バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンは、高い身長、投げて良し、走ってよしのマルチタイプQB。そして負けん気も強いし、足もとにかく速い。なんだかとても若々しくて素敵な選手。ビルズは2017年シーズンにプレーオフに出て以来2年ぶり。ジョシュ・アレンからすると、初めてのポストシーズンです。
そしてヒューストン・テキサンズのQBデショーン・ワトソンも同じく、めちゃくちゃ走るのが驚異的なQB。どちらかというと、ワトソンのほうがモバイルQBとしての性能が強いように思います。ビルズに対して、テキサンズは2年連続出場。ビル・オブライエンHCになってから5年間で4回出場してて、結構常連になってきて、経験値はこっちが上という感じ。
今回のワイルドカードでは、若くエネルギッシュな力が溢れた両者が激突。しかもふたりとも若い!ワトソンは2018年ドラフト、アレンは2019ドラフトです。互いに負けてたまるか!!という意気がビシバシ感じられる対決でした。
それでは、日本でもっとNFLが浸透しますように。
ジョシュ・アレンが走る!アレンが取る!
前半戦は終始押し気味のビルズ。QBジョシュ・アレンのデザインされたランプレイが見事に炸裂し、テキサンズの懐20yds地点までコマを進めます。そしてリバースフェイクからのパス、自らレシーバーになりタッチダウン!
その後、テキサンズのQBデショーン・ワトソンも色々攻めてきますが、レシーバーへのパスを見事にビルズのDB陣がカット。エースレシーバーのホプキンスのキャッチは一度もなかったのではないか。
そして、ビルズは、ジョシュ・アレンのラン攻撃と、RBデヴィン・シングレタリーの華麗なランとレシーブにより終始ゲームを有利に進めてきました。結果、前半戦は、ビルズ13-0のワンサイドゲームで終了。
ゲームの流れを変えたJ.J.ワットのサック
後半も勢いそのままに、ビルズが攻勢にまわっていました。テキサンズは依然0点のまま、3Q残り6分半まで動けずにいました。ホームスタジアムであるNRGに集まったテキサンズファンも、元気を失ったようでした。
しかし、エンドゾーンまで残り10yds、サードダウン8。ここでタッチダウンされたらもうお手上げだぞ!!そんな場面で、大胸筋断裂の怪我から復帰したスターDE、JJワットが見事なQBサック!!!!これで会場が沸きにわきました。タッチダウンをFG3点に抑えたD#チーム。残り16点の2ポゼッションをテキサンズは追いかけます。
ゲームを一気に引きよせるQBワトソンのプレイ
ここからQBデショーン・ワトソンが猛反撃にでます。RBカルロス・ハイドのランプレイが出始め、ホプキンスへのパスが通りはじめます。浮足だったビルズD#に、QBワトソンが30ydsを走るタッチダウンをみせゲームのモメンタムを一気に引き寄せました。ビルズのファンブルからFGをきめ、ホプキンスへのロングボムも決まり、一気呵成に大逆転。そして3点を追うビルズが残り時間わずかで同点のFGを決めてオーバータイム突入。なんと、前半無得点だったテキサンズは後半だけで19点を決め、ビルズを3点に抑えるという、大変ドラマチックな展開をみせてくれました。
最後のワトソンのプレイは見事
オーバータイムは、ビルズのO#からスタートでした。流れを止めてなるものかと、D#チームは踏ん張り、FGをもはずさせる気力。カウンターパンチでO#チームが登場。ビルズも負けてたまるかとど根性D#をみせてくれました。サードダウンでQBサック炸裂!!!!と思いきや、そこからワトソンがスルリと抜けて、見事にパス成功。このムーブの凄さがデショーン・ワトソンなんでしょうね。
これが勝負手になりました。残り30ydsほどのFGを無事決めて、テキサンズの勝利が確定しました。いやはや、それにしてもなんというドラマチックな展開でしょうか。最後の最後まで、本当にどちらが勝ってもおかしくない、手に汗握るとはまさにこの事です。ジョシュ・アレンにも勝ってほしかった。ビルズは本当にいいチームです。ただ、今回はテキサンズが勝利。これこそ、地元ファンの応援の力なのかも知れません。
これでテキサンズは西地区の覇者、カンザスシティ・チーフスと対戦することになります。マホームズの弾丸攻撃をテキサンズD#がどう払い落とすか。かなり分の悪い勝負になりそうです。僕の予想はやっぱりチーフスの勝利。相手はかなり強いと思います。なにより、爆音のアローヘッドスタジアムですからね・・・・。