素晴らしい試合でした。少し振り返りましょう。当然ネタバレあります。御覧ください。
まずコイントスは、ペイトリオッツの勝利からスタートしましたね。ベリチックは最初にディフェンスを取るのが定石。ディフェンスでいいフィールドポジションまで押し込んで、そこから一気呵成にオフェンスでタッチダウンをとり、勢い(モメンタム)を盛ってくるというのが狙いです。
最初はイーグルスから、QBニック・フォールズが先手を取りました。そして第1Qの最初のシリーズは身体を慣らすかのようなものでした。WRネルソン・アグホロー、WRアルション・ジェフリー、WRトレイ・スミス、TEザック・アーツ、RBジェイ・アジャイー、RBコレー・クレメンツのオフェンスチームをフルに使い、敵陣10ydsまでしっかり攻め込みます。
しかし、さすが試合上手のペイトリオッツ。レッドゾーンでは譲りません。QBフォールズがWRジェフリーにパスを投げますが、しっかりDBにカバーされタッチダウンならず。イーグルスはFG3点で収まりました。
返す刀のペイトリオッツ、1stシリーズでは、得意のRBジェームズ・ホワイトへのパスプレイでファーストダウン獲得。WRクリス・ホーガン、TEグロンコウスキ、そしてもう一度RBホワイトにパスを投げ、敵陣8ydsまで攻め込みます。
この局面くらいなら難なくTDを取ってきたブレイディですが、イーグルスDLが踏ん張りました。ホワイトの中央突破をしっかり潰し、TEグロンコウスキへのパスをしっかり呼んでダブルカバーでパスディフェンスに成功。結局ペイトリオッツの攻撃もFGで終わります。
次、イーグルス2度めの攻撃。WRアグホローへのショートパスに成功。2nd ダウン残り3yds。自陣30ydsからRBルギャレット・ブラントがLGの横をすり抜け、右サイドのオープンを攻め込み、60ydsのロングゲイン!これで一気に敵陣30ydsあたりまで攻め込みます。
そして、次は30yds地点からステップバックして、QBフォールズがパスを投げます。なんと一発でタッチダウンを狙うエンドゾーンへのロングパスでした。
エースWRアルション・ジェフリーがこれを見事にキャッチ。フォールズは初のTDパスに成功します。実に素晴らしいパスでした。バックアップQBなのかと目を疑うような、正確でいてキャッチしやすそうに綺麗にスパイラルがかかった美しいボールの軌道。
WRアルション・ジェフリーは自分のプロキャリアで初のスーパーボウルTDという栄えある記録を作りました。依然のシカゴ・ベアーズではこの栄光を味わうことができなかったでしょうね・・・・。
この後のPointアフタータッチダウンでは、なんとルーキーのKエリオットが外してしまいます。かなり緊張があったのでしょう。普通でしたら彼は60ydsのFGも決めてきた男です。この1点が
さて、ブレイディの仕返しタイムが始まります。とはいえ、イーグルスD#のプレッシャーも厳しく、3ydsしか進めません。3rdダウンロングのシチュエーションでしたが、さすがの強心臓。こう言うときに流れをもってくるのがブレイディです。彼はWRアメンドーラに60ydsのパスを成功させます。敵陣30yds地点まで歩を進めました。
そしてWRクリス・ホーガンにパスを通し、難なくファーストダウン獲得、次にRBホワイトの中央突破で8ydsゲイン。一気に残り10ydsまで来ます。ここで第一Qが終了。
さあレッドゾーンです。先ほどキックをミスしてますので、ここでTDを奪われてしまうと逆転されていまい、ゲームの流れを一気にペイトリオッツに渡してしまうような、とても危険な場面です。
イーグルスD#は奮闘しました!ブレイディのパスを止めます。3rdダウンでは、ジェットモーションしてきたWRブランディン・クックスをしっかりCBがマークしていました。
ジャンプ一番飛び越えようとしたものの、気合で押し返され1stダウンを奪えなかったのです。マックレドJrの集中力は素晴らしい!TDをFGで抑えることができました。
これでFG3点を返し3点差か!と思っていたら、Kゴストウスキーがコレをミス!原因はロングスナッパー、ジョー・ガードナー#49のスナップ・ミスと、ホルダーのキャッチミス。これでタイミングが合わなくなったKゴストウスキー、なんとか蹴るものの左に大きく外れ、右に戻ってきたがゴールポールに激突しFG失敗。レギュラーシーズン95%の成功率を誇っていたリーグ1位のプレースキッカーが、、、、これもまたスーパーボウルの魔力です。
イーグルス、次のシリーズは見せ場なく、ペイトリオッツに渡します。ペイトリオッツ、ファーストダウン。 WRブランディン・クックスにロングパスが通ります。クックスはCBの裏を走ろうと、にらめっこしてました所。猛烈に走り込んできたSSマルコム・ジェンキンスがハードヒット。
どうもヘルメットアタックのようにも見えましたが、ジャッジはノーファール。ブランディン・クックスはヒット後すぐにピクリとも動けなくなりまして、脳震盪プロトコル。結果彼はフィールドに戻ってこれませんでした。ペイトリオッツとしては大きな戦力を失いました。
少し意気消沈した空気の中、次のプレイ。中央走り込んできたRBジェームズ・ホワイトへのショートパスも、さきほどのSSジェンキンスが見事パスディフェンス。勢いを失ったかのように見えたペイトリオッツO#です。
3rdダウンのプレイは、また同じようにRBジェームズ・ホワイトへのハンドトス。しかし、そこからWRアメンドーラへボールが渡りました。なんとこの局面でトリックプレイを仕掛けてきました!フリー・フリッカーです。
レシーバーはなんと!QBトム・ブレイディ!
してやったりのブレイディ。このパスを見事に・・・・
あれれ・・・見事に・・・
ドロップ!!!!
まじかよ!ブレイディ!捕れよ!
4thダウン5yds、ペイトリオッツはギャンブルに出まして、ロングパスを撃ってエンドゾーンを狙いにいきましたが、イーグルスDB陣もそう安くはありません。TEグロンコウスキをなんなく撃墜して、ターンオーバー。センター付近での攻撃権獲得に、いやが上にも盛り上がります。QBニック・フォールズ奮闘し、TEザック・アーツに見事パスを通しましてFG圏内に歩を進めます。
そして今度もパスプレイ。20ydsのロングパス。ターゲットは右サイドギリギリを走っていたWRジェフリーでした。ここしかない。ここしかないという絶妙な位置に落としたパスはCBギルモアとSパトリック・チャンのダブルカバーを無視するかのように、見事にWRがキャッチ。
この流れのまま、次のプレイはRBブラントがドカンドカンと中央を突貫。このままタッチダウン!
このプレイの立役者はセンターのジェイソン・ケルシュ#62です。
こうしてDLをうまく処理したあと、LBもうまくブロックして、ブラントが走るスペースを作ってます。これだけセンターが動くとディフェンスはやりづらいでしょうね。イーグルスO#の強さはOLにもあります。
これで16−3。大きく差を広げました。
一安心したいイーグルスですが、さすがO#リーグ1位のペイトリオッツ。落ち着かせずRBバークヘッドを使ってパスプレイ。OLとWR3人がブロッカーになった絵に描いたようなスクリーンを成功させ、60ydsゲイン。パッツは一気に試合の流れを傾けるような、強力な力を持っています。
しかしペイトリオッツ、このチャンスを物にできません。45ydsのFGをゴストウスキが見事決めて3点獲得。15−6とします。
イーグルスはWRスミス、RBアジャイーの2人で敵陣40ydsに攻め込みます。そしてまたWRアルション・ジェフリーにロングパスを投げますが、これはインターセプト!ターンオーバーになりmすt。
ブレイディは得意のパスインターフェアを取り、(やっぱりジャレン・ミルズでしたね)、ファーストダウン獲得。自陣30ydsからのロングパスをWRクリス・ホーガンにつなぎ、一気に敵陣25ydsに攻め込みました。やっぱりペイトリオッツの攻撃力は恐ろしいものがあります。
このチャンスには、やっぱりRBジェームス・ホワイト。
やっとこさ、タッチダウンを取りました!さぁペイトリオッツ、調子が出てきました!15−13!になるかと思いましたが、またもゴストウスキーこのキックを外してしまいました!
スコアは15−12!この1点がどう動くか!?
さぁ、QBフォールズ、TEザック・アーツにショートパスを決め、次のプレイはルーキーRBのコレー・クレメンツへのパスプレイ。敵を振り切って、誰もいない敵陣をクレメンツの俊足が切り裂いていきます。待ち構えていたSのハモンも、アームブロックで見事粉砕して、敵陣10ydsまで攻め込みます。
レッドゾーン、得点チャンスです。前半でやられっぱなしだったペイトリオッツD#。これでまたTDは献上できません。逆にここをしっかり止めたら、勢いはペイトリオッツに。どちらも正念場!1st、2nd、3rdダウン!パッツD#が見事イーグルスを抑えました。FGかと思われましたが、イーグルスはギャンブルを選択!この英断恐ろしや。
ゴールラインまでは残りほんの3yds。
QBニック・フォールズがセンターから離れ、何やら指示を出してます。オーディブルのようです!
と、その瞬間!!!
RBのコレー・クレメンツにスナップ。これを#88WRにバトンパスして、オーディブルの振りして動いてたQBニック・フォールズ目掛けて、パス!
してやったりのプレイ炸裂。さっきブレイディが失敗したけど、フォールズはドロップせずしっかりキャッチして悠々とエンドゾーンに。
この「仕返し」にはペイトリオッツの勢いも少し陰りを見せました。前半戦はこれにて終了。