4月25日からスタートするNFLドラフト。この時期になると予想表が熱気を帯びてきます。この予想表を英語ではMock Draft(モック・ドラフト)といいます。直訳すると「まがい物」「模造品」「模擬品」などという意味で、携帯電話の見本なども「モック品」と呼んだりします。
当然ながら、色んなアナリストが、「俺の予想はこれだ!」ってな感じで、色んなモックドラフトリストがアップされています。それを一つずつ見ていると、どの選手が人気や実力があると予想されているか、またチームにとって今補強が必要なポジション、つまり弱点が、おぼろげながら分かってきます。
日本のプロ野球でも、こういう人たちがいますよね。まぁ日本の場合はプロ選手の第二の人生という感じでタレント業の傍らコメントしている人が多いわけですが、本場アメリカでは、本職がちゃんと存在するってことですね。
と、いうわけで今回の記事では、5人のNFLアナリストが掲示したモックドラフトリストを、それぞれ並べて、分析をしてみたいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
今回抽出したアナリスト達はこちらの5名
権威ある(?)ニュース番組、CBS SPORTS NETWORKさんのアナリスト5名ですね。みなNFL専門のスポーツライターで、それを商売にしているだけあって、「なるほどな~」という感想がつく予想ばかりです。さて、こちらが、彼らのTwitterアカウントですね。【Ryan Wilson】【Chirs Trapasso】【Jared Dubin】【Will Brinson】【R.J. White】元データになるこっちの記事にはリストだけでなく各チームごとコメントが就いています、英語サイトですので気合を入れて御覧ください。
1巡予想に最も多く名前が上がってる大学は?
クレムソン大学でした。オレンジ色のジャージ。虎の足跡がシンボルマーク。チーム名はタイガースです。やはり大学選手権全米1位のチームです。優秀な選手が多くいます。当然ドラフトでも注目の大学ということですね。関西出身の僕には立命館大学パンサーズに見えるので、どうも親近感のある大学です。
トップ5の大学はこちら
もう名門大学の定番です。クレムソン、オハイオ州立大、アラバマ大、オクラホマ大、ミシシッピ州立大ですね。
1巡予想で最も多く名前が上がったポジションは?
DLが31、次いでOLが29。やはりラインを制するものはゲームを制するんですね。それに若さが物を言うポジションでもあります。30歳になっても現役でやれるほど体力・筋力が持たないこともあるでしょう。怪我の意味もあるし、ドラフトで確保し、なるだけ若返りを図ることが大事という意味合いもあります。
POS | リストイン数 |
DL | 31 |
OL | 29 |
EDGE | 27 |
WR | 19 |
QB | 19 |
CB | 11 |
LB | 9 |
TE | 9 |
RB | 3 |
S | 3 |
このリストの3位(27)になるEDGEというのはDEでもあり、OLBでもあり、境界線のない選手を指します。より広くエリアを担当しながらも、メインの仕事はQBへのプレッシャー。強く、疾く、大きな選手です。ですので、EDGEをDLと判断するならば、今回のドラフトは圧倒的にDLが多いということですね。
全体1位指名は全員一致!この男!
ハイズマン賞受賞者のカイラー・マレーです。これが現実になれば、オクラホマ大学からは2年連続の全体1位指名輩出。そしてアリゾナ・カーディナルズは昨年獲得したQBジョシュ・ラーセンをトレードすることになるでしょう。
PLAYER | 予想指名順 | POS | COLLEGE |
Kyler Murray | 1.0 | QB | Oklahoma |
Nick Bosa | 2.0 | EDGE | Ohio State. |
Josh Allen | 3.6 | EDGE | Kentucky |
Quinnen Williams | 4.0 | DL | Florida |
Jawaan Taylor | 7.6 | OL | Alabama |
Devin White | 7.7 | LB | LSU |
Dwayne Haskins | 8.0 | QB | Ohio State. |
Ed Oliver | 9.6 | DL | Houston |
全体10位以内に指名される。と5名のアナリストから予想されているのが、カイラー・マレーを含む上記の8名です。次の記事ではランキング形式で、ドラフト候補生を紹介しましょう。また1巡32位までに指名されるであろうと、5名のアナリスト全員から予想されてるのが20名、どうも1巡鉄板のようですね。
まとめ
ドラフトまであと20日を切りました。ドラフトでのキャッチコピーは「The Future is Now」ですね。(未来はここで決まる!)(未来は今始まる!)みたいな意味だと思います。いつもながらNFLのキャッチコピーには心を掴まれます。本当にアメリカでのスポーツ産業は洗練されていて、付加価値が高い産業になっています。知れば知るほど惚れ惚れします。