前回、1位から20位までの20人を紹介しました。なんとトレードアップが3回もあった大変めずらしい結果ですし、1位2位3位全てがQBとなったのも初めて。4位がTEになったのも初めてと、面白い1巡指名の初日です。
さて今回は、初日1巡の残り。21位~32位を紹介します。
「The Future is Now!!!!」
NFLが日本でもっと浸透しますように。
- 21位 コルツ
- 22位 タイタンズ
- 23位 バイキングス
- 24位 スティーラーズ
- 25位 ジャガーズ(2回目)
- 26位 ブラウンズ
- 27位 レイブンズ
- 28位 セインツ
- 29位 パッカーズ
- 30位 ビルズ
- 31位 レイブンズ(2回目)
- 32位 バッカニアーズ
- まとめ
21位 コルツ
さてコルツは、イーグルスからQBカーソン・ウェンツを獲得しました。オフェンスラインも頑健。ラインバッカーもレオナルド・フォーネットがいて、安定感のあるチームです。どこを補強するのか。
コルツファンの方も、かなーーーーり気合が入っています。最高ですね。こうやってお祭り騒ぎができるの。日本ではまだまだコロナで人が集まれないです。
コルツが指名したのはDEのクウィーティー・ペイです。パワー・クイックネス・根性など全てもってる選手かと。かつてイーグルスにいたブランドン・グラハムのような選手になりそうな気がします。
彼はリベリア内戦からの難民キャンプ(ギニア国境)で生まれた人です。お母さんは紛争から逃げて逃げて、クイティが生後半年の頃、兄と3人でアメリカにたどり着いたほどの苦労をしてきた人です。(リベリア内戦の写真は結構過激なので、興味がある人はGoogle検索してみてください。キーワードは「Liberia war 1st」です。)
貧乏な家庭で育ち、アメフトに出会い、大学にいけるほどのお金がなかった家です。必ず奨学金を取るからと母親に約束し、高校アメフトに命をかけ、ミシガン大学を勝ち取りました。そんな彼が今度はNFLの1巡に。彼もですが、彼の母も家族も本当に戦いましたね。心から尊敬します。
早速、LBのダリウス・レオナルドから歓迎の挨拶。「ようこそ!一緒に本物の男になろうぜ!レッツゴー!」という内容ですね。2018年2020年オールプロに選ばれてるダリウスも比較的問題のある家です。9人兄弟のシングルマザーの家で育ち、2歳年上の兄は殺人罪で刑務所にいっています。
22位 タイタンズ
タイタンズが指名したのは、CBケレブ・ファーリー。バージニア工科大学出身のCBです。
彼は慎重188cm、体重94kgと体格にも恵まれてる選手。今回のCBメンバーでは一番評価が高かった選手です。ここまで指名が落ちるとはちょっと意外でした。
自宅で指名を受けた彼。メガネしてて、髭はやして、一人でカメラに映る姿は、まったくスター感がなくて。どちらかいうと、女にモテないパソコンギーク風でした。しかしCBの中では、一番イケメンだと思います。この写真写りは悪すぎますね。
23位 バイキングス
さてバイキングスが指名したのは、先程のファリーに続くバージニア工科大学。タックルのクリスチャン・ダリソウです。
ケレブ・ファーリーとは違い、たくさんの友人に囲まれた中で歓喜の雄叫びをあげた様子が流れました。友達っていいなぁ。
24位 スティーラーズ
さて、地元クリーブランド・ブラウンズの仇敵。ピッツバーグ・スティーラーズの指名巡が回ってきました。
も~~のすごいブーイングとともに、ロジャー・グッデルが登場しました。さすがブラウンズの地元、クリーブランドです。鉄のマークが画面に表示されるだけで空気がガラリと変わりました。
指名されたのは、アラバマ大学のRBレジー・ハリス。またも王者アラバマ大学からの1巡指名選手誕生です。今年のバマはマジでスゴイですね。
これが過去のアラバマ大学のスターRBたちです。現在RB業界のキングと言われるデリック・ヘンリーを生んだのもアラバマです。比較するとヘンリーの数字よりもラッシュが多い。さらにパスレシーブにも優れています。これだけ見ても十分すぎる結果でしょう。
体つきはLB並の大巨漢なわけだけど、義経の八艘飛びよろしく、体が軽い軽い。とにかくボディバランスが良いので、DBを軽々飛び越えるハードリングを見せてくれる。さらにタックルの芯を交わす、見事な体幹の良さ。これはスティーラーズ。めちゃくちゃいい選手を獲得しました。
25位 ジャガーズ(2回目)
1巡2度目の指名権となるジャガーズが指名したのは!なんとクレムソン大学のRBトラビス・イーティエンヌです!まさか、またもチームメイトで軸が作られるとは!ドラマチックな展開です。クレムソン大学のファンは、そっくりそのままジャガーズファンになりそうですね。
トラビス・イーティエンヌは、昨年のドラフトにでていても1巡間違いなしと言われていたほどの逸材です。プロになってすぐにでもスターターで活躍できる能力をもっています。スピード・アジリティともに超超一流です。
彼はRBだけでなくスロットレシーバーとしての活躍もできます。これでジャガーズO#は強烈なコマ揃いになりました。ジャガーズのO#が面白くなってきた。次は絶対OL取らなきゃね!
クレムソンの公式Twitterも、「彼らがまた組めるなんて!!最高~~!!」と発言してました。
26位 ブラウンズ
さぁて、地元クリーブランドのブラウンズの指名の番が回ってきました。会場の熱気は最高潮。ステージの上のソファに座るのは、名物パンプキンヘッドさんです。
プレゼンターは地元クリーブランドの高校生、ミア・トモトさん。コロナのパンデミックで高校生たち、若者が分断されてるときに、オンラインネットワークを駆使して、横のつながりを構築したそうな。大きな声で「Heyy!! Cleveland!!!」と呼びかけた後に、彼女が名前を読み上げたのは
ノースウェスタン大学のCB、グレッグ・ニューサム二世。身長183cmのCBです。プロデイで40ydsを4秒3を出した俊足の男。フットボールの知性ももちろんあるけれど、今回のCBたちの中で、最も反射神経、運動神経が機敏な感じがします。大学時代のスタッツは平凡なんですが、彼のサイドはとにかくボールが落とされるので、ボールが飛んできてないんですね。
さて、会場の様子。こちらも素晴らしい騒ぎぶり。こういうの本当いいねぇ。ブラウンズは素晴らしいCBを手に入れた感じがします。あとはラインバッカーの補強がほしいな。
27位 レイブンズ
さてレイブンズです。WRラショッド・ベイトマン、ミネソタ大学を指名です。背番号は以前は13だったですが、BLM運動の中で、「人種差別をゼロにしたい」という願いを込めて0に変えました。
レイブンズ、WRの補強はアリアリですね。QBがRBの仕事をしてますので、それよりもターゲット増加はO#のパターンを増やしてくれます。ベイトマンは188cmと背も高く、DBとの競り合いにも負けなそう。TEよりのWRとして活躍してくれそうです。スピードもありますしね。
こちらベイトマンの自宅。いいねいいねーーー。
28位 セインツ
さて、QBブリーズ不在となったニューオーリンズ・セインツです。控えQBだったジェイミス・ウィンストン(かつての全体1位指名QB)は、1年だけの延長契約を完了させています。そしてRBアルヴィン・カマラは21本のTDを奪っているリーダーです。
指名されたのは、ヒューストン大学クーガーズのDEペイトン・ターナー。199cm123kgとかなり体のでかいエッジラッシャーです。セインツのDLも少し年齢が高めになってきたので、これはこれで大正解なのでないでしょうか。
29位 パッカーズ
さてさて、パッカーズです。ここは新HCになってから、随分強く生まれ変わりました。GMのトレードも功を奏している部分もあります。
しかし、QBアーロン・ロジャーズはチームと上手く行ってません。どうも1巡でブロンコスがQBマック・ジョーンズを取らずにCBを取ったのは、トレードでロジャーズを狙ってるから。という噂もあります。
さて、ロジャーズ以後、1巡で指名を受けたリストです。見てください。O#の選手は一人もいません。なおかつ2020年ドラフトでは、WRでもOLでもなく、QBを取りに行きました。これはさすがにロジャーズも腹が立つってものです。
そして!!!今年もパッカーズは、CBを1巡で指名したんですね。ジョージア大学のCBエリック・ストークスはアジリティもスピードもあり、体格も理想的なCBです。でも、これで、QBアーロン・ロジャーズがチームから離れることが濃厚になったんじゃないでしょうか。
30位 ビルズ
昨年のビルズは強かった。なんというか、ジョシュ・アレン覚醒!って感じで、チーム全体が勢いがあった感じで、見ていてとてもエキサイティングなゲームをしてくれてました。正直、あと10年はQBジョシュ・アレンのままで、他の補強を固めてほしいなと思います。ここで見るとレッドゾーンD#では32チーム中、28位と課題もあります。そうなると、DBやLBなんでしょうか。
さぁ、ビルズ・・・・。一体誰を指名したのか???グッデルが読み上げたのは?
マイアミ大学のグレゴリー・ルッソー。DEでした。今年ドラフトエントリーしているDLの中で、201cmと最も背が高い。足がすんごく細いんですが、彼がカレッジで最強のエッジラッシャーです。
1年生のときから15.5サックで全米2位の記録をあげて華々しくデビュー。とにかく手足が長いので、QBはなかなか逃げられないんですね。
笑顔がかわいい、そんな人ですが、マイアミ大学のコーチいわく「情け容赦ない男」とのこと。「ビルズマフィアの前でプレイするのが待ちきれないよ!」とマイアミ大学らしいノリのよいコメント。こいついいね。
31位 レイブンズ(2回目)
さて1巡、2回目の指名となるレイブンズです。指名したのは、ペンステートのDEジェイソン・オウェイ。パスラッシャーですね。
身体能力の高さ、フィジカルの強さでは、今回のドラフトでも抜きん出た数字を出してます。強く重く速い。40ydsを4秒3切ったことあるらしいです。
高校時代はバスケットばかりしてきて、実はアメフトの経験は、あまりないんです。大学入ってからも、通算で20回しか試合に出ていません。なので、伸びしろの最もある男なのかも知れないです。
32位 バッカニアーズ
さぁて、1巡最後の指名は、昨年スーパーボウルを優勝したタンパベイ・バッカニアーズです。優勝したときのメンバーがほとんど残留するという、非常に稀な出来事があったので、1巡に誰を指名するのか、逆に注目が集まっています。
ロジャー・グッデル、コミッショナー。最後の読み上げです。「The 2020 season Super bowl champion Tampa bay Buccaneers Slect is .....」
指名を受けたのは、ワシントン大学のDEジョー・トライオンでした。うーん。どういう選手なんでしょうか。まだジョージアのオジュラリも、UCLAのジェイレン・フィリップスもいましたからね。彼らよりも上なんでしょうかね。
でもま、ウォールームにいるHCはニコニコしています。きっと上手くいったんでしょう。トライオンがどんな選手か、あまりわかりません。ゴメンね。
まとめ
さぁ、これで1巡指名の選手はすべて紹介しました。ですが、1巡予想と言われてた選手がまだまだたくさんいます。これはRound2もスゴク楽しみになってきましたね。特にDEオジュラリ!WRイライジャ・ムーアもまだ残ってます。
それにしても、新シーズンが楽しみですね!