NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【NFL2022】AFCディビジョナル・ラウンド!ベンガルズがビルズに大勝利!

AFCのディビジョナル・ラウンドの対決、ベンガルズとビルズです。下馬評では、ビルズが1.37倍、ベンガルズが3.15倍。ホームアドバンテージをもち、勢いにのるビルズが優勢という評価でした。

 

さて、どんなゲームを展開したのか。少し振り返ります。

【↓↓今日のお題↓↓】

それではどうぞ。NFLが日本でもっと浸透しますように。

 

まさかの大雪の中でのゲーム開催

当日の気温は、摂氏1℃。また降水確率は91%。予報通り、ビルズの本拠地ハイマークスタジアムはしっかり雪がつもり、極寒の中ゲームが展開されました。

 

過去さかのぼっても、プレイオフで雪の中ゲームしたのは、記憶にあまりありません。ちょっと調べてみたら、2002年の1月に開催されたレイダースvsペイトリオッツ戦。こちらは降雪の中でのゲームだったようです。

The Timeline: The Tuck Rule - YouTube

「タックルール」と言われるゲームで、どうみてもファンブルしてるんですが、パスインコンプリートの判定に覆りまして、命拾い。その後ゲームに勝利し、トム・ブレイディは人生初のシーズンスーパーボウルを優勝します。

 

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他にもスノーボウルと言われるゲームはいくつか、ありますがポストシーズン、プレイオフになってからのゲームは、今回が二例目だったようです。大変珍しい事だったんですね。

 

ベンガルズD#がビルズを10点に抑えて大勝利

ベンガルズは昨年スーパーボウルに出場しています。AFCカンファレンスでいうと、ディフェンディングチャンピオン。2年連続のスーパーボウル出場をかけての大一番。対するのは、今シーズン勢いにのるビルズ。第2シードで攻撃力2位・防御力6位という超強力なチーム

しかし、今回のベンガルズは完璧で、今シーズン最も調子が良かった。昨年のスーパーボウルでラムズに23−20で敗北した時よりも強い!そう思わせる展開でした。

 

ベンガルズは、OLに大きく不安を抱えていました。ラエル・コリンズ、ジョナー・ウィリアムスや、アレックス・カッパを怪我で欠場。それに加えて、Cテッド・カラスが膝に故障を抱えている状況で、オフェンスラインは課題だらけ。しかし、新しいOLユニットは見事に今シーズンのベストを発揮。バロウは1回だけサックされただけでした。

 

ベンガルズのランニングゲームでは、平均5.1yds、34回キャリーで172ydsを記録。この記録は2022年シーズンで最高の記録だったそうです。

 

Cテッド・カラスは第1Qで膝を故障。ここで彼が抜けたらラインは崩壊する。抜けてたまるかの強い自覚で、彼はゲームを戦いつづけました。痛みを耐えてよく頑張った!ペイトリオッツ時代にスーパーボウルを2回優勝している彼は、少しだけの気持ちの後退が、チームを崩壊させることをよく知っている。だからこその、ど根性でしたね。

 

ベンガルズは第一Qで2本のタッチダウンを奪い14−0。このリードを常に守ったまま、ゲームを展開できたこと。まさしく完勝って感じ。

 

得点力2位を誇るビルズが10点のみで敗北した理由は?

ビルズの魅力は、やはりQBジョシュ・アレンとWRステフォン・ディグスによるド派手なパスプレイ。しかしそれだけでは勝てないのが、ポストシーズンの妙。

 

第一線のDL、OLが勝負を大きく左右してる。残念ながらビルズはO#でもD#でもベンガルズに敗北です。

 

先程、ベンガルズOLは控え選手でも強烈な能力を発揮。ジョー・バロウもアンダーニースのパスを積極的に使い、まるでトム・ブレイディのような冷静沈着なボール回しを見せていました。

 

もし仮に、ビルズにボン・ミラーがいれば・・・・というのが残念なところです。彼がフィールドにいれば、バローはさんざんプレッシャーに悩まされ、ここまで悠々とボールをドライブすることはできなかったでしょう。

 

ビルズO#は、パスゲームを重視していました。しかもディープゾーンを狙ったものが多く、ベンガルズの攻め方とはずいぶん違いました。たしかに決まれば大きくゲームチェンジできるチャンスはありますが、雪のコンディションのため、本来のタイミングが合わない。ディグスや、シャキールを機能させることができない。

 

アンダーニース、ショートゾーンのメインレシーバーとして、ビーズリーなどをもっと使えば良かったんじゃないか。さらに言うと、ランニングゲームで、RBを活かしていけば大分違ったはず。今回のランはたったの11回だけ(シングレタリー6回、クック5回)。合計で37ydsしか獲得できていません。誰の責任っていうわけでないですが、全体的に上滑りしたまま終わっていった。そう感じました。

 

切れるディグス、会場を去る

何もかも上手くいかないので、チームのキャプテン、エースWRのステフォン・ディグスはいらいらを爆発させていました。

 

記者会見でディグスについてどう思うか?というインタビューで、マクダーモットHCは、「この状況でイライラするのは仕方ない。怒るというのは良い選手の証拠。逆に怒らず平静でいられるやつは欲しくない」

とディグスを擁護するようなコメントを発信。しかし、彼はO#チームのキャプテンの一人であり、チームのムードを大きく動かす人物です。だからこそ心をコントロールしてチームメイクをするべきじゃないか。という意見も多く集まり、彼に対しての評価がグンと下がりました。

 

次はチーフスとチャンピオンシップのリマッチ

2年連続のスーパーボウル出場を狙う位置まできたベンガルズ。アンディ・ダルトンの時代から見ると、今は大きく変わりました。HCザック・テイラーも素晴らしいですが、やっぱり、このチームの大黒柱はQBジョー・バロウです。

 

2年連続カンファレンス・チャンピオンシップにでるバロー。相対するは、5年連続で登場するパトリック・マホームズです。マホームズの右足の怪我の具合が気になりますが、盛り上がること間違いなし。

 

会場は、カンザスシティ・チーフスの本拠地。アローヘッドスタジアムです。暑い空気と、観客の爆音轟く歴史あるスタジアムで、どのようなアツイ展開があるのでしょうか。楽しみでなりません。