NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFL TOP100 2022】#3 QB アーロン・ロジャーズ

やっぱりすごいですね。ロジャーズ。この人、マジシャンです。4回もMVPを取った選手は彼をおいて他にありません。ロジャーズは、パッカーズを3年連続で13勝でプレイオフに牽引。もうそろそろスーパーボウル優勝してもよいだろと思うんだけど、なかなかうまく行かん。

 

昨シーズンは、4,115ydsのパス獲得に合わせて、インターセプトはたったの3回。yds / intのレシオでいうと、間違いなくリーグトップの実力です。つまりQBとしての能力は最も高いと表現してもおかしくない選手です。

 

 

大学時代

ミスター・パッカーズの印象強い人ですが、生まれはカリフォルニア州のチコという街です。地元からほど近いPleasant Valley高校に進学します。

 

今からは考えられないことですが、ロジャーズは高校時代はあまり注目を集められない選手でした。身長の175cmほどでパス獲得も高校記録をだしていましたが、圧倒的というほどではありませんでした。大学から奨学金を提示してきてくれたのは一校もありませんでした。

彼はとことん悩みました。アメフトをやめて野球に変えるか。いやいやそれとも、もうスポーツのプロ選手になる夢は諦めて、法律学校を卒業して弁護士になろうか。そこまでぐらついていました。

彼がとった道はモラトリアム。つまり保留作戦です。4大学には進学せず、コミュニティカレッジ、いわゆる短大に進学をしました。選んだのはButte Community Collegeです。カリフォルニアにある人口15,000人ほどの小さな小さな短大でした。

そこでフットボールで実力を示し、カリフォルニア大学のゴールデンベアーズ、HCのジェフ・テッドフォード(Jeff Tedford)の目線を集めるようになりました。この1年が彼の人生を変える転機となったのですね。

 

2002年にカリフォルニア大学バークレー校に進学します。2003年から2004年、彼はチームに在籍します。初年度2,900yds、2年目2,600ydsを稼ぎ、QBレーティングはともに150を超える。こうなると、もうプロのスカウトからも大注目です。ロジャーズはようやくNFL にハシゴを掛けることができたのです。

 

なので現在ライオンズのQBジャレッド・ゴフとは同窓生の先輩ということになります。いつもゲームおわりに歓談している姿が見えますが、そういうことなんですね。

しかし、当時のプロスカウトたちは、ロジャーズを安くみていました。豪腕であり、精密なパスを持っているのはわかるが、NFLの複雑なディフェンススキームで、彼は活躍できるほどではないと評価されてました。

 

プロでのキャリア

2005年ドラフトでパッカーズは1巡25位でロジャーズを指名します。当時のドラフトで全体1位はユタ大学出身のQBアレックス・スミスでした。パッカーズには無敵のQBブレット・ファーブがいましたが、先々の狙いとしてロジャーズを獲得しました。

 

2005年から2007年の3年間。読みどおり、ブレット・ファーブのバックアップとして爪を磨くばかりの日々を過ごします。同期ドラフトのアレックス・スミスは、バリバリやっていましたが。歯ぎしりするばかりでした。

 

2008年の3月にブレット・ファーブが引退を決断。そしてロジャーズがパッカーズのスターターになることに。ようやくです。おめでとうございます。

 

 

しかし、ファーブが引退を撤回。なんと彼は、NYジェッツに移籍して再デビューすることに。なんだったんだ、あの涙の記者会見は。

 

そしてスターターとなった3年目の2010年シーズン。パッカーズは久方ぶりのスーパーボウルに登場し、見事優勝をします。高校生時代はアメフトやめて弁護士やろうかと言うてた人が、こんな大舞台までのし上がってくるのですから、人生は不思議な物語です。

パッカーズとしては1996年シーズンぶり、4年ぶりのスーパーボウル優勝です(通算4回目の優勝)。ブレット・ファーブで優勝し、バトンタッチしたQBアーロン・ロジャーズでも優勝。これはすごいことでしたね。

 

翌年、2011年。アーロン・ロジャーズ最初のMVPを獲得します。そしてこの後、2014年、2020年、2021年とMVPを重ねていきます。

 

スポーツ選手というのは総じてピークを迎えては下り坂をいくものですが、ロジャーズは2010年にピークを迎えてから、ダウンがありません。むしろ徐々にですが成長しているような気がします。

 

私生活

彼の恋人は、色々いました。最近ですと、女優のシェイリーン・ウッドリー。てっきり婚約して結婚するだろうと言われてましたが、今年の2月に婚約破棄の報道が流れていますので、まだ彼のライフパートナーは決まっていないようです。

過去にはオリビア・マンと熱愛報道があり、うまくいきそうでしたが、破局。2014年から2017年の3年間でした。

 

その後はレーサーのダニカ・パトリックさん。アスリートのロジャーズとは相性ぴったりでしたが、これも離縁が決定。2018年から2020年までの3年間でした。

 

ロジャーズは自然派の人間です。今回のCOVID-19騒動でも、彼はワクチンを拒否し続けてます。対応策としてペルーの山間部にある不思議な草を煎じて飲んでいるそうな。

 

また宇宙的人気ドラマとなったゲーム・オブ・スローンズ。これにも友情出演してるほどです。

 

パッカーズからほど近くにあります、州都ミルウォーキーのNBAチーム、ミルウォーキー・バックスのオーナーにもなっています。NFL選手でNBAのオーナーシップを持っているのは、実はロジャーズだけだと言われてます。

 

 
 
 
 
 
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ロジャーズはゴルフがメッチャ好きです。オフシーズンにはアトランタや、フロリダで自分の名前をつけたゴルフコンペを主催するほどです。そこでは、往年の先輩であるブレット・ファーブらも招待して、NBA選手もNFL選手も皆、スター勢ぞろいで遊んでいるそうです。

 

 
 
 
 
 
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こんなのスゴイよね。ブレイディとミケルソンとデシャンボーとロジャーズ。いやはやスターすぎる。