ベアーズのTEトレイ・バートンが残契約2年あったけど、放出されちゃいました。
これでトレイ・バートンは引退するのでしょうか。それとも、またゼロからチーム探しをしていくのでしょうか。
今回は去っていくトレイ・バートンの境遇に合わせて、NFLの厳しい現実を紹介したいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
トレイ・バートンの契約は結構でかかった。
彼と契約した内容は4年$32Mです。これTE業界では結構高額な方なんですね。イーグルス出身で、スーパーボウルでも活躍してた選手だったから、ベアーズとしてはある程度の期待をしてたと思います。
なにせ、あのフィリースペシャルを決めたタイトエンドですからね。大変印象深いと思います。イーグルスでも「New Elite Athlete」なんて触れ込みでめちゃ評価高かった人でした。
しかし、19シーズン彼は鼠径部、つまり股関節に故障をしてしまうんですね。確かベーズvsパッカーズの開幕戦です。この故障が実に長引いてしまい、シーズン全部を通して苦しんでいたのです。そして残念ながら、11月にIR入してシーズンを失います。
そのまま彼は復活することなく、チームを去ることになりました。
残りの2年分の契約はどうなる?
これNFLに詳しい人なら、よくご存知かと思いますが、4年契約を結んだからといって、チーム側は4年分払う義務はないのです。
アメリカの結果主義というか、成果主義というか。その年その年で、結果が残せていれば、現契約をそのまま延長していく。という「if then〇〇」という内容なんですね。
ですので、契約途中で解雇(放出)されたわけですが、選手側には残契約分を訴求できる権利がないわけです。チーム側にずいぶん調子の良い内容だと思いますが、これがNFLの現実。結構プレイヤー側はハイストレスな環境なわけです。
逆をいえば、そうでもしないと勝利できないということでしょう。本当に厳しい世界だなと思います。
アメリカでは「プロの世界へようこそ!」(お前が今までいたヌルい世界とは段違いだぞ!)と新人を歓迎する言葉を、「Welcome to NFL」というそうです。
まとめ
これでバートンに割く予定だったキャップスペースが空きました。ベアーズはTEジミー・グラハムを確保していますので、サブ的な選手を要望するでしょう。今後どうなるか楽しみです。