かつてパッカーズのGMをしたテッド・トンプソン氏がお亡くなりになりました。享年は68才。
彼がGMになったのは2005年。その後2017年までジェネラル・マネージャーとして、パッカーズの選手獲得の責任者として活躍。
彼が最初に指名したのが、QBアーロン・ロジャーズです。今もパッカーズの大黒柱ですね。今年ロジャーズは2020年の年間最優秀選手(MVP)にも選ばれました。
パッカーズはスーパーボウル45回を勝利。ロースターは、テッド・トンプソンにより構築されました。
その後、彼が組んだのが、現在のスターでもあるWRダヴァンテ・アダムスと、RBアーロン・ジョーンズ。さらにはOLデヴィッド・バクティアーリなど、現在のキープレーヤーたちは、トンプソンらの手によって獲得されました。
彼はFA選手によるチーム補強でなく、ドラフトなどにより獲得した若手選手を育成することでチームが強くなる。そう信じてたマネージャーでした。だから、パッカーズは主力選手を外部から引っ張るということは、目立ってやらなかったように思います。
トンプソンさんは、元NFL選手。かつてオイラーズのLBとして10年間もプレイされてます。1984年に引退して、1992年にパッカーズのスカウトチームとして、フロントオフィスとして活動するようになりました。
QBロジャーズも哀悼のメッセージを出しています。
.@AaronRodgers12 on the passing of Ted Thompson pic.twitter.com/AZROZunObC
— Green Bay Packers (@packers) January 21, 2021
「テッドに本当に感謝している。自分が彼の最初の1巡指名ってのは、消えない絆だと思う。明確な言葉をもってチームを組織し、ユーモアがあった。彼に感謝とご冥福を祈ります。」
Ted Thompson officially inducted into Packers Hall of Fame
2019年の5月にパッカーズの殿堂入り。トンプソンはその後、自律神経障害を患っていたそうです。その症状はいわゆる脳震盪の後遺症にも似ていたそうです。医師は否定していると、トンプソンは言ったそうですが、おそらくNFL全体、フットボール文化を守るための発言だったのでないかと推察します。
現在、パッカーズのGMはブライアン・グーテクンスト。2018年から担当しています。彼はトンプソンと共にスカウトチームで働いてきました。いわば弟子のような存在です。
彼も「QBをブレット・ファーブからアーロン・ロジャーズに変えることは、相当な勇気だった」と、前GMのトンプソンの勇気ある決断を心から讃え、冥福をお伝えしているようです。(ひょっとしてジョーダン・ラブを選んだ自分は間違ってないと言ってるのか?)
心よりご冥福をお祈りします。