「地域アメフトチームをつくりたい！」そんな妄想をしているこの頃です。地域のスポーツチームといえば、やはりスタジアムをもつこと！それを拠点に、様々なファンイベントや、試合での交流などが生まれ、地域が活性していく。
地域スポーツ、スタジアムからは、そんなイメージをもっています。しかし、実際はいくら費用がかかるのか。日本全国58スタジアムを検索し、建設コストを調べてみました。Wikipedia情報ですので、正しくないものが多々あるでしょう、今回は国内で最も高いスタジアムと、最も安いスタジアム。この2つを記事にまとめてみます。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
- スタジアムはフットボール専用型と陸上競技場型に分かれる
- 国内最高額スタジアムはこちら！603億円
- 最高額フットボール専用のスタジアムはこちら！356億円！
- 国内最安のスタジアムはこちら！なんと4億円！
- 国内の他のスタジアムをいくつか抜粋。
- まとめ
スタジアムはフットボール専用型と陸上競技場型に分かれる
僕が調べた結果でいうと、国内58スタジアムのうち、陸上競技場併設型と、フットボール専用型（サッカー・ラグビー・アメフト）の2つに別れました。札幌ドームのように野球・サッカー併用のタイプは非常に珍しい事例です。
さて、58施設のうち、31がフットボール専用のスタジアムです。実は半分以上が球技専用です。球技専用の方は、フィールドと観客席までの距離感が近いため！（ものによっては6m！）大変臨場感があります。かたや、陸上競技場型はやはり陸上もできるっていうところが利点。スタジアムの経営を考えると、お客さんをたくさん確保できる共用型も魅力です。
写真で紹介しているのは、左がトヨタスタジアム。ラグビーワールドカップでも活躍してくれたスタジアムですね。名古屋グランパスの本拠地です。右は等々力陸上競技場。川崎フロンターレの本拠地です。どちらも立派な施設ですね。
さて次からは、最高額スタジアムと、最低額スタジアムを紹介します。
国内最高額スタジアムはこちら！603億円
日産スタジアムです！
陸上競技場型のスタジアムですね。総事業費600億円超えはさすがの一言。
横浜マリノスの本拠地ですね。こんなところがホームグラウンドのフランチャイズは羨ましいですね。日韓ワールドカップの開催地にもなりました。写真は日本カタール戦の様子です。この日ばかりは、陸上トラックの部分に人口芝を敷き詰め、一体感を醸成しています。
ネーミングライツは日産自動車（横浜マリノスの親会社）が2005年から取得。以前は横浜国際競技場という名称でした。サッカーだけでなく、ラグビー・ワールドカップの決勝戦、そして来年の東京五輪の会場としても動きます。日本が誇る最大規模のスタジアムです。
| 名前 | 日産スタジアム |
| 開業 | 1998年 |
| 収容人数 | 72,081 人 |
| 建設コスト | 603億円 |
| 所在地 | 横浜市 |
| 種別 | サッカー・陸上 |
| 建設会社 | 竹中工務店 |
| 設計 | 松田平田設計・東畑設計 |
| 芝 | 天然芝 |
最高額フットボール専用のスタジアムはこちら！356億円！
埼玉スタジアム2002です！
「さいすた」の愛称でよく知られてるスタジアム。浦和レッズのホームスタジアムとして有名です。大宮アルディージャのホームとしても使ってますが、やはりレッズの方が有名。
試合当日はレッズカラーの真っ赤に染まることで有名。まるでチーフスのアローヘッドスタジアムのようです。サッカーでとにかく有名で、天皇杯、高円宮杯などを請けたこともあります。Jリーグのアワードで、ベストピッチ賞を受賞するなど、内外に評価が高いスタジアム。
フットボール専用のスタジアムだけど、ゴールラインと観客席があまりにも近いため、ラグビーもアメフトでも使用実績がない。また芝生を大事にしているので、コンサートの利用実績もゼロ。まさにサッカーに特化したサラブレッド型といえます。
| 名前 | 埼玉スタジアム2002 |
| 開業 | 2001年 |
| 収容人数 | 63,700人 |
| 建設コスト | 356億円 |
| 所在地 | 埼玉県 |
| 種別 | サッカー |
| 建設会社 | 鹿島建設 |
| 設計 | 梓設計 |
| 芝 | 天然芝 |
国内最安のスタジアムはこちら！なんと4億円！
チュウブYAJINスタジアム！です
ごらんのとおり、観客席も大変簡素にできております。しかし、フットボールに特化したスタジアムであり、しっかり椅子席も用意されています。
それにしても、コストが4億円というのは、目玉飛び出す超低価格！こんなに安くできるのかと誰もが驚いたことでしょう。
この仕事を遂行したのが、元日本代表選手の野人こと岡野雅之さん。彼はここ、ガイナーレ鳥取のGMとしてチーム専用のスタジアムを建設したんですね。これでいつでも練習に専念できますし、ジュニアチームを育成することもできるようになったそうです。
バラバラの環境で育った選手を集めて一つのチームとして動くには、時間がかかる。なれば、ジュニア環境から、チームの戦略・哲学をしっかり教育した人材を育てたほうがいい。この考えは、オランダのアヤックスで学んだそうです。このYAJINスタジアムは、そういう哲学を実践する、大事なファシリティのひとつなんですね。
米子市では、サッカー関係者や経済人たちが集まり、「YAJINスタジアムをみんなで作る会」を発足。そこから、1口1万円で市民からも寄付を募り、寄付してくれた方の名前をレンガに刻印。それを使って、YAJINロードという道に展示されるそうです。同規模のスタジアムをつくるとなれば、50億ほど概算で計算できます。しかし、とことん無駄を排除した設計で、見事に「みんなの力だけで」スタジアムを完成させたのは、驚嘆に値します。
さて、それでは、ついでに、他のスタジアムも紹介します。
国内の他のスタジアムをいくつか抜粋。
茨木県立カシマサッカースタジアム
| 所在地 | 茨城県 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 竹中工務店 |
| 設計 | 日建設計 |
| 建設コスト | 200億円（改修） |
| 収容人数 | 40,728 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 | RC |
ノエビアスタジアム神戸
| 所在地 | 兵庫県 |
| 種別 | サッカー・ラグビー兼用 |
| 建設会社 | 大林組 |
| 設計 | 大林組 |
| 建設コスト | 230億円 |
| 収容人数 | 28,425 |
| 芝 | ハイブリッド |
| 構造 |
札幌ドーム
| 所在地 | 北海道 |
| 種別 | サッカー・野球兼用 |
| 建設会社 | 大成建設・竹中工務店 |
| 設計 | 原広司アトリエファイ |
| 建設コスト | 422億円 |
| 収容人数 | 41,484 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 |
ダイハツスタジアム
| 所在地 | 青森県 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 日本道路・地代所建設 |
| 設計 | 昭和設計 |
| 建設コスト | 33.6億円 |
| 収容人数 | 5,200 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 | RC |
NACK5スタジアム大宮
| 所在地 | 埼玉県 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 戸田・株木・UDK |
| 設計 | NTTファシリティ |
| 建設コスト | 40億円 |
| 収容人数 | 15,500 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 | RC |
三協フロンティア柏スタジアム
| 所在地 | 千葉県柏市 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 不明 |
| 設計 | 不明 |
| 建設コスト | 不明 |
| 収容人数 | 15,900 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 |
IAIスタジアム日本平
| 所在地 | 静岡県清水市 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 不明 |
| 設計 | 不明 |
| 建設コスト | 不明 |
| 収容人数 | 20,248 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 |
藤枝市総合運動公園サッカー場
| 名前 | 藤枝市総合運動公園サッカー場 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 不明 |
| 設計 | 不明 |
| 建設コスト | 不明 |
| 収容人数 | 13000 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 |
パナソニックスタジアム吹田（市立吹田スタジアム）
| 名前 |
パナソニックスタジアム吹田 |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 竹中工務店 |
| 設計 | 竹中工務店 |
| 建設コスト | 140億円 |
| 収容人数 | 39694 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 | RC |
長居球技場（桜スタジアム）
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 不明 |
| 設計 | 不明 |
| 建設コスト | 48億円 |
| 収容人数 | 18,000 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 |
豊田スタジアム
| 名前 | 豊田スタジアム |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 大成・清水・矢作他三社JV |
| 設計 | 黒川紀章・アラップジャパン |
| 建設コスト | 340億円 |
| 収容人数 | 45,000 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 | S |
栃木県グリーンスタジアム
| 名前 | 栃木県グリーンスタジアム |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 佐藤工業・渡辺建設・柴田建設 |
| 設計 | 神谷五男+都市環境研究所 |
| 建設コスト | 34.5億円 |
| 収容人数 | 18,025 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 | RC |
とりぎんバードスタジアム
| 名前 | とりぎんバードスタジアム |
| 種別 | サッカー専用 |
| 建設会社 | 不明 |
| 設計 | 不明 |
| 建設コスト | 不明 |
| 収容人数 | 16033 |
| 芝 | 天然芝 |
| 構造 |
まとめ
以上です！日本にも素晴らしいスタジアムがあることがよく分かりました。そして、野人岡野さんが、作ったのは4億円ということで、実に素晴らしい！僕の地元でもこういう運動ができれば嬉しいなと思います。
平均すると、30億円くらい。こういうのが地域にあると、スポーツ文化がしっかり根付くんでしょう。いいなぁいいなぁ。
