以来、人口が減衰したことがなく、常に右肩上がりで都市化が進んでいる州です。
こちら、大統領選挙の票数マップです。ご覧の通り、カリフォルニア州は55票もっています。カリフォルニアとテキサス。これが大統領選挙での分水嶺になるわけですね。大統領選挙について、くわしくはコチラの記事にまとめています。
こちら大体の感じを掴むために作成したマップです。カリフォルニア州最大の都市圏ロサンゼルスやサンディエゴは南部に、今回ご紹介するサンフランシスコやシリコンバレーは真ん中あたりにあります。
人口分布はこんな感じです。ロサンゼルス都市圏が1290万人(全米2位)、サンフランシスコ・ベイエリア都市圏が440万人(全米11位)、サンディエゴ都市圏が300万人(全米17位)となってます。ロサンゼルスとサンディエゴを合わせると、NY都市圏(1800万)に匹敵するので、かなりの都会だって感じしますね。
カリフォルニア州の州都はサクラメント(Sacramento)といって、サンフランシスコからすぐ近くにあります。
カリフォルニア州では今でも、「California Republic=カリフォルニア共和国」の州旗をつかっています。この辺りが、「他の州とは違うぞ、俺たちは独立国家として機能しているのだ」という巨大自治体の自負が感じられます。
さて、次は49ersの本拠地であるサンフランシスコ・ベイエリアについて調査してみます。
サンフランシスコ・ベイエリア
ここの地名を名付けたのは、スペインからきたキリスト教の修道士です。彼らが所属してたが、フランシスコ会を創設した聖フランシスコが、命名の由来だそうです
これがサンフランシスコ・ベイエリアの全体図です。まるで上顎と下顎で噛んだような形になっていますね。そして、下の歯の先っちょくらい、ここがサンフランシスコ市です。
サンフランシスコ・ベイエリア都市圏で約700万人が住んでいる規模になります。この境界線は明確には決まってないのですが、だいたい赤く塗ったこのエリアって感じ。
ベイエリアは日本語で「桑湾」とも呼ばれています。西部開拓時代にゴールドラッシュがありました。当時はメキシコからもたくさんの人間が訪れ、このサンフランシスコ湾が貨物や人間の荷降ろし場だったんですね。
この都市圏は、80万人の人口を持つサンフランシスコ市をヘソとして、ノース・イースト・サウス・ペニンシュラの4つのエリアに分かれています。よくSFとかサンフランシスコとかいうと、シティとペニンシュラエリアの2つを合わせて表現されているように思います。
サウスベイはシリコンバレーとして有名なエリアです。人口集積地としては、ベイエリアでもっとも多く、100万人の市民をもつサンノゼ市、そして隣接するサンタクララ市を中心としたテクノロジー開発の一大エリアがあります。49ersのスタジアム、LEVISスタジアムがあるのも、ここサウスベイです。
ここにアップルキャンパス(本社)があります。Apple、Google、Facebook、Yahoo、Intel、シスコシステムズ、オラクル、eBay、クアルコム、PayPal、Adobe、McAfee、などなど、IT企業の一大拠点でして経済を支えています。
時代を作る企業ばかりが集まっていますので、町並みも美しいようです。モータリゼーションよりも次の時代を先取りした自転車社会、もしくは自動運転社会の都市構造を実験的に試していると聞きます。
ノースベイは、ワインの産地。かの有名なロバート・モンダヴィが開発したナパ・バレーがあるところです。
この人がロバート・モンダビさんです。一番有名なのが、オーパス・ワンでしょうか。
イーストベイには人口40万人の街、オークランドがあります。2019年までここにはレイダースのフランチャイズとして有名でしたが、2020年からラスベガスに移りましたね。
サンフランシスコの名産・名物
さて、そんな土地の形状というか、そういうのはわかりました。世界有数の美しい街といわれる、サンフランシスコの魅力。どんなものがあるのでしょうか。ちょっと調べてみます。
漁師町の雰囲気やどる、フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman's Wharf)。ここではたくさんの魚料理が食べられます。
最も有名と言われるのがゴールデンゲート・ブリッジ。真紅の橋はサンフランシスコとノースベイをつなぐ世界最大級の吊橋です。ここから飛び降りて命をたつ人も多く、自殺の名所とも言われてます。
アル・カポネを収容した、何人たりとも脱走不可能と言われたアルカトラズ刑務所があるのも、ここサンフランシスコですね。先程のゴールデンゲート・ブリッジから望むことができます。
北カリフォルニアのハーフムーンベイ近辺の3.2キロメートルほどの海岸線。命知らずの狂ったサーファーたちが集まる場所で有名です。世界で最も危険なビッグウェーブとして知られる、かの有名な「マーベリックス」。夏でなくて冬に高波がおこります。
映画の「市民ケーン」のモデルになった、アメリカの新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストが建てた自邸。カリフォルニアにはたくさんの豪邸があるそうですが、これはマジで超々豪邸。
アムジェン・カリフォルニア・ツアーが開催されるのも名物ですね。サンフランシスコをスタートし、ロサンゼルスがゴールなので、ツアー・オブ・カリフォルニアとか呼ばれます。2006年から開催されて、最初は国内のビッグイベントだったのですが、企画が徐々に拡大成長していき、現在はワールドツアーの一つとなってます。
サンフランシスコはこんな魅力がたくさんある街です。さて次からは、そんなサンフランシスコの生い立ち、歴史について紹介していきます。
サンフランシスコの歴史とゴールドラッシュ
サンフランシスコ市の名付け親は、スペイン人修道士でした。しかし当然ながら、彼ら修道士より先に開拓者が入植しています。この地に一番最初に踏み入れたのがスペイン人探検家の、ガスパル・デ・ポルトラさんです。この人は、南部サンディエゴから始まり、ここサンフランシスコまでの陸路を発見し、今のカリフォルニア州を発見した人でもあります。
ですので、この地は長くスペイン領だったのです。そういう由来からか、今でもカリフォルニア州の3割はスペイン語を話すそうです。貴重な票田であるカリフォルニアで、スペイン語で演説できないと負ける。というので、大統領に立候補する人は、必ずスペイン語を学習するようですね。
その後1820年、スペイン領だったメキシコが奮起し革命をおこします。世にいうメキソコ独立戦争(Mexican War of Independece)です。戦争は1821年に終結し、スペイン人からメキシコ人の手にカリフォルニア領地が渡ります。
メキシコ統治の時間は実は20年ぐらいしかありませんでした。今度はメキシコとアメリカの戦争が勃発。米墨戦争(Mexican-American War)が1846年に始まります。この戦争の始まりは「テキサスはオレのものだ」というアメリカとメキシコの領地争いです。それが広がっていくわけです。この戦争に負けたメキシコは、当時あまり便利がよくなかったサンフランシスコを、アメリカに譲るわけですね。この判断がまずかった。
戦争が終わった直後の1849年。サンフランシスコで黄金が見つかってしまいました。アメリカはあれよあれよと、多くの人が押し寄せ、黄金を求めた人でごった返すようになります。当時の人口は1000人しかなかったのに、1年経ったら25,000人まで増加したそうです。そうゴールドラッシュの始まりです。
「人が集まりゃ市も立つ。」という具合にサンフランシスコ湾には、数多くの船でごった返すようになり、物流貨物も多く動くようになり、急速に発展していきます。このゴールドラッシュで一番儲けた人物が、ユダヤ系ドイツ人のストラウスさんでした。
彼は黄金を掘り起こすことはせず、穴掘りに使う丈夫な作業服を販売する作戦にでました。彼の戦略は大当たりしました。ストラウスが作ったワークパンツは傷に強く、糸でなく銅製の鋲で止めた工夫が頑丈さを生みます。世界中の人が集まる場所に、ストラウスが発明したワークパンツが売れまくりました。
それが現在のLEVISです。リーバイ・ストラウスの作ったワークパンツは、ブルージーンズとして、世界のカジュアルスタンダードになるわけです。彼ら一族は、100年続く大帝国を築き上げます。彼らのゴールドラッシュは未だ続いているのです。
こういう歴史があるものでゴールドラッシュの1849年に因んで、「49ers(黄金を求める人たち)」と、チーム名を名付けることになったわけです。
次からは、そんな大発展したサンフランシスコ・ベイエリアにあるスポーツについて調べてみたいと思います。
サンフランシスコのスポーツチーム
アメリカでも有数の街です。当然スポーツ産業も大きく成長しています。色々あるので紹介いたします。
MLBでは、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)があります。このチームはMLB屈指の名門強豪チームです。ワールドシリーズを8回優勝している圧倒的な強さを誇ります。もともとはNYにフランチャイズをおいていたのですが、1958年にサンフランシスコに移転してます。
創設は1883年と言われます。日本のプロ野球、読売巨人軍(ジャイアンツ)と名前もデザインもそっくりです。日本の巨人軍は1934年創設。アメリカのを参考にして作ったんでしょうね。
MLBのもう一つのチームは、イーストベイにあるオークランドをフランチャイズをおくオークランド・アスレチックス。ワールドシリーズ9回優勝の名門チームです。1901年の設立当時はフィラデルフィアだったんですが、その後カンサス・シティを経て、1968年からオークランドへ。
NBAでは、チャンピオン優勝6回のゴールデンステート・ウォーリアーズ。サンフランシスコ名物のゴールデンゲート・ブリッジをマークにしてますね。こちらも1946年創業当時はフィラデルフィアのチームでした。1962年にサンフランシスコに引っ越ししてます。
NHL(アイスホッケー)では、サンノゼ・シャークというチームがあります。5年前の2016年にスタンレーカップに挑戦したんですが、残念ながら敗北したチーム。まだ優勝経験はありません。1991年創業のまだ若いチームです。
MLS(メジャーリーグサッカー)では、サンノゼ・アースクエイク。こちらは1994年創業と最も若いチームです。
そしてNFLでは、49ersですね。次からはいよいよチームの紹介をさせてもらいます。
49ersの誕生の歴史
これが49ersが誕生した1946年当時の写真だそうです。チームの創業者は、サンフランシスコで木材加工・製材業をしていたトニー・モラビトさん。当時はNFLに入りたかったらしいですが、却下されちゃってライバル団体のAAFCに入ったらしいです。
49ersは、サンフランシスコで一番最初にできたメジャースポーツチームです。現在はジャイアンツなど有名チームが多数ありますが、移転によって流入してきたり、後発組だったりしてます。わが町が産んだというチームって愛着が違いますからね。
彼は1910年生まれで、36歳のときに49ersを創設します。AAFCが消滅しNFLに合流するわけですが、彼が47歳の1957年。49ersのゲームをスタジアムで観戦している最中に、急性心筋梗塞によって、突然この世を去ってしまいます。
彼の死後、チーム経営は奥さんと、弟が引き継いでいきます。その20年後の1977年にオーナーシップがショッピングモールの大富豪、エドワード・デバルトロ、当時31歳に移っていきます。
現在のオーナーはジェド・ヨーク
ジェド・ヨークは、先程紹介したエドワード・デバルトロと妻デニス・ヨークの間に生まれた息子です。オーナーシップは正確には彼の母と共同です。名字のヨークは母の名前。ヨーク家は建設業で財をなした一族で西海岸では知らない人はいないレベルです。金持ちと金持ちが結婚した無敵の財閥って感じです。
ヨークは1980年生まれの40歳。今から約10年前の2009年に母親と一緒に共同オーナーになっています。父デバルトロがオーナーになったのが31歳だったので、年格好はよく似ているように思います。
本拠地は「リーバイススタジアム」
ネーミングライツを獲得したのは、サンフランシスコのゴールドラッシュの大成功者、リーバイ・ストラウスが作ったLEVISです。ここは記念すべき第50回superbowlの会場であり、その際に世界最強のITスタジアムとして有名になったスタジアムですね。
工事は2012年に着工し、2014年にオープンしています。
設計をしたのが、カンサスシティに本社をもつHNTB社。工事コストは$1300M(1400億円)ぐらい。かなり高額なスタジアムって感じがします。
所在地は、シリコンバレーの中心地、サンタクララにあります。その土地柄のためか、最先端のテクノロジーが搭載されたITスタジアム。それがLEVISスタジアムです。
これについては、詳しくは日経新聞さんが記事に上手くまとめています。
2014年にLEVISスタジアムがオープンするまでは、海岸沿いにたつ「キャンドル・スティック・パーク」を本拠地としていました。1960年開業から、2014年の閉幕まで55年間を支え続けたスタジアムです。ご覧のとおり野球と兼用で、サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地でもありました。
新スタジアムが竣工したら、早速にキャンドルスティック・パークは解体。かつて49ersはサンフランシスコ市内で観戦していましたが、いまではシリコンバレーで観戦するようになりました。
サンフランシスコ・49ersの戦績
市民に愛され続けた49ers、その戦績も実に輝かしい歴史があります。1946年に創設された49ersは、NFLでも1位2位を争うほど、優勝回数が多いチームです。大きく3つの時間軸を切り取ってご紹介しましょう。
1950年代 ミリオンダラー・バックフィールド
チーム創成期にあたる1950年代は、ブラウンズが圧倒的な強さを誇っていた時代でもあります。当時の49ersは、ブラウンズに後塵を拝するものの、カリフォルニアの強敵として存在感を強めていました。チームのスターだったのが、「ミリオンダラー・バックフィールド」と呼ばれた4人の選手たちです。
Y.A.ティトル、ジョン・ヘンリー・ジョンソン、ヒュー・マケルヘニー、ジョー・ペリー、彼らは後にフットボールの殿堂入りを果たし、現在もLEVISスタジアムに彫像が飾られて讃えられています。
1980年代 ジョー・モンタナ時代
49ersがアメリカを席巻するのが、1980年代です。日本人でも聞いたことある人も多いでしょうが、QBジョー・モンタナが登場するのです。
ノートルダム大学でQBをしていたジョー・モンタナは1979年ドラフトの3巡全体82位で49ersに指名されます。1978年の49ersは2勝14敗で最下位。この全体1位指名権をビルズのOJシンプソンとトレードしていました。この選択が後々大成功に至ります。
モンタナを獲得してからの10年間。49ersはスーパーボウルを4回優勝します。
NFL Top 10 Dynasties: '80s San Francisco 49ers
ジョー・モンタナと、ジェリー・ライス、そしてHCビル・ウォルシュが作った1980sはまさにサンフランシスコ・49ers王朝。無敵無双の時代だったと言えます。
1990年代 スティーブ・ヤング時代
偉大なQBが築いたダイナスティのあとは、弱態期に入るものです。しかし49ersは次なるスターQBを獲得し、見事バトンパス、世代交代に成功したのです。それがQBスティーブ・ヤングです。
彼はまったくスター選手ではありませんでした。BYU出身の彼が1984年のサプリメンタル・ドラフトによって契約した相手は、NFLでないチーム、ロサンゼルス・エクスプレスでした。その後、タンパベイ・バッカニアーズと契約を果たし、ようやくNFL選手の仲間入りしました。
モンタナのバックアップQBとして49ers入りした彼は、ビル・ウォルシュと出会い、メキメキと成長していきます。彼にはモンタナには無い脚の速さをもっていて、機動力という武器を駆使してスターQBになっていきます
そして見事チームに5つ目となるスーパーボウル優勝、ビンス・ロンバルディ・トロフィーを持ち帰ってきます。この1980年代、1990年代の戦績は以下の通り。
シーズン | 順位 | QB |
1981年 | スーパーボウル優勝 | ジョー・モンタナ |
1982年 | 3位 | 〃 |
1983年 | 地区優勝 | 〃 |
1984年 | スーパーボウル優勝 | 〃 |
1985年 | 2位 | 〃 |
1986年 | 地区優勝 | 〃 |
1987年 | 地区優勝 | 〃 |
1988年 | スーパーボウル優勝 | 〃 |
1989年 | スーパーボウル優勝 | 〃 |
1990年 | 地区優勝 | 〃 |
1991年 | 3位 | スティーブ・ヤング |
1992年 | 地区優勝 | 〃 |
1993年 | 地区優勝 | 〃 |
1994年 | スーパーボウル優勝 | 〃 |
1995年 | 地区優勝 | 〃 |
1996年 | 2位 | 〃 |
1997年 | 地区優勝 | 〃 |
1998年 | 2位 | 〃 |
これを黄金期と言わずなんという!という感じです。この輝かしい20年間の基礎づくりをしたのが、1979年に着任し、1988年まで指揮してきたHCビル・ウォルシュですね。彼は本当すごい指導者です
ビル・ウォルシュ以後は、49ersにしばらく低迷期が訪れます。もう一度着火するのが2011年から、HCについたジム・ハーボー(現ミシガン大学HC)が組織した数年です。QBは最近話題になってるコリン・キャパニックでした。
2012年シーズンを勝ち抜いた49ersが、6度目のリングに挑戦したのが、2013年2月開催の第47回スーパーボウルです。キャパニックのランが生きるゲーム展開。結果はあえなく敗北し、優勝はできませんでいたが、当時はHCがハーボー兄弟同士の対決ということで、こちらでも話題になりましたね。
HCはカイル・シャナハン
猛烈強烈無敵艦隊だった2016年ファルコンズを作り上げたオフェンス・コーディネーターだったカイル・シャナハンが、2017年シーズンから49ersのヘッドコーチに就任しております。
彼の父は、マイク・シャナハン。スティーブ・ヤングやジョー・モンタナがいる時代、49ersのコーチをしていました。名将ジム・ウォルシュが作り上げたウエスト・コースト・オフェンスで、無敵ぶりを発揮しリーグを席巻しました。
その後、彼はレッドスキンズのヘッドコーチになり、息子のカイルをQBコーチとして雇い入れます。ジムからマイクへ。そして息子のカイルへと、コーチングツリーが紡がれ、もう一度49ersへと帰ってきたわけですね。
OC 49ersはオフェンスコーディネーター不在
シャナハンHCを自分でプレーコールをするタイプです。ですのでオフェンシブコーディネーターは不在。ランゲームコーディネーターは、クリス・フォースター。 彼はランゲームコーディネーターとして一年目。もともとは オフェンスラインのコーチです。
スペシャルチームコーディネーターはブライアンシュナイダー。 12年のNFL経験を経てフォーティーナイナーズ2022年から来ています。
DC スティーブ・ウィルクス
O#チーム主要選手
QBブロック・パーディ(Brock Purdy)#13
2022 / ドラフト最後位 / Mr Irrelevant / アイオワ州立大学
昨年デビューの新人です。バックアップQBとして最後の選手としてドラフトされてますが、トレイ・ランスが怪我をし、ガロポロが怪我をし、Week14からの5試合を先発で投げており、5連勝の負けなし。ボールスピードやコントロールもトップ選手に引けを取るものの、視野が広く、フリーターゲットを見つけ、投げるのは早い。またプレッシャーに強く、ハートが強い。
RB クリスチャン・マキャフリー(Christian McCaffrey)#23
2017 / 1巡 / 8位 / スタンフォード大学
カロライナ・パンサーズのスターRBとして大活躍してきた選手。2022年の途中に、SFに移籍して旋風を巻き起こしてます。白人でイケメンで彼女はもとモデル。2023年はラッシュで1,459yds、レシーブで564ydsと2,000ydsを超える記録をだしていて、チームの稼ぎ頭。
RB テヴィン・コールマン(Tevin Coleman)#23
2015 / 3巡 / 73位 / インディアナ大学
コールマンはファルコンズからデビューした選手。その後2019-20をサンフランシスコ・49ersで過ごし、スーパーボウル出場も経験しています。ゲームは惜しくも敗北しましたが、彼の存在感は高かったですね。2021は1年だけ$2MでJETSと契約。もう引退しちゃうのかなっていう金額の低さです。
WRディーボ・サミュエル(Deebo Samuel)#19
2019/2巡/ 36位/ サウス・カロライナ
ディーボ、というのは愛称ですね。2019年にデビューして、802ydsを稼ぐ活躍を見せてくれました。大学4年間で30試合、2000ydsレシーブ。1試合65ydsほどですね。ちなみに愛称のディーボはお父さんがつけたそうです。アイス・キューブとクリス・タッカーが主演してた「金曜日」という映画で、出演してた役名がディーボだったそうです。
WR ブランドン・アイユーク(Brandon Aiyuk)#11
2020年 / 1巡 / 25位 / アリゾナ州立大学
大学では1,200ydsくらい走ってきた。40ydsは4.5sなんだけど、垂直跳び1M、身長182cmと空中戦で強い選手。2020年は12試合でて748yds獲得、トップ選手の数字を出してくれます。
WR ジャウアン・ジェニングス(Jauan Jennings)#15
2020 / 7巡 / 217位 / テネシー大学
チームの4番手レシーバーですね。
TE ジョージ・キトル(George Kittle)#85
2017年 / 5巡 / 146位 / アイオワ大学
チームのエースレシーバーであり、現在NFLでもトップを争うTEです。2018シーズンは1,300ydsをキャッチし、リーグでも8位。TEとしてはトラヴィス・ケルシーを抜き1位です。堂々とプロボウルに選ばれてます。父も兄もアイオワ大学出身で、アイオワ大愛に溢れてるキトル家。従兄弟は同大学でバスケットボール、もうひとりのいとこはでラムズでTE。
FB カイル・ユーズチェック(Kyle Juszczyk)#44
2013年 / 4巡 / 130位 / ハーバード大学
8年連続プロボウルに選ばれてる名選手。2023年にはついにオールプロにも選出。ユーズチェックはフルバックというポジションですが色々仕掛けてきます。金額的にはそれほど目立たないように思いますが、FBとして見ると破格の契約です。
彼がランでゲインしたのは年間30ydsほどしかないです。それでも彼にこの契約があるのは彼の運動能力の高さにあります。ブロッカーとして、レシーバーとしてパスプレイで活躍できますし、ガッツンガッツンぶつかりにいく泥臭さがあります。かなり体を酷使していると思いますね。
LT トレント・ウィリアムス(Trent Williams)#71
2010年 / 1巡 / 4位 / オクラホマ大学
かつてスキンズでプレイしてきた選手。NFLリーグでも1位2位を争うレベルのタックルです。2020年から49ersでプレイします。今までやってきたジョー・ステイリーの跡を担うには十分すぎる選手をゲットできましたね。スクリメージラインは安泰かも。
RG アーロン・バンクス(Aaron Banks)#65
2021 / 2巡 / 48位 / ノートルダム大学
ラインと言ったらノートルダム。と言いたいくらい。いつも良い選手を輩出する大学ですね。バンクスはまだルーキー。RTにセットする予定のマクリンチーとは直接の後輩になります。二人でよいシナジーを生み出してほしいですね。
C ジェイク・ブレンデル(Jake Brendel)#64
2016 / ドラフト外 / UCLA
ドルフィンズを経て2021年からサンフランシスコ・49ersに。2022年はフルゲーム先発。ウィスコンシン州マディソン生まれで、JJワットらとは同郷の徒。
RG スペンサー・バーフォード(Spencer Burford)#74
2022 / 4巡 / 134位 / UTSA
RT コルトン・マキヴィッツ(Culton Mckivitz)#68
2020 / 5巡 / 153位 / ウェストバージニア
D#チーム主要選手
DE チェイス・ヤング(Chase Young)#92
2020 / 1巡 / 2位 / オハイオ州立大学
2020年ドラフトの目玉選手。レッドスキンズのスター選手として有名。2023年のシーズン途中に49ersが移籍で獲得し、D#チームは最強の補強ができています。このシーズンでも7.5サック。ニックボッサと並び最強のDLです。
DT ジョーダン・エリオット(Jordan Elliott)#96
2020年 / 3巡 / 88位 / ミズーリ大学
テキサスの最大都市ヒューストン生まれの選手。高校も地元から近くのオースティンに進学して、大学は内陸部のミズーリ大学からオファーを受けて進学。40ydsを5.03s、身長193cm体重137kgのパワースピード両方タイプ。J. (@BIGJ5K) | Twitter
DE アリク・アームステッド(Arik Armstead)#91
2015年 / 1巡 / 17位 / オレゴン大学
カリフォルニアのサクラメント生まれ。彼の弟アーモンド・アームステッドは、USCでプレイした後、カナディアン・フットボールリーグでプレイしてます。
DT ジェイボン・ハーグレイブ(Javon Hargrave)#98
2016 / 3巡 / 89位 / SCステート
スティーラーズでデビューして、その後イーグルスに移籍しスーパーボウル優勝を経験。49ersには2023年から移籍。プロボウルに2回選ばれている名選手です。
DE レオナルド・フロイド(Leonard Floyd)#56
2016 / 1巡 / 9位 / ジョージア大学
ベアーズ4年→ラムズ2年→ビルズ1年と転々。2024年シーズンからはサンフランシスコ・49ersへ。活躍できるか。
DE ニック・ボッサ(Nick Bosa)#97
2019年 / 1巡 / 2位 / OSU
49ersのスターエッジラッシャー。チャージャーズのジョーイ・ボッサは実兄。2019シーズンのスーパーボウルでも散々チーフスのマホームズを追い詰めてました。今年は10.5本のサックにタックルでも34本。ファンブルフォースは2本と大回転の活躍。間違いなくポストシーズンのインパクトプレイヤーです。
LB ドレ・グリーンロー(Dre Greenlaw)#57
2019年 / 5巡 / 148位 / アーカンソー大学
第9週に初のサックを決めました。相手はカーディナルズの同じルーキー、QBカイラー・マレー。シーホークスとやったサンデー・ナイト・ゲームでもインターセプトを決める活躍を。年間通して92タックルをあげて5巡目とは思えない働きでした。
LB フレッド・ワーナー(Fred Warner)#54
2018年 / 3巡 / 70位 / ブリガム・ヤング大学
49ersD#の中心人物。チームのタックルリーダーで今期は132本。MLBで全方位をカバーする要として仕事する。QBスパイが巧みで判断が的確。ランパスリードは神がかっていて、どのタイミングでパスと判断したのか、意味不明なほど勘が鋭い。かつてパンサーズにいたルーク・キークリーを彷彿とさせる。
LB オーレン・バークス(Oren Burks)#48
2018 / 3巡 / 88位 / バンダービルト大学
かつてパッカーズにいた選手です。2022年から49ersへ移籍。
CB キャラビス・ワード(Charvarius Ward)#7
2018 / ドラフト外 / ミドルテネシー
チーフスで4年プレイした後、2022年から49ersへ。インターセプトが5本、パスD#が23本、タックルは72本とめちゃくちゃ活躍している。
SS ジェイエール・ブラウン(Ji'Ayir Brown)#27
2023 / 3巡 / 87位 / ペンステート
スターターとして出場したのは5回だけど、インターセプトは2本もあげています。まだルーキーなので、今年の経験を活かしてキャリアを重ねてほしい選手。
S タショーン・ギプソン(Tashaun Gipson)#31
2012 / ドラフト外 / ワイオミング大学
デビュー以来、チームを転々として、ナイナースは5チーム目。でも2014年にはプロボウルに選ばれてるし、ジャガーズ時代とベアーズ時代にプレイオフを経験している。セーフティとしては注目度の高い選手。
CB デオモドレ・レノール(Deommodore Lenoir)#38
2021 / 5巡 / 172位 / オレゴン大学
ロサンゼルス出身の選手。2022年ドルフィンズ戦でインターセプトを記録しています。今年は昨年よりも成長して、インター3本、パスD#10本といい具合。
Sタラノア・ハフンガ(Talanoa Hufanga)#29
2021 / 5巡 / 180位 / USC
怪我のため2023年のポストシーズンには出場できないが、とても強い選手。かつてスティーラーズで活躍したトロイ・ポラマルを思い出すような野性味を感じる。
オレゴン州の生まれ。ルーツはトンガ共和国。ラスタな見た目と、縦横無尽に動き回る様から、トロイ・ポラマルみたいだと評されてる選手。ルーキー年の2021年から15試合出場していて、プレイオフでもパントブロックしているし、結構注目したい選手。
スペシャルチーム
K ジェイク・ムーディー(Jake Moody)#4
2023 / 3巡 / 99位 / ミシガン大学
P ミッチ・ウィシュノウスキ(Mitch Wishnowsky)#18
2019 / 4巡 / 110位 / ユタ大学
オーストラリア生まれの豪人。アメフトではなく、通称オージーボウルといわれる18人でやるオーストラリアンフットボール出身の選手。オーストラリア国内ではラグビーに次ぐ人気のスポーツ。NFLには2019年にドラフト。2022年に恋人と結婚。
PR/KR レイレイ・マクラウド(RAY-RAY McCloud)#3
2018 / 6巡 / 187位 / クレムソン大学
40ydsを4.49sで走り切る俊足。ビルズ、パンサーズ、ビルズ、スティーラーズ、ときて2022年から49ersに。