NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFLドラフト】2020NFLドラフト1巡指名 後半戦(17位~32位)

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先日、1位指名から16位指名までの選手についてご紹介をいたしました。今回のドラフトは総じて「予想通りの展開」という流れでしたが、後半戦は少し違った様子でした。

 

 

さて、それでは一人ずつご紹介したいと思います。

日本でもっとNFLが浸透しますように。

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17位 DAL WR シーディー・ラム /オクラホマ

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Cowboys skip defensive needs, draft WR CeeDee Lamb at 17 ...

WRという武器をカウボーイズは狙いにいきました。オクラホマ大学のシーディー・ラムは、WRランクで2位。だけどどうかな。カウボーイズは、アマリ・クーパーいるし、マイケル・ギャラップもいる。WRニーズはそれほど高くなかったようにも思います。

しかし、それでもシーディー・ラムの高い能力が喉から手が出るほど欲しい。カウボーイズO#に強力な3枚目のレシーバーを擁することで、RBエリオットのランも活きてくるというもの。カウボーイズは今年も強くなりそうです。  

18位 MIA OT オースティン・ジャクソン/USC

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ピッツバーグ・スティーラーズからトレードアップして、ドルフィンズが獲得したのが、USCのOTのオースティン・ジャクソン。OTとしては8位にランクする彼ですが、ランゲームでは強烈なパワーで、ディフェンダーを一掃する頼りになる選手です。リーチもあるので、パスプレイでのブロックも鍛え方次第でよくなるとオ思う。だけどパフォーマンスに一貫性がなくて、ノートルダム大学との対戦ではダメなプレイもいくつかあったそうです。

ドルフィンズは昨シーズンのランプレイは、試合平均72.3ydsしか稼げてない。これはチーム史上でみても相当悪い結果でした。また許したQBサック数はリーグで最も多く、どちらの意味でもO#のスクリメージラインを強化する必要がありました。ジャクソン加盟によって、ドルフィンズが息を吹き返してくれるでしょうか。

19位 LV CB デモン・アーネット /OSU

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2018年にレイダースは、シカゴ・ベアーズにOLBカリル・マックをトレードさせました。その代わりにもらったのが、2つの1巡指名枠。そのうちの一つが今回のドラフトになります。カリル・マックのトレードの詳細はこちらの記事を参照ください。

www.nfl-32.com

カリル・マックの代償に2019年にRBジョシュ・ジェイコブス、そして今回は彼オハイオ州立大学のCBアーネットを獲得しました。こうして時系列を遡ると、チームの戦略が見えてきて面白いですね。

CBアーネットは、プレスマン・カバレッジ(相手にピタリと張り付くD#)に長けた能力の持ち主。さらにランゲームでは、強烈なタックルをかましてくるパワーのある選手。昨年パスD#25位だったレイダースD#に大きな改革をもたらしてくれる人材になりそうです。

20位 JAX OLB クレイボン・チェイソン /LSU

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ジャガーズが指名したのが、LSUのラインバッカー。ちょっとスペルが発音しにくいですが、たぶん「クレイボン・チェイソン」と読むと思います。一歩目からトップスピードにのるまでがとにかく速く、エッジラッシャーとしても、パスD#でも大きく貢献できそうな能力をもってます。

ジャガーズは、昨年ドラフトでケンタッキー大学のジョシュ・アレン(超優秀!)を獲得しました。しかし不安な要素が一つ。エッジラッシャーのヤニック・ンガコウエをフランチャイズタグつけてますが、彼がトレードされたがってるんです。おそらく今年2020年シーズンは残りますが、UFAになればおそらく他所のチームにいくでしょう。そういう意味でも、将来のために彼を狙いに来たんだと思います。

21位 PHI WR ジャレン・リーガー /TCU

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イーグルスはテキサス・クリスチャン大学のWRリーゴーを指名しました。こういうと失礼ですが、家が結構散らかってますね。LSUのクレイボン・チェイソンの自宅と偉い違いです。

彼は6フィート(183センチ)に足りず5'11"(180cm)の身長です。NFLでいうと少し小さいというサイズ感といえます。当然手の長さも短いです。しかし、スピード感はものすごいものがあり、ボディバランスがよくてタックルを交わす能力も高い。つまりランアフターキャッチでめっちゃ稼げる、まるでアントニオ・ブラウンみたいな印象ですね。

イーグルスのレシーバー陣といえば、ネルソン・アゴラーはレイダースにいきましたし、アルショーン・ジェフリーやデショーン・ジャクソンは怪我から復帰するシーズンでちょっと不安もあります。WRで元気な選手がいることはチーム全体のパフォーマンスを向上してくれるでしょう。

22位 MIN WR ジャスティン・ジェファーソン /LSU

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今回のドラフトで唯一スーツを着て待っていた選手です。この22位指名権は、バッファロー・ビルズがもっていた権利です。バイキングスはエースWRのステフォン・ディグズをトレードした代償に22位指名権をもらっています。ですので、今回1巡指名にビルズの名前はでてきません。

さて、ディグズを放出してバイキングスが獲得したのが、なんとまた同じポジションのWRというのが不思議といえば不思議。LSUのジャスティン・ジェファーソンは、WRでは5番目の評価をされてた選手です。4.43sの脚に185cmのサイズ。サイドラインキャッチも上手でパワーもある。サラリーキャップ的にも良いリプレースになる気がします。

23位 LAC ILB ケネス・マレー /オクラホマ

Chargers didn't let Kenneth Murray Jr. get away in the draft - Los ...

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チャージャーズがペイトリオッツの持っていた23位指名権を、2巡(37位)と3巡(71位)とトレード。そいてILB2位のケネス・マレーを指名。 蟻の一穴のような小さなホールでも爆発させるパワーをもってて、ランストッパーとして優秀です。

チャージャーズはトーマス・デイビスをリリースしています。彼は昨年チームのタックルリーダーでした。QBフィリップ・リバース放出から見ても、チームは全体として若返りを果たし、サラリーキャップの拡大を狙っているように思います。チャージャーズも全く違うチームに生まれ変わるような予感がします。

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24位 NO CB シーザー・ルイス /ミシガン

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Cesar Ruiz

こいつは意外だと言われたのが、センター指名。というのは、昨年セインツはトレードアップしてまで、2巡にCエリック・マッコイ(Erick McCoy)を指名しているからです。彼まだ2年目だからね。結論だすの早すぎない?と思います。しかも16ゲームスターターで出場しているのに・・・。違うポジションさせるのかな?

さてミシガン大学のルイス。ブロックさせても優秀だし安定感抜群っていうイメージ。パスブロッカーとして並びなしと言って良いレベルのようですよ。ミシガン大学時代はガードとしての経験もあるので、セインツはひょっとしてそっちを狙ってるのかな?

25位 SF WR ブランドン・アイユク /アリゾナ州立

Kyle Shanahan Says Brandon Aiyuk Was 49ers' Top-Rated WR in 2020 ...

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25位指名権をもっていたのは、本来バイキングスでした。この指名権をサンフランシスコ・49ersが狙いに来ました。31位指名権と4巡(117位)5巡(176位)が引き換えされて成立。

さて、49ersはWRを指名。WRランク5位のブランドン・アイユクは優秀なルートランナーでもありますし、プレスカバレッジを壊すアジリティももっています。さらにすごいのはランアフターキャッチ後の爆発的なラン。ショートヤードでのパスからセカンドエフォートで前に出るガッツがたくましい。

彼とジョージ・キトルの2枚使いで49ersO#はかなりの武器を手にできます。エマニュエル・サンダースが移籍したこともあって、アイユークはきっとスターターとして登場してくるでしょうね。1年目からスターになる可能性十分にありますね。

26位 GB QB ジョーダン・ラブ /ユタ州立

Utah State's Heisman campaign for Jordan Love is a great idea

Video: Seattle Seahawks select Texas Tech linebacker Jordyn Brooks ...

ドルフィンズの26位指名権を、パッカーズが30位指名+4巡136位と交換。トレードアップしてまでほしかったのは、なんとユタ州立大学のQBジョーダン・ラブ。僕のブログ「」でも書きましたが、彼は年間のインターセプトを許した過去があり、ちょっと怪しい感じがブリブリしてます。

 このチョイス。ツイッターでも議論の的になってまして、パッカーズファンは椅子を壊すは、テレビに穴あけるわの大騒ぎ。でもまぁ、QBアーロン・ロジャーズももう36歳です。そろそろ後継者を育てるべき時期です。昨年ロジャーズのQBレイティングも過去最低だったし。(でも新HC体制になった初年度だからな。仕方ないとも言える。)

ロジャーズの衰えは否めないとはいえ、パッカーズはレシーバーの強化をしたほうが良かったように思います。僕もロジャーズのファンだから、将来のために指名権を使うよりも、今年スーパーボウル進出を固くするために、ロジャーズに武器を与えてほしかった。正直ラブくらいのQBだったら2巡でも3巡でも取れたと思うしな・・・。

27位 SEA OLB ジョーディン・ブルックス /テキサス工

Why the Seahawks selected LB Jordyn Brooks of Texas Tech in the ...

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パッカーズと打って変わって、なんの物議も醸さずのシーホークス。順当すぎるほど順当にニーズを満たしに来ました。まさに正拳突きドカン。

シーホークスの昨年のD#ランクは22位。失点ランクは26位。ラッセル・ウィルソンがいくら頑張ってもこれでは辛い。せめて10位近くにもっていけると勝ち星が増える。自明の理です。

テキサス工科大学のブルックスはアウトサイドでもインサイドでも動けるマルチタイプの選手。フォーメンフロントの端っこでもいけるらしいので、色々なD#のシーンで活躍してくれそうです。特に10yds以内のパスゾーン、アンダーニースのカバレッジが得意だそうですので、NFLで登場シーンが多そうです。

28位 BAL ILB パトリック・クイーン /LSU

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インサイド・ラインバッカーとして1位にランクしてた選手。鉄壁ディフェンスで有名なボルチモア・レイブンズに指名されました。パスラッシャーになれば鉄の槍、ランストッパーになれば鉄の盾、ボールに詰めること幽霊の如し。LSUのビッグゲームにいつだって活躍してきた鉄の心臓の持ち主です。

レイブンズは、パトリック・オウンワサー、ジョシュ・ベインズがFAでいなくなります。チームとしては、D#の中心部に引力をもつ選手が欲しかった。NFLでパスラッシャーとしてスタッツをあげることはあまり無いように思いますが、中心に彼が座ることで、他の選手のパフォーマンスがあがり、結果D#全体が強くなりそうです。

29位 TEN OT アイザイア・ウィルソン /ジョージア

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これまたちょっと意外でした。タイタンズはOTを獲得しました。OTランク6位のアイザイア・ウィルソンは200cm, 159kg の大巨漢。彼のコンバインをみると、3コーンドリルの数値がちょっと悪い。だけども手が長いので、速さが勝負のエッジでホールディングのファールする危険が結構見えるなと思う。これはコーチングの出番だろうね。

タイタンズはRBデリック・ヘンリーのランをどう活かすかが勝負の肝になるはず。だからO#のスクリメージライン強化に踏み込んだHCブラベルの判断は、大きく言うと正しいように思います。

しかし、それより気になるのが、HCマイク・ブラベルのウォールームにいるふざけたやつら。左の人こいつ誰www???息子??

30位 MIA CB ノア・イグビノーグニー /オーバーン

Sky's the limit': How Noah Igbinoghene went from budding novice to ...

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パッカーズとトレードして獲得した30位指名権。こーれまた意外とCBを指名しました。ドルフィンズには、ザビエン・ハワード(CBでは3番目に高給取り)、バイロン・ジョーンズ(2番目の高給取り)の二人がいるからです。将来にむけての人材確保という意味かもしれないですね。ひょっとすると、ハワードかジョーンズか、どちらかを放出する覚悟があるかも知れない。

オーバーン大学のイグビノーグニー(発音違ったらゴメンなさい)は、プレスマンカバレッジでも優秀ですし、ランプレイでのタックルにも積極的。CBランクでは8位の評価の選手です。

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面白いなと思うのが、両親のすごさ。お母さんは4×100mリレーで銅メダリスト、お父さんも走り幅跳び、三段跳びのナイジェリア代表選手。二人のナイジェリア人オリンピアンの息子は、NFLの1巡指名選手に大成長。素晴らしいですね。

31位 MIN CB ジェフ・グラッドニー /TSU

Jeff Gladney NFL Draft 2020: Scouting Report for Minnesota Vikings ...

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この人だけ、不思議とウェブオンラインでなかった人です。未来を変える運命の一日だというのに、どういう状況だったのかちょっと気になります。

さて、バイキングスD#のバックスの状況ですが、リーダーだったザビエル・ローズを始め、マッケンジー・アレクサンダー、トレ・ウェインズも去りました。2018年獲得した1巡のマイク・ヒューズも怪我のため2シーズン出場できない。ちょっとかなり厳しい状況なんですね。

ジェフ・グラッドリーはランク4位のCB。31番目まで残っていたのは、バイキングスとしてありがたいことだったのかも。

32位 KC RB クライド・エドワード・イレアー /LSU

Clyde Edwards-Helaire will be 'game-time' decision for LSU

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さて最後は、昨年スーパーボウルを優勝したチーフスです。なんとLSUのランニングバック、クライド・エドワード・イレアーを指名。このチームはどこまで攻撃的になろうというのでしょうか。イレアーはまるでジョイスティックのように、クイックにディフェンスを抜き去るRB。ボディバランスがよく姿勢低く走るので、突貫力もある。また、ルートランも上手なので、レシーバーとしての活躍も期待できそう。

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彼の名前は、本来はエドワード。お父さんが犯罪を犯して刑務所入りして、両親は離婚。その後母は、イレアーさんと結婚。右の写真がクライドの継父のシャノンさんです。彼は実父の名前を捨てたくないと、LSUのユニフォームに、「EDWARDS」と「HELAIRE」の2つの名字を記載してたそうです。もちろんNFLでも同じように、ダブルネームでいくそうです。

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ジョージア大学のディアンドレ・スウィフトを指名せず、LSUのほうに動いたのはどういうことでしょうか。あとでちょっと調べてみたいと思います。

 

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まとめ

さぁ、これで1巡指名が出揃いました。あとでチーム情報を書き換えておきたいと思います。また更新していきます!よろしくどうぞ!