今シーズンのプレイオフに上がってくるのはどのチームか?前置きをすっ飛ばして、いきなりいきます。まずはAFCから。
東地区はビルズの地区優勝で決まり。
ビルズは年末の時点で12勝3敗。合計得点数が420PTでリーグ4位(AFC2位)。合わせて失点数は263PTでリーグ2位(AFC1位)です。武器も強けりゃ、守りも硬い。これは今年の横綱チームです。
懸念点は12月7日にシーズンアウトしたLBのボン・ミラー。足首故障で手術となりましたので、プレイオフにでることは不可能。これが戦力に大きく影響することは言うまでもない。
ワイルドカード濃厚なのがドルフィンズ。地区優勝から23年遠ざかっているチームですが、ようやくです。しかし攻撃の要となるQBタゴバイロアは、今シーズンだけで3回の脳震盪プロトコールに。
(この指を見せたときはゾッとしました。)
影響はないとの言ってるらしいですが、そもそもOLが上手くいってない証拠。それでは厳しいポストシーズンは戦えないでしょう。
ポスト・ブレイディ時代に突入したNEは最下位。とはいえ2位マイアミと1勝だけ。現在QBを担当するマック・ジョーンズ(全体10位指名)は、安定的な仕事を見せているものの、ちょこちょことダーティなプレイを見せており、ちと心配。
次戦week17でマイアミと対決しますので、ここでペイトリオッツが勝利すればワイルドカードの決定は最終週の1月15日に持ち越しです。最後まで盛り上がりますね。
JETSもパッツと同じく1勝差で最下位。ここはかなり頑張ってるよね。でもQBザック・ウィルソンがどうにも仕事が甘い。攻めて厳しいところでミスをするのでなく、なんでそんなところで!というターンオーバーがあった。あれではフランチャイズQBとしての信頼に欠ける。
北地区はベンガルズとレイブンズがPOを決定。
構図が変わってきました。AFC北地区。お見事ジョー・バロウ。さすがだジョー・バロウ。かっこいいぜジョー・バロウ。ブレイディやブリーズの跡を継ぐ世代の一人ですね。一昨年あたりから、ベンガルズは生まれかわりましたね。
11勝4敗は見事な戦績。得点391もオフェンスが機能している証拠です。PERによると総獲得5,511YDSでリーグ7位。ランでは課題が見えるものの、パス攻撃が上手く決まり、リーグ5位の4,038YDSを獲得しています。
やはりWRジャマール・チェイスとQBジョー・バロウのLSUタイガースコンビが強烈。それにカバレッジを割かれて、WRヒグビー、ボイドが切り込んでいく。こうして3人で2,600YDSを稼いでるって感じです。強烈なパスO#をもつベンガルズ。プレイオフも楽しみです。
惜しくも2位につけるのがレイブンズ。こちらも10勝5敗でめちゃいいシーズンです。ベンガルズとは地区優勝を競ってます。残りの2週で、CIN●CIN●&BAL○BAL○となれば、ボルチモアが12勝となり地区優勝となります。
8日の最終週では同地区ベンガルズと対戦です。最後の最後まで息を呑む展開で、超楽しみですよね。
レイブンズはやはりD#が素晴らしいです。ランでは1,313ydsしか許してなく、リーグ3位(パスもいれると10位)です。パスD#では課題があるので、西地区のチーフスなどとは相性が悪い感じがありますね。
南地区はジャガーズかタイタンズか?来い!ローレンスぅぅぅ!
全体的に弱小な感じが集まってる地区ですが、ジャガーズとタイタンズが7勝同士で競り合っています。どちらもいまだ負け越し状態なので、正直塩っぱいんですけど、それでもジャガーズの躍進は応援したくなります。
今年から新HCに着任した、ダグ・ペダーソンは見事にローレンスを指導し、3勝14敗のチームを立て直しました。トレバー・ローレンスを軸としたパッシングO#は、3,588ydsを獲得しており、リーグ10位を誇ります。ランゲームでも1,928ydsでリーグ11位。攻撃力という意味では、全くドアマットではありません。
課題となるのはやはりD#です。#23のLBオルンクン、#2のSジェンキンス、#33のLBロイドらが要となりますが、CBが少し弱いように感じます。実際パスゲームのD#ではあまり良い結果になっていませんおで、あと2ゲームはCBに注目したいところです。
最後のweek18、1月8日には勝ち星でならぶタイタンズと直接対決。こちらタイタンズはというと、パスゲームのD#がめちゃくちゃ弱い。許したヤード数合計5,395ydsのうち、パスが4,194ydsで78%。なんとリーグ最下位のD#です。ランゲームのD#はまだ大丈夫なんですけどね。
なもので、タイタンズD#vsジャガーズO#は、非常に相性が悪く、ジャガーズの勝利はほぼ確定しているのじゃないかとすら思えます。やはりここは、新進気鋭のニュースター、QBトレバー・ローレンスの初プレイオフ進出を心より祈りたいところです。
西地区は盤石のチーフス!これで7年連続地区優勝!!
アンディ・リードがHCになった2013年から、大変強くなったチーフス。もともと強かったところに、マホームズが投入されてから、怪物のような強さに大化けしております。彼がQBをするようになってから、チャンピオンシップ敗北が最低戦績なのですから、凄すぎます。このチーム今年も大本命です。
タイリーク・ヒルを失い攻撃力が下がるかと思いきや、心配無用でした。合計6,309yds獲得でリーグ1位、パスゲームでも4,553ydsでリーグ1位。圧倒的に恐怖の武器をもってます。これもやっぱりマホームズとTEケルシーの二人が作ってます。
今年もケルシーは1,257yds獲得で、TEでは当然のリーグ1位。ターゲットになっている回数も135回でチームで群を抜いてます。これにスティーラーズから加入してきたジュジュ・スミス・シュースターがスピードでかき混ぜ、スキャントリングがブンブンと飛びます。
プレイオフにワイルドカードで登場するのが、2位9勝のロサンゼルス・チャージャーズ。こちらも非常に強い勝負をしてきてますね。チーフスやビルズのような無双状態ではないですが、O#面でもD#面でも、大きな穴はなく手堅いチームという印象です。
若手ながら強いリーダーシップを発揮するQBハーバートは、見事に落ち着いているゲームを見せています。大変視野が広く、しかも判断が早い。パスの強さや精度も超高い。ロングパスも見事に投げれる肩もあり、ビルズのアレン、チーフスのマホームズと比較しても全く遜色ありません。彼のゲームぶりは大注目したいところです。
ただこのチームは、ランO#が弱い。合計1,273yds獲得でリーグ31位です。RBのエイケラーに頼った感じもありますが、やはりスターOTのラショーン・スレイターをweek3で失ったのが大きかったですね。彼は上腕二頭筋の腱を断裂し、今シーズンは出場できなくなっています。プレイオフにも当然戻れない。
それでもRBのエイケラーは頑張ってます。合計795ydsでYBC(yards before contact / 接触前)では494yds。つまりセカンドエフォートが301yds。大変根性のある数字だと思いますね。さらに彼はレシーバーとしても647ydsと大きな活躍を見せてます。ランとパスの合計1442yds。これは非常に大きな数字です。
エイケラーには要注意。しかし逆を言うとエイケラーのセット位置さえ見ていれば、攻撃のパターンは結構読めるということです。AFCでD#の弱いジャガーズと当たると、ありがたいですが、積極的なD#姿勢を見せてくるベンガルズやビルズとぶつかると厳しそうです。
まとめ
いや、やっぱり今年も面白いんかーい!!!というNFLですね。「スーパーボウルでどのチームみたい?」のアンケートでは圧倒的にビルズがランクイン。次いでベンガルズですね。チーフスは見飽きたぜ!って意味かな。
これからもシーズンが終わるまでは、毎日1回を頑張って更新します!次はNFCを。