NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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【速報】怪物現る!AFCワイルドカード TEN vs NE

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ニューイングランドペイトリオッツは東地区の常勝軍団。2000年から始まったベルチック&ブレイディーのチームはもう20年目を迎える。しかしながら今年は厳しいシーズンだった。TEロブ・グロンコウスキが引退し、WRジョシュ・ゴードンが途中退場など戦力がおちた。しかし、そうはいっても今年も地区優勝を果たしプレーオフに進出してきた。やはりベリチック軍団は強い。

 

そして対するはテネシータイタンズ。QBマーカス・マリオタから、ライアン・タネヒルへとバトンタッチされたチームです。それが思いのほかフィットして、素晴らしい成果を上げ続けてきました。注目するのはQBの熱意、それとRBヘンリーの強烈な走りっぷりです。

 

さあそれでは振り返ってみましょう。日本でもっとNFLが浸透しますように。

 

とにかく強いRBデリック・ヘンリー

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このゲームはもう、タイタンズのRBデリック・ヘンリー一色といって過言ではありませんでした。191cm 112kgのビッグスケールなランニングバックでありながら、クイックにも動ける無敵超人。三国志でいうと呂布奉先です。

中央突破もガンガンする。このゲームだけで182yds走り22ydsのレシーブ。ランプレイは何と34回!!!!普通平均20回くらいです。合計で彼が獲得したのが204yds。タイタンズO#チーム全体で272yds獲得ですから、デリック・ヘンリーだけで75%を稼いだ計算です。

パス偏重と言われるNFLで完全な逆張りをするタイタンズ。しかも何度も何度も「デリック・ヘンリー!」だったのに、止められなかったペイトリオッツD#!!!ニューイングランドのD#はDB陣が強烈で、数々のパスを防いできた。しかし、それをあざ笑うかのように、タイタンズはとことんランプレイで突進してきた。まるでカレッジのようなプレイぶり。タイタンズはそれでペイトリオッツD#を駆逐。それもこれもデリック・ヘンリーの猛烈なランという武器がゆえ。彼は本当に凄かった。

精細を欠いたペイトリオッツO#のプレイ

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神QBのトム・ブレイディ率いるペイトリオッツはどうか。スクリメージラインの攻防では、NEが勝利しているように見えた。やはりペイトリオッツのインテリアラインマン達は超優秀。ランプレイではRBジェームズ・ホワイトを使ったスクリーンプレイなど炸裂。またフルバックのレックス・バークヘッドの活躍もあり、ペイトリオッツO#はタイタンズに負けず劣らず果敢に攻めた。

しかし、ペイトリオッツのパスプレイは精細を欠いたように見える。これはブレイディの責任というよりも、レシーバー不足というチーム全体の課題が浮き彫りになった形かも知れない。エースレシーバーのWRジュリアン・エデルマンでさえも肩の故障から、出場があやふやだったくらい。それに加えてブレイディも足の爪先、そして肘の具合が芳しく無く、本調子ではなかったと言える。

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そのため、ペイトリオッツの十八番ともいえるアンダーニース(Underneath,スクリメージラインから5yds以内の中央あたりのゾーン)へのパスプレイに精細を欠いた。ブリッツをあえて引き込み、中央部分にスペースを作り、レシーバーとTEをなどを複雑にクロスさせ、ブレイディの正確無比なパスが通り、ファーストダウンを増産する。このパターンが、今回はあまり見えなかった。

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前半戦にタイタンズが14点、ペイトリオッツが13点をとり、第3Qもこのままの1点差の攻防をしたきり、第4Qに突入。後半戦のワンスナップごとが素晴らしい緊張感だった。

ゲームを決めた影のMVPはタイタンズのパンター

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精細を欠いたとはいえ、ペイトリオッツはやはり強敵。1点差の状態でタイタンズはなかなか攻め手に倦んでいた。そしてペイトリオッツO#はギラギラとエンドゾーンを狙ってきていた。あとほんの少しでも気持ちが緩めば、 一気にゲームが逆転される。そんな緊張感をもったまま、後半戦は30分つづいた。

その中で最もペイトリオッツに驚異をもたらしたのが、プレースキッカー兼パンターのブレット・カーンだった。彼のパントはほぼ敵陣20yds以内、下手すると10yds以内におさまっていた。如何にブレイディと言えども、90ydsをドライブするには、大きな苦労がつきまとった。

そして最後のシリーズでのカーンのパント。コレがもうミラクルを通り越した神パントだった。残り時間15秒でペイトリオッツは自陣1ydsでドライブをスタート。これにはさすがに勝負あったの声があがる。

ブレット・カーンは、3度のプロボウルに選ばれ、今年はオールプロに選ばれた名選手。この大舞台で最高のパフォーマンスを発揮するなんて、本当にすごいことだと思います。デリック・ヘンリーが点をとり大変目立っていましたが、影のMVPはパンターのブレット・カーンだと思います。

 

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最後のドライブで、インターセプトされ、CBにタッチダウン。ゲームセットになりました。長年続いたペイトリオッツの時代が終わるのか。これだけではまだまだ分かりません。ゲームの内容をみると、やはりペイトリオッツは強かった。もしあと1人レシーバーがいれば、、、結果は大きく違ったはず。(もうアントニオ・ブラウンめ!)。やはりNFLは面白いですね。

 

次戦はレイブンズ戦

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これでタイタンズは今期最強ボルチモア・レイブンズと対戦になります。実は今期、レギュラーシーズンで、タイタンズとレイブンズは対戦してないんですね。2018年の10月以来の対戦となります。これは楽しみです。デリック・ヘンリーのランもスゴイけど、ラマー・ジャクソンをどう抑えるか。タイタンズのHCマイク・ブラベルがどういう作戦を持ってくるのか。楽しみです。