2018NFLドラフト1巡指名結果

4月26日から三日間かけて行われたNFLドラフト2018。アメリカ全土が注目する一大イベントがついに終了しました。

ドラフトのキャッチコピーは「The Future is NOW」。日本語で直訳すると「未来は今だ」、意訳するとこうでしょう。

The future is now; 未来を作っているのは、今この瞬間。今の積み重ねが未来を作っている。僕たちは今この瞬間に、未来を変えているんだ。

こんな能動的な意味だと捉えれば、選手自身にとって、またチームにとって重要な分水嶺となる「運命のドラフト」にふさわしいキャッチコピーですね。さて、それでは各チームのドラフトがどうなったのか、まとめてみました。

1位　QBベイカー・メイフィールド｜クリーブランド・ブラウンズ

下馬評ではブラウンズは無いだろう、全体1位指名ほどでは無いだろうと予想してた。だけどもGMはハイズマン賞QBを指名しましたね。身長185㎝と低めで血の気の荒いタイプだと聞いてます。正直、またブラウンズは勝負に出たな！と感じました。

2位　RBサクオン・バークレー｜NYジャイアンツ

ペンシルベニア州立大学。こちらは予想通りの展開。今期ドラフトでは実質的ナンバーワンの才能の持ち主。歴史を変えるかもしれないRBをジャイアンツは獲得しました。これでイーライ・マニングは素晴らしいカードを切れます。将棋の角となるOBJ、飛車となるバークレー。これでかなり強くなりそうです。

3位　QBサム・ダーノルド｜NYジェッツ

USC（南カリフォルニア大学）。3位指名権を持っていたコルツとトレードアップしてまで獲得したかったのは、やはり長期間チームを牽引してくれるフランチャイズQBでした。ブラウンズがまさかベイカー・メイフィールドを指名したもんだから、「やった！まじか！」ってな感じで1番人気のサム・ダーノルドを迷わずゲット。南カリフォルニアの田舎者も、今年からニューヨーカーです。

4位　CBデンゼル・ワード｜クリーブランド・ブラウンズ

オハイオ大学。ここでもブラウンズは予想外の決断。DTのブラッドリー・チャッブを指名するもんだと思ってました。しかし、オハイオのスターCBのワードを獲得することは、全然悪い選択ではありません。CBが強烈だと相手オフェンスが取れる作戦に大きく影響します。スター選手のチャッブが空いたおかげで、この後のチームはずいぶん予定変更したようですね。

5位　DEブラッドリー・チャッブ｜デンバー・ブロンコス

NSC（ノースカロライナ州立大）。色々あるけど、まずはQB！と思ってたブロンコスですが、スターDEが空いたもんだから、急遽予定変更！がっつりチャッブを指名してきました。オフェンスは客を呼び、ディフェンスは勝利を呼ぶ。この格言がウォールームでなされたことは間違いないかも？チャッブの仲間入りを一番喜んだのは、OLBのボン・ミラーだそうです。もう一度、スーパーボウル優勝を目指してほしいです！

6位　Gクエントン・ネルソン｜インディアナポリス・コルツ

ノートルダム大学。こちらはもう予想通り。素晴らしいガードを手に入れましたね。QBアンドリュー・ラックは今後どうなるかわかりませんが、OLにスターがいるのは重要なことです。なんだかんだ言って「スクリメージラインを制する者がゲームを制する」のですから。

7位　ジョシュ・アレン｜バッファロー・ビルズ

ワイオミング大学。1位か3位か5位あたりで指名されるものだと思ってましたが、まさかのランク落ち。大都会NY、もしくは大麻合法デンバーかと思いきや、指名を受けたのはまさかの雪国バッファローシティ。寒いだろうなー。タイロッド・テイラーを放出して、新チームを作ることに一生懸命だから、ルーキーQBからすると活躍できて嬉しいでしょう。頑張れー。

8位　OLBロークアン・スミス｜シカゴ・ベアーズ

ジョージア大学。これもいいプレイヤーですよねー。運動能力の高さ、仕事の幅の広さ、クレバーさ、そして守備範囲の広さ、ルーク・キークリーみたいな選手だと思います。ただベアーズは強くなるかなー。オフェンス力に難ありと思います。2巡移行でどんな補強するのか興味津々。

9位　Tマイク・マッキンリー｜サンフランシスコ・49ers

ここはもうこの選択で間違いなし。ガロポロっていうナイスなQBを獲得したんだから、彼を守るOLが強くなければ！Gのネルソンを除けば、Tのマッキンリーはベストチョイス。SFは強くなるかも！

10位　QBジョシュ・ラーセン｜アリゾナ・カーディナルズ

UCLA。10位までランクダウンしたことに、腹を立てているらしいです。「アリゾナ以外の９チームが失敗したことを証明してみせる」とコメントしてました。ジェッツから指名くれば、NYで生活できたのにね、まさかのアリゾナ・フェニックス。すんごい田舎ですから。カリフォルニアみたいに水着のお姉さまもいない、ただの砂漠。彼の憤りがプレイに出てくるのを期待しましょう。

11位　Sミンカー・フィッツパトリック｜マイアミ・ドルフィンズ

アラバマ大学。今期ドラフトでかなりの注目を浴びてたDB。マイアミに決定しました。ジェイ・アジャイーが去り、ダムコング・スーが去り、ジャービス・ランドリーが去り、スタープレイヤーがドンドン居なくなり、まさに改革真っ只中のマイアミ。楽しみですね。

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12位　DTビタ・ビー｜タンパベイ・バッカニアーズ

ワシントン大学の名DTがTBにやってきます。ジェラルド・マッコイと彼の2枚看板はかなり強烈なラインになりそうです。TBは結構強いと思うんですが、なんでか勝利に恵まれません。ここはやはりライアン・フィッツパトリックの呪いを解くのが先決でしょうｗｗｗ

似てるよねｗｗｗ

13位　DTダロン・ペイン｜ワシントン・レッドスキンズ

アラバマ大学。QBはアレックス・スミスを獲得してますから、チーム補強のバランスから言うとD#チーム。いい選手ですよね。ただレッドスキンズが勝利する姿がもうひとつ想像できない。

14位　DEマーカス・ダベンポート｜ニューオーリンズ・セインツ

テキサス・サンアントニオ大学。GBからドラフトトレードして、獲得したのはなんとDEでした。QBブリーズの続投が決定したニューオーリンズ・セインツ。強烈なエッジラッシャーを手にしてディビジョナルプレイオフの雪辱を果たして欲しいですね！（もうタックルミスの話はやめてあげて！）

15位　OTコルトン・ミラー｜オークランド・レイダース

UCLA。大型契約をしたQBデレック・カーを守るため、大事なカードを獲得しました。小生意気なQBジョシュ・ラーセンを守り続けたOTです。強そうなのに弱いレイダースを強くしてほしいですね。

16位　ILBトルメイン・エドモンド｜バッファロー・ビルズ

ヴァージニア工科大学。ボルチモアの指名権をトレードして、なんと2度目の1巡指名を獲得したビルズ。指名したのはLBのエドモンド。ビルズにはアレクザンダーLBがいるが、彼ももうそろそろピークを落ちてしばらく経つ。ここらでD#の中心的存在を獲得したかったのかも。二人でスノープレイ頑張って下さい。

17位　Sダーウィン・ジェイムス｜ロサンゼルス・チャージャーズ

フロリダ州立大学。180kgのベンチを上げる豪腕セイフティ。LBよりのSSとして活躍してくれそうです。

18位　CBジャイル・アレキサンダー｜グリーンベイ・パッカーズ

ルイビル大学。ドラフトプロスペクトのCB部門では、デンゼル・ワードに次いで2位の6.03。めっちゃ喜んでますね。GBの勝利に貢献してほしいですね。

19位　ILBレイトン・バンダーエッジ｜ダラス・カウボーイズ

ボイゼ大学。来ましたねー。カウボーイズのLBやれるなんて日本人の僕からしても羨ましい。アメリカ人ならもっと光栄なんでしょうね。しかも1巡指名です。ダラスのLBにはショーン・リーがいて、なんだかD#に白人が多い印象です。

20位　Cフランク・ラグノウ｜デトロイト・ライオンズ

アーカンサス大学。「！！！え？？？」っていう印象。プロスペクトでも5.78。なぜオハイオ大学のビリー・プライスじゃなくて、こっちを獲るの？期待値ランキングでは84位。まさか1巡指名に上がってくるとは思ってないし、同じセンター欲しければプライスの方がいいじゃないと思いますが。新HCのパトリシアの考えはわかりませんねー。

21位　Cビリー・プライス｜シンシナティ・ベンガルズ

オハイオ大学。こっちのが本命のＣだったんですがね。まさかラグノウに頭越されました。ベンガルズ・・・・。うーん頑張れプライス。

22位　OLBラシャーン・エヴァンス｜テネシー・タイタンズ

アラバマ大学。ここはなんと22位指名権がKC→BUF→BAL→TENところころ変わりました。てっきりバッファロービルズと指名権トレードしたボルチモアがQBを狙いにくると思いきや、まさかのトレードでタイタンズがLB獲得。変な流れ。

23位　Tアイザイア・ウィン｜ニューイングランド・ペイトリオッツ

ジョージア大学。チャージャーズの指名権をトレードしたNEがタックルを獲得。いい選手！ネイト・ソルダーの後釜になりそうですね。

24位　WRD.Jムーア｜カロライナ・パンサーズ

メリーランド大学。パンサーズはいい補強になりますね。ムーアはいいWRです。

25位　TEヘイデン・ハースト｜ボルチモア・レイブンズ

USC。22位指名権をテネシーと交換したレイブンズ。ここでQB指名！いけラマー・ジャクソン！って思いきや、まさかのTE獲得。ええ？QBいらないの？ジョー・フラッコだけで大丈夫？という、無用な心配はおいといて、ハーストはいいTEだと思います。同ポジションのペンシルベニアのマイク・ゲシッキに引けを取らないですね。見た目もいいしファンが増えそう。

26位　WRカルビン・リッドリー｜アトランタ・ファルコンズ

アラバマ大学。皆さまご存知、リッドリー兄弟。それにしてもファルコンズはWRが好きだなー。

27位　RBラシャド・ペニー｜シアトル・シーホークス

サンディエゴ州立大学。この人知りませんでした。なんでRBほしいなら、LSUのデリアス・ガイスじゃないのか。USCのロナルド・ジョーンズ、ジョージアのソニー・ミッチェル、ニック・チャブなど他にも候補者はいるんですが、ラシャド・ペニーが欲しかった理由がもう一つわかりません。

28位　Sテレル・エドモンド｜ピッツバーグ・スティーラーズ

バージニア工科大学。彼もモックドラフトで、もっと下位予想されてた選手です。たしかにミンカー・フィッツパトリック、ダーウィン・ジェイムスよりは下の選手かも知れませんが、ジャスティン・リードより上に来るとは誰も想像してませんでしたね。おめでとうと言いたい。

29位　DTタベン・ブライアント｜ジャクソンビル・ジャガーズ

フロリダ大学。ジャクソンビルにはあまり興味ないけど、ブライアンはいいですね。いい選手獲得しました。だけど顔がなー。あんまりカッコよくないから。ファンはあまり付きそうにないです。

30位　CBマイク・ハッジズ｜ミネソタ・バイキングス

フロリダ中央大学。パントリターンタッチダウンを決めてますね。CBリストの中では5番目の期待値。とは言えココらへんまで来ると、どれも能力に差はなくて、チームとうまくやっていけるか、コーチとの相性はいいか。という方が大事なのかも知れないですね。

31位　RBソニー・ミッチェル｜ニューイングランド・ペイトリオッツ

2度目の1巡指名権を使用して、ついにベリチックがQBを取りに来る！トム・ブレイディの後継者！と期待していた31番目は、なんと控えRBの獲得でした。なんとも不思議な・・・・・。

32位　QBラマー・ジャクソン｜ボルチモア・レイブンズ

レイブンズは最後の最後で、フィラデルフィアの指名権をトレードしました。引き換えに来年2019年の1巡指名権を譲渡。ここでやっとQBラマー・ジャクソンを指名。やっぱりジョー・フラッコじゃダメなんじゃーん。ジャクソンは昨年大活躍したヒューストン・テキサンズのQBデショーン・ワトソンのようなモバイル型QB。プレイを観てるとRBばりに走る。スピードに乗ると、ちょっとの事では止められないくらいです。レイブンズを大きく変えてくれるQBになりそうな予感がしています。