サンフランシスコ・49ersのフルバック。カイル・ユーズチェックが先日のブラウンズ戦で怪我を負い、休場するらしいです。3度のプロボウルに選出された名選手が、戦線を離脱することは結構痛い。
彼の怪我の具合や、試合での貢献度について、記事にまとめました。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
ブラウンズ戦でMCLを損傷(捻挫)
先日、49ersはブラウンズを地元カリフォルニアのリーバイス・スタジアムで迎え撃ちました。31-3という大量得点差で、49ersは勝利し4戦全勝という素晴らしい結果を出しました。
しかし、その勝利の影に重要な選手であるユーズチェックの怪我があります。下の動画を御覧ください。
第3Qの残り3分。ランブロックに動いたユーズチェックと、ブラウンズの選手が激しく衝突します。一見なんともないように見えますが、このプレイで左膝の内側靭帯。いわゆるMCLを捻挫するという怪我を負ってしまいました。
ユーズチェックは怪我をしたMCLとは?
これが膝の状態です。「内側側副靱帯」というのが英語でいう「MCL」、正式には「Medial Collateral Ligament」といいます。ちなみに、よく聞く「ACL」とは前十字靭帯のことです。
MCL捻挫というのは、膝の故障の中では比較的軽度なものです。ACL断裂ともなれば、必ず手術が必要ですが、MCLの捻挫は初期状態でしっかりと治療すれば、2ヶ月ほどの期間で元の状態に復帰できます。手術も必要ないです。とはいえ、捻挫の程度によります。無理をすれば膝関節の中にある半月板を損傷することになります。
ユーズチェックの怪我の治療には4週間から6週間を要するそうです。その間、試合にも練習にも出れない。結構ハードな状況だということです。
カイル・ユーズチェックの貢献度は?
ユーズチェックのポジションは伝統的なプロアイ・スタイルで見られるフルバック。現在ではあまり使われません。49ersのグラウンド・アタック。つまりランプレイを稼いでるのは、マット・ブレイダとテヴィン・コールマン(元ファルコンズ)の二人のランニングバックです。
49ersの今季1試合あたりの平均獲得ランは126.4yds。彼らの稼いだ距離の裏に、常にカイル・ユーズチェックのランブロックが支えています。「ラン」「ランブロック」「ランフェイク」「リードブロック」「レシーブ」「パスプロ」など、プロアイ・フォーメーションでのFBの仕事は多い。彼は数々の仕事をこなし、チームに貢献しているということです。
ファルコンズのOCだったカイル・シャナハンがHCとして49ersに着任した後、いち早く着手したのが、FBカイル・ユーズチェックの獲得でした。ポジションの割には破格の契約額で迎えられてる事からも、シャナハンがFBの存在を重要視しているのが伺えます。それくらい49ersのO#プレイで、重要な仕事を担当しているということです。
さて現在、49ersには替えになるフルバックはいません。HCカイル・シャナハンを始め、O#チームは新しい作戦を建て直して、次のゲームを戦わないとなりません。これはなかなか大変な仕事です。今後の49ersの試合は多いに注目したいですね。