NFLにはいろんな問題児がいますが、今回の大量保持は史上稀にみるレベルでした。
今回の記事では、マリファナで逮捕されたグレッグ・ロビンソンについてまとめてみます。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
逮捕された場所はメキシコとの国境の街エルパソ
グレッグ・ロビンソンが逮捕されたのは、テキサス州エルパソ。メキシコとの国境にある街で、国境警備隊により管理されているエリアです。その国境警備隊にロビンソンは逮捕されました。
アメリカとメキシコは、今でも麻薬の関係で問題を抱えています。アメリカ国内で薬物の過剰摂取による死亡者は年間7万人を超え、日常に蔓延しています。多くの麻薬はメキシコの麻薬カルテル経由で国内に流入し、国内の資金がカルテルに流れ若者がどんどん蝕まれ治安は悪化し、健康被害を生じ命を落としています。
アメリカ麻薬取締局（DEA）の南米の戦いの歴史については、Netflixの人気ドラマ「ナルコス」を観てもらえるとわかりやすいです。コロンビアの麻薬王ナルコスとの戦いから始まり、メキシコ麻薬カルテルとの戦いへと続いています。
「メキシコからの麻薬を止めろ！」
メキシコからの麻薬流入問題は国家の一大事であり、これに関してアメリカは本当に厳しく対峙しています。
今回グレッグ・ロビンソンが逮捕された場所は、そんな歴史をもつメキシコとの国境だということは、事件の重要性に大きく関わるのです。
ロビンソンが保持してたのは157ポンド！（約71KG）
そして、グレッグ・ロビンソンが所持していたのは、車の中に封筒でもっていたというレベルでなく、なんと157ポンドです。（換算すると71.5KGくらい！）
これは「自分で使う量」を軽く超えており、て国内に麻薬を広げるバイヤーとして利益を得、完全に密売業者とつながっていると見えます。
ロビンソンは今後裁判にかけられます。先程説明したアメリカと麻薬の戦いの歴史を振り返るならば、彼は国家の敵であり、大犯罪人として見られるでしょう。一説では懲役20年ぐらいだろうと言われています。
大麻71kgの末端価格はなんと・・・・
（上の写真は州ごとの大麻価格一覧ですね。1オンス（1/16ポンド）あたりの単価のようです。）
ちなみに大麻の末端価格をこちらのサイトで調査したところ、およそ平均で$10/ 1g でした。所持していた71kgをすべて市中で売却したなら、71万ドルくらいになります。たった・・たった71万ドルです。グレッグ・ロビンソンはプロで調子を落としており、ブラウンズとも1年だけの契約でしたが、それでも彼の契約は$640万/年でした。日本円に変換すると7億円で、大麻71万ドルは10％ほどのものです。
NFLプロ選手として努力を積み重ねれば、10億～13億を目指せたはずです。それをたった7千万のために、人生のすべてを失うとは・・・・・。
なんとも悲しい話です。
まとめ
NFLでは国民から尊敬される素晴らしいアスリートがいます。苦難を乗り越えてチャンスを掴み、栄光を掴んだ苦労人。フィールドでスーパープレイをしながらも、スタジアムの外でもクールな個性を発揮し、スター街道を歩み続ける選手。引退してからもテレビに引っ張りだこな人気者など、本当に夢のような世界がNFLには存在します。
そんな栄光の光と同時に闇も存在します。大金を手にしセレブ生活をするも、プロとして活躍できなくなり自暴自棄になり破滅する人。怪我故障のため才能があってもプロとして継続できない人。また脳震盪で機能障害が発生し暴力を振るう人。など光が強ければ強いほど暗部も深いのです。
彼の今後がどうなるか。おそらく報道さえもされないでしょう。自分をコントロールすること。これは古今東西どこにいっても必要な資質なのです。
