なんと早いのか。もうレギュラーシーズンが半分終わりました。
既にプレイオフへ進出するチームの様相が決まってきたように思います。ここらでひとつ、各地区ごとの順位表も、試合内容と合わせてまとめておきます。
NFLが日本でもっと浸透しますように。
ではどうぞ。
- レイダースvsブラウンズ
- バイキングスvsパッカーズ
- セインツvsベアーズ
- 49ers vs シーホークス
- バッカニアーズvsジャイアンツ
- スティーラーズvsレイブンズ
- タイタンズvsベンガルズ
- ファルコンズvsパンサーズ
- ペイトリオッツvsビルズ
- コルツvsライオンズ
- JETSvsチーフス
- ラムズvsドルフィンズ
- カウボーイズvsイーグルス
- チャージャーズvsブロンコス
レイダースvsブラウンズ
なんとも微妙な試合運びになった内容でしたが、レイダースが16-6で勝利。どちらも得点がなく、ジリジリとしたゲーム展開の立ち上がりでした。
幾度となくレイダースD#を攻め込みにいく、ブラウンズ。その主軸となっていたのは、WRジャービス・ランドリーと、RBカリーム・ハント。彼らの動きとQBメイフィールドが上手にハマればロングゲイン。ですがTDは奪えずすべてFGで終わります。
レイダースも負けじと、WRハンター・レンフロウの手堅いプレイで着々とエンドゾーンに攻め寄ります。鍔迫り合いという感じ、もしくはD#チーム同士の我慢比べという感じでした。
終盤、ブラウンズのジャービス・ランドリーのタッチダウンレシーブがありましたが、これはインコンプリートの判定。やはり相棒のオデル・ベッカムJRがいない分、彼への負担が厳しく、マークについてくる人数も多かったように思います。
バイキングスvsパッカーズ
グリーンベイが優勢かと思って予想してましたが、バイキングスが勝利しましたね。バイキングスにしっかり研究されてたという印象でしょうか。今までの流れから言ってもパッカーズが負けるとは思いませんでした。
このチームは良くも悪くもアーロン・ロジャーズ次第。プレイが崩れたときに、彼が持ち直してくれたら勝利できる。バイキングスと対戦したのは開幕戦のWeek1以来。あのときと比較するとランゲームが50ydsほど少ない。オフェンスラインを研究されてきたのかもですね。
セインツvsベアーズ
こちら、かなり名勝負になりましたね。数々のオフェンスプレイを持ってるセインツですが、今回はベアーズD#の勢いに飲まれた感じ。前半は1本のFGを決め、1本外してます。第2Qに何とか10-13とベアーズに追いつき、後半早々にFGで同点に追いつきました。
後半戦はセインツをベアーズが追いかける形でした。3点のリードをセインツが守りますが、23-23と残り時間1分半でベアーズに追いつかれて、オーバータイムに突入。なかなかの名勝負です。
最近勝ち星のないニック・フォールズに勝たせて上げたかったですが、セインツがオーバータイムで見事勝利。これで5-2と地区争いに食らいついてきました。
49ers vs シーホークス
得点差は27-37でシーホークスが勝利して、まぁ点差だけみると、まずまずの勝負。に思えますが、ゲーム内容をみると、完全にシーホークスの完勝です。だって第4Q時点で7-30でしたから。
シーホークスD#は集中力たかく、常にガロポロを監視していました。第1Qでもインターセプト、その後DKメットカーフに46ydsのロングパスでTD・一気にモメンタムをもってきました。
最後の第4Qで、49ersのQBニック・マレンズが20点を49ersがとるわけですが、どうもこれは本気の立ち会いではなく、時間を使わせて勝利を選んだという作戦だったように見えます。
ガロポロはプレイが崩れたとき、立て直す力が少し弱い。それに比べると、ウィルソンのクレバーさと実行力。QBの差がめちゃくちゃでかいと感じた試合でした。この試合でガロポロは怪我を負い、 欠場が決定。また復活はいつになるのか。
これでラッセル・ウィルソンは、49ersとの対戦で14勝4敗。サンフランシスコからすると、本当に強敵ですね。シーホークスは6勝1敗で地区首位をキープしてます。
バッカニアーズvsジャイアンツ
ゲームは25-23とバッカニアーズが何とか勝利した結果でした。
このゲーム、だんだん調子があがってきたジャイアンツがいい試合を見せてくれた感じ。
対するバッカニアーズは、昨週までのキラメキが全然無かったですね。ブレイディのパスも随分ヘロヘロで、ご老人無理すんなと心配になるほどでした。
だけどもさすがは年の功、こういうゲームでも勝利します。勝ち方を知ってるQBっていうのかな?バッカニアーズはこれで6勝2敗。NFC南地区の首位をキープしています。
スティーラーズvsレイブンズ
大注目だったカードです。登り調子のスティーラーズは、32チーム中唯一、Undefeated(無敗)の状況。そして、レイブンズは若手QBラマー・ジャクソンを軸とした多彩な攻撃力をもってます。レイブンズの槍がスティーラーズの盾を貫くかどうか。
ゲームは、インターセプトとファンブルの応酬。どちらもD#チームが高い集中力をみせて、相手QBを狙い撃ってきました。ボールキャリアが少しでもセキュリティを甘くしたら、ガンガンに狙ってきます。前半戦は、7-17とレイブンズが10点をリードしていて、このまま試合を運ぶかと思いました。
しかし第3Qにラマー・ジャクソンがインターセプトされ、スティーラーズがTD。このエリック・エブロンがパスターゲットになると、結構強いですね。スティーラーズが息を吹き返しました。そこからは、スティーラーズのTDで逆転、返す刀でレイブンズがTDで逆転。またも返す刀でスティーラーズ逆転という攻撃の応酬。
しかし、最後のドライブでレイブンズがファンブル。これでゲームセットでした。
タイタンズvsベンガルズ
これは見事にベンガルズが勝利しましたね。もうすっかりジョー・バロウのチームになったって印象です。
今回のタイタンズは、少しQBタネヒルのパフォーマンスが伸びなかったなという印象でしたね。これでベンガルズはやっと2勝。地区最下位ではあるのですが、存在感は2勝しかしてないって印象ではないですね。
ファルコンズvsパンサーズ
ゲームのスコアだけみると、ファルコンズのマット・ライアンに追いつけなかった、QBブリッジウォーターという印象です。しかし前半戦はブリッジウォータが2本のTDを奪っていて、ファルコンズを苦しめてました。
やっぱり、今年のパンサーズはリードされた展開だと弱い。そこから挽回できるほどの攻撃力が薄い。特にスターのRBマキャフリーが不在なことも大きいと思う。
ファルコンズはD#のインターセプトやらのおかげで勝利。あまりO#チームが強いという印象もない。パンサーズには何とか勝利できたという感じでしたね。まぁ、GMもHCも不在な状況です。きっとマット・ライアンがOCみたいな仕事も舞台裏ではやってるんじゃいかな。
ちょっとシンドイよね。でもこれでようやく2勝。
ペイトリオッツvsビルズ
同地区対決で、勝ち星3つ差がついてビルズを追いかけているペイトリオッツ。パッツとしては、なんとしても勝利したい試合の一つでした。
しかしビルズも同じ立場です。トム・ブレイディが去ったとはいえ、HCのビル・ベリチックも健在、QBキャム・ニュートンはピークを過ぎたとはいえ、脅威的な能力をもつ選手であることは、依然変わりません。つまり全く油断できないのです。
ゲームは最後の最後まで実力伯仲の展開を見せていました。第4Qで、ビルズが最後のドライブをタッチダウンできず、FG3点のリード。キャム・ニュートンが最後のドライブ、タッチダウンに勝負をかけてます。
ペイトリオッツの攻撃は迫力があり、ニュートンのランも最後までパワフルでした。敵陣20yds付近まで近寄り、このまま逆転なるかと思われた瞬間。
なんと、スクランブルで走ったQBニュートンがファンブル!それをビルズがキャッチして、ターンオーバー!なんとも劇的な終わり方でした。これはペイトリオッツ、悔しかったと思います。21-24でホームのビルズが6勝目をあげ、パッツと4ゲーム差です。
コルツvsライオンズ
今年もライオンズは勝てないのか。どうしたライオンズと言いたくなります。この試合も負けました。なぜでしょう。QBスタフォードのパスの精度も、さほど悪くないと思います。DB陣も悪くないと思う。
コルツは、D#チームがターンオーバーなどを経て、たくさんのチャンスをものにしました。リバースのパスも冴えてましたね。これほど実力差があるとは思えないのですが。何かライオンズの歯車が狂った。そんなゲームだったように感じました。
JETSvsチーフス
正直、チーフスよ。どれだけ強いのかと。もうJETSは歯が立ちませんでした。チーフスの攻撃陣、TEのケルシー、WRのタイリーク・ヒル#10、サミー・ワトキンス#13、ハードマン#17、そしてRBのエドワーズ・イレアー#22。彼らの波状攻撃を、JETSは防げなかったですね。
そしてでもJETSはチーフスに勝てませんでした。タッチダウンは1本も取れず、FG3本の9点のみ。なんと9-35というワンサイドゲームで決着でした。
これでJETSは開幕8連敗。これはチームの歴史上2回目の事態だそうです。もし来週も敗北して9連敗なら、フランチャイズレコードです。そうなるとさすがに、QBサム・ダーノルドの進退について、議論が生まれてくるでしょう。同時にHCも。
ラムズvsドルフィンズ
ドルフィンズが随分生まれ変わってきました。QBトゥア・タゴバイロアをスターターにしての初戦。相手がラムズというのは、結構強敵だったと思いますが、HCフローレスは思い切った采配を振るいましたね。
ラムズQBゴフが、随分冴えないプレイを連発していましたし、ラムズ側は、ファンブルやインターセプトなど、ボールに対して甘いプレイが多かったような気がします。
集中力高くしているドルフィンズは、ボールへの執着心強く、少しのチャンスでモメンタムを一気にもっていきましたね。これでバイロアの初陣を勝利で飾ることができました。しかし、22回パスで12回成功、95yds獲得。成功率では55%を切る結果。あまり手放しで喜べる内容ではありません。
スタッツだけで比較すると、フィッツパトリックの方が上ですね。彼の今シーズンの6試合平均は、成功率70%、255yds獲得/G、QBratingは95と,かなり高いです。タゴバイロアは、ハーバード大学出身の先輩に、また教えてもらうんでしょうね。
カウボーイズvsイーグルス
もう、カウボーイズが可哀想。僕はエミット・スミスや、エイクマン時代のカウボーイズの印象が強いから、弱いカウボーイズをみてるのが、どうも辛いのです。
地区内の宿敵、ライバル対決ともいえるイーグルスとの対戦でしたが、カウボーイズの輝きはもう今年は見れないのかも。FG1本とTD1本で後半戦は何も動けなかった。
QBアンディ・ダルトンは脳震盪くらって、さらにコロナウイルスにかかって、IR入したとのこと。もう泣きっ面に蜂とはこの事じゃないかと。ダルトンのジャージ、買ってあげたくなるよ。トホホホ。
さて、イーグルス。これでようやく3勝目。今年もNFC東地区は、勝ち星の弱いチームで染まりそうですね。
チャージャーズvsブロンコス
見事な名勝負となった対戦。 デンバーは、対チャージャーズ戦では、これで5連勝。チャージャーズは因縁を感じる結果になりましたね。
チャージャーズのQBジャスティン・ハーバートも、ベンガルズのQBバロウと同じく、なかなか勝利できない状況です。昨週はジャガーズ戦で勝利できましたがね。このブロンコス戦での接戦をものにできたら、、、、、次に弾みがついたのでないかと。
しかし、ブロンコス。またもジャスティン・シモンズがインターセプト決めてくれましたね。彼はやっぱりいいなぁ。こういう選手大好き。
ゲームは第3Qの残り6分まで、24-3でブロンコスが圧倒的に負けてました。この得点差から逆転したってのはスゴイと思う。RBフィリップ・リンゼイのランが稲妻のように、チャージャーズを貫き、ここから怒涛の攻撃をみせます。
チャージャーズはファウルも増え、チャンスの目がつぶれてき、30-24でブロンコスのラストドライブ(残り2分20秒)に移ります。この大事なときに、チャージャーズはまたもパスインターフェアなどファウルをし、ブロンコスの攻撃が止められません。
残り6秒。エンドゾーンまで25yds。投げ込まれたパスをまたもチャージャーズが、パスインターフェア。この瞬間にブロコンスが勝利が濃厚に。
残り1秒。最後のプレイ。ブロンコスが見事にタッチダウンパスを決めました。なんとブロンコスは第4Qで21得点。こんな大逆転劇があっていいものか。ホームのデンバー市民はヤンヤヤンヤの大盛りあがりでした。
これはもう、ハーバート悔しいですよね。ほぼ勝ってた試合でしたから。