NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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QBキャパニックからベンチャー精神を学ぶ

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「Mrニーダウン」こと元QBのコリン・キャパニックと、彼に追随したSエリック・リードは、NFLから10億円未満の和解金をもらうことになったらしい。

 

ことの発端は、2016年に起こった警察官による、人種差別的な暴力行為。これに反発して、キャパニックは国歌斉唱の時に膝をついて抗議。「今のアメリカに心を捧げたくない。この国の司法は改めるべきだ。」というメッセージでしょうね。チームメイトのSエリック・リードもこの意に賛同し、キャパニックと一緒にニーダウンしている。

 

この抗議行動が問題視されリーグは二人をブラックリストにあげた。そしてNFLの全てのチームから契約がとれなくなってしまっていた。キャパニックとリードは「NFLは結託して、僕を排除しようとした」として、リーグを訴訟していたんですね。

 

キャパニックとリードの代理人は、NFLの代理人と話し合いを続け、今回、このような金額の合意で決着。

 

キャパニックはNYジェッツと契約をしましたし、無事にNFLへ復帰します。10億円近い和解金も手に入れ、失われた2年の埋め合わせにより、一見落着です。

 

 

でもなんでエリック・リードはそんなに言われない??

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しかし気になる点があります。エリック・リードはキャパニックと同じように抗議活動したんですが、SFと継続契約しつづけ、2018年にはパンサーズと契約しています。キャパニックがNFLから消えた後も彼はニーダウンし続けてます。

たしかに、キャパニックは2016年に2勝しかあげられなかったので、ダメぶり発揮してるから、リリースされても当然ちゃ当然。エリック・リードは、FSでもSSでもLBとしてでも、どちらでも成果の残せる選手。脳震盪3回もやってて、どうかと思う部分もあるけど、ハードヒット、ハードタックルでチームに好印象。

彼は今でもニーダウンしてるんだけど、不思議とそういう反抗イメージはつかない。どうしてでしょうか。

 

僕が思うに、「1番目だったかどうか」だけ、かなと。

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誰もやってないことに最も最初に勇敢に取り組むこと。これにより、成功すれば多くの利益を手に入れられる。しかし、失敗すれば大きな痛手を負います。ベンチャーの世界では、これをファーストペンギンと言います。

 

キャパニックは、いち早く、誰よりも先に、自分の心情を示した。それで全てが失われるかも知れなくとも。この行動でキャパニックは、NFLから排除されるんだけども、彼は活動家として大変影響力をもつようになった。

 

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2018年にNIKEは、「Just Do it」の30周年キャンペーンに、コリン・キャパニックを起用。アメリカを二分する賛否論が広がる大炎上を巻き起こした。一部ではNIKEの不買活動も起こった。しかし、ミレニアル世代には支援者が続々広がり、全体として株価は上昇し、ファン層の若年化と拡大を実現した。


Nike - Dream Crazy

これがNIKEが発表した30周年映像。タイトルが「Dream Crazy」としていて、かなり尖っている。様々なアスリートが挑戦する姿を重ねている展開になっており、メインビジュアルにキャパニックが登場する。「何かを信じろ。たとえ全てが犠牲になっても」と投げかけるこのCMは、年間最優秀広告大賞を受賞した。

 

こうして見ると、キャパニックもリードも志は同じだったように思う。でもそれ以上に大事なのが、それを自分が発信するかどうか。2人目、3人目、となるうちに、自分から発している言葉でも、誰かの発言の代弁者、模倣者になってしまう。

 

一人目になること。恐ろしい、愚かしい、そんな感情を伴っていても行動に移す。これがやっぱり大事なんだなー。

一人目だけでなく、二人も超大事。

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一人目の発言をよそに広めていく、ムーブメントを起こしていくのは、最初の追随者の二人目の存在です。マーケティング用語ではイノベーターと呼びますが、この存在が全体を変えるには不可欠な存在です。

www.ted.com

これについてはTEDで神動画になってるデレック・シヴァーズの「社会運動はどうやって起こすか」を見てくれるとよく分かると思います。

こうやって考えると、一石を投じたのがキャパニックで、そんな彼を一人にせず支えたのがエリック・リードだと言えます。キャパニックにはなれなくとも、キャパニックを応援するリードのような人間でありたいと思います。

 

 

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