さて、前回の「AFC編!各地区優勝チーム紹介」に引き続きまして、今回はNFCの各地区で優勝してきたチームを紹介します。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
東地区 辛くもワシントンが地区優勝
ワシントン・フットボールチームは7勝9敗で、負け越しなのに地区優勝。この地区は全体的にレベルが低かったですね。強敵と思われたイーグルスも振るいませんでした。優勝候補だろうと予測してたダラス・カウボーイズは、QBプレスコットの足首骨折により、チームがガタガタになりました。
ワシントンは、プレジデントが変わったり、チーム名が変わったり、HCが変わったりと、本当に激動の1年を過ごしたチームでしたが、なんとかプレーオフ。これは素晴らしいことですね。やはり新HCのロン・リベラさんの陣頭指揮、指導力が素晴らしいんだろうと思います。それでも負け越しですが、比較的に総合力で勝ったという感じ。
ルーキーのスターDEチェイス・ヤングに注目したい。QBジョー・バロウがドラ1指名でしたが、身体能力・運動能力・フットボールIQのどれをとっても、このチェイス・ヤングより素晴らしい選手はいないと言われていました。実際に今年のシーズンでも4回のファンブルフォース、7回サック、と存在感を発揮してます。
もう一つ、注目したいのはQBアレックス・スミスです。とんでもない大怪我から復活してきた不死鳥。これはスゴイことです。2005年デビューのドラフト1位。パッカーズのアーロン・ロジャーズと同じ年になります。スミスがカムバック・オブザ・イヤーを受賞するのは、間違いないでしょう。プレーオフで投げるのを強烈に期待します。
さて、一方でシーズン途中にQBドウェイン・ハスキンスがリリースされました。このチームはQB問題であまり安定してないですね。振り返ればいつからQB問題解決してないのだろう。一度ブログで取り上げてみたいですね。
彼はコロナ禍にも関わらず、ましてチームが苦戦しているにも関わらず、プライベートでストリップパーティをしていたことがSNSで発覚しました。過去にも彼の振る舞いは問題視されており、ロン・リベラが描くチーム像にフィットしないようですね。
北地区 応援してるパッカーズが2年連続優勝
今年のパッカーズは強かったですね!QBアーロン・ロジャーズが素晴らしいパフォーマンスを発揮していました。もう引退の時期が見えてきた年齢なのに、衰えることを知らない感じ。NFCではファーストラウンド獲得。ワイルドカード対決はありません。このままスーパーボウルリング獲得までGOです(#thepackisback)
ホットラインになるのが、WRダバンテ・アダムス。パッカーズの稼ぎ頭ですね。カーディナルズのディアンドレ・ホプキンスのように、難しめのボールでも難なくキャッチするセンス。そしてルートランの巧さ。なにより、ロジャーズとの相性の良さが光っています。今年はレシービングで1,374ydsでリーグ5位、TDは18本でリーグ1位の記録。
悲しいのが、LTバークティアリのリタイアです。ACLを断裂したそうです。これから本番のプレーオフだというのに、彼の離脱は痛すぎる出来事です。QBロジャーズの凄さも、LTの彼が1秒2秒を稼いでくれてるからです。ポストシーズンの各試合は、これまで以上に厳しいものになりそうです。
それでもパッカーズはディフェンスチームも強い。リーグランクでは10位。特にレッドゾーンでは8位と失点率が低いところが特徴。抱負なバックス陣に加えて、ザダリアス・スミス、プレストン・スミスのダブルスミスの存在が大きい。プレーオフでも彼らの動きに注目したいですね。
南地区 強豪セインツが地区優勝
セインツが見事地区優勝!途中、屋台骨のQBドリュー・ブリーズが肋骨骨折の怪我を負い、戦線離脱しました。こりゃもうダメかと思ってたら、バックアップQBテイサム・ヒルらが奮闘してくれました。そしてブリーズが神的復活。この不死鳥感すごすぎ。
だけど悲しいのはRBアルビン・カマラの離脱。ここに来て主要選手らが、バタバタとコロナウイルスでIR入り。プレーオフにはRBアルヴィン・カマラに加え、DBのスウェリンガーが出れない状況。特にカマラが離脱するのは痛い。彼は上から下から攻撃できる貴重な選手です。攻撃パターンが減るのは辛いところ。
南地区はタンパベイとの激戦になりました。トム・ブレイディを擁したバッカニアーズも、ワイルドカードで出てきます。勝負巧者な彼がどんなふうにチームメイトを鼓舞し、戦いを見せてくれるのか。こちらも楽しみですね。
西地区 シーホークスが地区優勝を決定
いい感じに仕上がってきました。なんとかシーホークスがシーソーゲームを勝ち抜いて地区優勝を決定しました。実は地区優勝は2016年から離れてたので、実に5年ぶりの快挙。
やっぱりQBラッセル・ウィルソンがスゴイ!彼のクレバーさ、精度の高さ。判断能力の高さ。そしてアジリティがあるので、いざとなれば自ら走るという最後のカードをもってる強さ。これにより幾つもの厳しい局面を乗り越えてきました。シーホークスは、ウィルソンのチームです。間違いなく。彼の姿がプレーオフで見られるのが今から楽しみ。
またウィルソンは、同一シーズンで4,000ydsのパス、30本のタッチダウン、500ydsのラッシュをして、「NFL史上初」の選手になりました。今年のウィルソンの仕上がりは、おそらく32人のQBの中で最高じゃないかと思います。おそらく、今年のウィルソンは年間MVPに選ばれるんじゃないかと思っています。
WR陣にも注目しましょう!DK.メットカーフ!彼は、ビーストモードの後継者と言われています。ガチガチに鍛えた鋼の肉体で、超高速の動きをしてきます。そして空中戦ではDBに負けないあたりの強さを見せてくれます。
もうひとり、タイラー・ロケットです。もう上手すぎます。メットカーフの豪快さに加えて、ロケットの軽さ。ラオウとトキのようなコンビネーションです。ウィルソンとはコンビ仲が長いので、タイミングの相性やとっさの判断にはロケットの方が対応が強い印象があります。
どこのチームがNFCチャンピオンになるか?
僕はこのカードがみたいですね。ロジャーズvsウィルソン!!どちらもスーパーボウルを一度優勝した経験のある選手です。彼らほどのスター選手でも2度目のリングを獲得できてません。きっと両者とも熱望していることと思います。
僕の予想では、願いを込めてパッカーズ!LTバークティアリが不在ということで、かなりの痛手ではありますが、パッカーズならやってくれるだろう。
でもシーホークスも好きなんで、どちらが勝ってもとても嬉しいです。