今回は開催地となる、アリゾナ州グレンデールにあります、スタジアムについてご紹介をします。
「おいおい、ずいぶんピンポイントじゃないか!」という疑問もあるでしょうが、私、何を隠そう建設業界の人間ですので、どうもやっぱり建物には興味があるのです。どうぞお許しください。
【↓↓今日のお題↓↓】
ではどうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。
名称は「State Farm Stadium」命名権は約190億円
アメリカ大手保険会社の「State Farm」が命名権をもってます。チーフスのゲームを、ゲームパスで観ると、大体このCM流れますよね。
チーフスのCM。
— かずまっくす (@NFL32mania) 2022年10月12日
出演者に注目。
ゲーパスで試合観ると、こういうの見れて楽しい。#nfl #nfljapan #nflfootball #americanfootball #football #sport #nflblog pic.twitter.com/r3R9Tsb5g9
この会社ね。
2006年~2018年は、フェニックス大学スタジアムという名前でした。フェニックス大学が命名権をもっていたんですね。そこから2019年にステートファーム社がネーミングライツと獲得。価格は$US175Million▶日本円で192億5千万円。
設計は?施工は?総工事費は?
まず設計は「HOK」。アメリカ国内の設計事務所ランキングに入る会社。最大手はGensler で2番手3番手がHKSですね。
1955年に創業。ジョージ・ヘルムート、小圃暁(Gyo obata)、ジョージ・カッサバウム3人でスタートした会社です。最初の仕事はセントルイス市内の小学校だったそうです。日系人の小幡さんは、世界恐慌の直前、1923年アメリカ生まれです。その後戦争になります。
(お父さんの小圃千浦さんは、岡山県出身で17歳で渡米。画家としてカリフォルニア大学バークレー校で日本画の教師でした。こちらは千浦作のグランドキャニオンです。)
この会社、他にもアトランタ・ファルコンズの本拠地、メルセデス・ベンツスタジアムも設計しています。
最近で有名なものは、FCバルセロナのパラウ・バラウグラナ。バスケットボール用のアリーナですね。こちらも巨大ですね。
2003年に着工し2006年に竣工。工事費は当時4億ドル。消費者物価指数が1.5倍ほどになってますので、今の金額に換算すると6億ドル。現在の日本円で770億円くらいでしょうか。
施工を担当したのが、Hunt Construction Group。インディアナポリスに本社を置く社員数700人くらいの会社です。日本のゼネコンだと小さいサイズですが、アメリカだと、これくらいで、4億ドルの仕事請けちゃうんですね。
天井は開閉式になっており、ただのドーム球場ではありません。日光があたりますので、芝生は天然。非常によい環境でスポーツ事業が実施できるため、評判の良いスタジアムです。
ステートファームスタジアムはフィールドが移動式だそうです。北海道の日ハムスタイルですね。こんな具合に動くそうです。コメントをいただき教えてもらいました。ありがとうございます。
過去のイベント一覧
ここはフィエスタボウルの開催地として有名。毎年1月1日のお正月あたりに開催される、カレッジフットボールのプレイオフゲームですね。なんと、メインにはプレイステーションさんがスポンサーになっています。
また第26回レッスルマニアが開催されました。2010年3月開催のビッグイベントでした。グレンデールのスタジアムで、一番売上た試合らしいです。78000人もの観衆の中心でプロレスするのって、気持ち良すぎるでしょうね。
2008年には第42回スーパーボウルも開催。。ニューイングランド・ペイトリオッツvsNYジャイアンツの名勝負でした。ヘルメットキャッチの試合かな?
スーパーボウル49回もアリゾナ・グレンデールが開催地でした。シーホークスファンには、忘れられない最終最後のプレイコールでしたね。未だに「なんでリンチに走らせないんだ!!!」と理解ができません。
2009年開催のNFCチャンピオンシップ。カーディナルズvsイーグルスもこちらで。当時ホームだったカーディナルズは、QBカート・ワーナー。見事勝利し、スーパーボウルに進出するんですね。このゲーム観たかったなあ