NFL以外のアメリカンフットボールリーグが新しく創設されました。その名もXFL。過去2001年に1年間だけ運営されたことがありますが、その後立ち消えとなった幻の企画。20年の時を経て、2020年の開幕に向けて、本気のほの字で動いてます。
創設者はWWEプロレス出身
このXFL。創設は世界一のプロレスで有名なあのWWEから誕生しました。略称を紐解くと「eXtream Football League」(過激なアメフトリーグ)ではないかと思われます。
創設者ヴィンス・マクマホン(Vince Mcmahon)
この方、ヴィンス・マクマホンさんが創設者です。この人、もともとはプロレスラー。現役を引退してからは所属していたWWEのコミッショナーになり、現在は代表取締役会長兼CEOとして組織全体を指揮する立場にあります。
悪のオーナー(Evil Owner)としての異名をもち、リングにレスラーとして上がったりもしますが、真っ向勝負をする役回りでなく、リング上ではブラックジョークで皆を笑わせたり他のレスラーの引き立て役として、ピエロを演じています。
コミカルな役回りで周りを笑わせてくれるピエロ役
「Kiss My Ass!」っていうのが彼の定番ギャグで、スーツ姿でお尻をペロンとだして、あまりの臭さに気絶させるという必殺技をもっています。そして最終的にCEOという立場で「You are Fire!」(お前は首だ!)という決め台詞で観衆を笑わせてくれます。
過去にはトランプ大統領をリングに呼んで、一緒にプロレスをしたりと何かと話題を作るのがうまい男です。アメリカを代表する男芸者、宴会部長、ショービジネスの雄というのが彼のパーソナリティです。
その反面、実は超優秀な経営者
そんなキワモノ芸人のような彼ですが、マクマホンが経営の陣頭指揮をとるようになってから、団体の成績は鰻上り。アメリカの大学の講座でも「なぜWWEは成功したのか?」というお題でMBAの授業が用意されるほどです。
そんな面白ビジネスマンが次に考えたネタが、以前失敗したXFLの再興です。
XFLにはこんなフランチャイズができました。
セントルイス|シアトル|タンパベイ|ワシントンDC|ダラス|ヒューストン|ロサンゼルス|ニューヨーク
の8つの街が新しいリーグ立ち上げに賛同。ニューヨークはメッツライフスタジアム、シアトルはセンチュリー・リンクフィールドと、NFLと同じ会場で試合をすることが決定してます。ちょっと本気っぽいですよね。
こんな人たちも参加してます
初代コミッショナーには、アンドリュー・ラックの父オリバー・ラックが就任。
新リーグで期待される効果
ヴィンス・マクマホンのことですから、本格的なフットボールを作りながらも、NFLとの差別化を徹底して行ってくると予想されます。さてどんな手段をとってくるのでしょうか。
①引退した名選手、残れなかった名選手の抜擢
神の子ティム・ティーボウ、悪童ジョニー・マンジール、反骨の精神コリン・キャパニック。他にも数々名選手たちがNFLで活躍してきましたが、色々な事情があり表舞台から消えていきました。XFLはそんな1流選手たちの第二のステージとして機能してくれるのかも知れないです。もし、XFLでキャパニックのプレイが見れるなら・・・・ちょっと見に行きたいですよね。
②ちょっと過激な応援合戦
女子プロレスとかも十分経験してるマクマホンですから、女性の使い方もかなりハード目になるかなと思います。ショーとして見応えのある素晴らしいチアリーディングを要求していくのでないかと予想されます。オープニングアクトも大規模なものになっていき、観客席の仮装客も過激化していくのでないかなと。
まとめ
まぁ、いろんな形で本格的に動き出している様子です。他にもAAFという新リーグもできるみたいで、アメリカはフットボール人気が実に高いですね。この新リーグ(XFL AAF)が凄く人気になってくれば、NFLと合併していくという可能性も考えられます。そうなると、創設者のヴィンスはキワモノでなくホンモノの経営者として後の世に名前を残すことになるでしょう。まるで1960年にAFLを創設したラマー・ハントのように。