2017年シーズンのスーパーボウルを優勝した、フィラデルフィア・イーグルスのHCダグ・ピーターソンが本を出してます。
本のタイトルは、「Fearless」(大胆不敵・恐れ知らず)副題には、「How an underdog becomes a champion」(どうやって噛ませ犬がスーパーボウル優勝できたのか?)
まぁ勝った側だけが語れる成功ストーリー本ですよね。よく有りがちな。
この本の中で、AFCチャンピオンシップ、つまりジャクソンビル・ジャガーズvsニューイングランド・ペイトリオッツのゲームを取り上げています。
ジャクソンビルは同じくドアマットだった
ドアマットっていうのは、「毎回踏みつけられるのが当たり前」「負けて当然」「負け役」「万年負け組」っていうような大変不名誉なスラングです。ジャガーズは万年負け組の弱いチームだったんです。
しかし2017年シーズン、ジャクソンビルは大躍進。AFCチャンピオンシップゲームに出場し、ペイトリオッツをとことんまで苦しませました。結局勝者はペイトリオッツで、スーパーボウルに出場することができなかったわけです。
大健闘!と言いたいところですが、ジャクソンビルの試合運びぶりに、ピーターソンは本の中で文句を言うてるんですね。
前半戦55秒を残したジャクソンビルは、ニーダウンして時計を回した
ピーターソンはこの選択を、著書の中できっぱり否定しています。
"It made me mad because Jacksonville had New England right where they wanted them. I was screaming at the TV in my office. When they knelt right before halftime, inside I was like, 'I'll never do that.' It fueled me. They could have least tried for a field goal. They took it out of their quarterback's hands, and they didn't give to their big back Leonard Fournette. I thought, 'If they lose this game, this is why.' Sure enough they would go on to lose the game."
オフィスのテレビで見てて叫んだよ!!第2Qはあと55sec、タイムアウトも2回残っている。スコアは14-10でリードしている。なのに彼らはニーダウン!タッチダウンできなくとも、FGを狙いに行くべきだ。HCのマローンはQBからボールを奪ったんだ。スターRBのレオナルド・フォーネットもいたのに。「なんでジャクソンビルが負けたと思いますか?」と聞かれたら、自業自得だって言うよ。彼らは自ら負け試合を作っていたと僕は考えるね。
後半戦調子を落としたジャガーズは敗北
後半戦に入ってからQBブレイク・ボートルズは調子を落とした。もともとすごいQBではないのだが、これに勝てれば夢のスーパーボウルだと思ってしまえば、いつもの実力も発揮できないものだろう。1本のTDも奪えずFG2本で終わった。かたやペイトリオッツは、2本のTDを奪って、20-24で見事に逆転勝利。
もし仮に前半戦の55sをフルに使って、FGを1本でも入れていればスコアは23-24。最後のキック勝負になっていただろうし、FGレンジまで運べばまだ分からん!という展開であれば、O#もD#チームもお互いもっと高い集中力を発揮していただろう。
このコメントをジャガーズHCは?
ダグ・マローンはこの勝者のコメントを苦笑いして聞いている。
「過去から学ぶことは大変重要なことだ。しかし大事なのは次のゲームに向けて意識を集中させることだ。」
きっと、こんな風にコメントしてるでしょう。でも心の中では、「うるせー!」って思ってるんでしょうね。
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2018年シーズンまであと2週間。昨シーズン優勝のイーグルスは開幕戦を戦います。素晴らしいゲームになることを祈っております。